機織機製造から始まったスズキの歴代バイクを見てみよう!
今から100年前の1920年3月に機織機の製造から始まったスズキは、その製造技術を生かしモーターを搭載した輸送用機器や自転車用補助エンジンの開発を1952年からスタートしました。
そんなスズキの歴代バイクを、現存する貴重な写真と共に1台ずつ振り返ってみましょう!
今回は1954年に発売された『コレダCO』です。
スズキ コレダCO 1954年 5月
「バイクはコレだ!から命名された市販実用車」
スズキ初の二輪車「パワーフリー号」や「ダイヤモンドフリー」が大ヒットし、その後継モデルと言えるマシンとして1954年に登場したのが「コレダ CO」です。
その名前の由来は「バイクはコレだ!」から命名されたユニークな発想で生まれました。
パワーフリー号が自転車に内燃機エンジンを搭載したようなデザインでしたが「コレダ CO」は現在でも通用する“バイク然”としたデザインになっていますね。
スズキ最初の4サイクルOHV単気筒エンジンを搭載し、排気量は90cc。1954年の道路交通法改正で現在の原付二種にあたる区分が明確化されたときに誕生しました。
法改正によって原付は無試験許可制で乗れるようになり、排気量が2ストは60㏄、4ストは90㏄までとなりました。
カタログデータの最高速は75km/hで、驚きなのはその燃費。
7リットルのガソリンが入るティアドロップ型のタンクは、燃料消費量は70km/L!
ガソリン満タン走行距離は単純計算で490kmも走ることになります。
写真のコレダCO-Lに加え、エンジンとフレームをカバーするボディの「CO-K」もラインアップされました。
ちなみにコレダ COは国産量産車としてはじめて「スピードメーター」を搭載したモデルでもあるんです!
現行車に例えるならどんな車種?
さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。
もし今選ぶとしたら、排気量や姿形は異なりますが燃費の良さと日常的に使いやすい150ccモデルの『ジクサー150』と比較してみたいと思います!
「驚きの低燃費と扱い安いエンジンのストリートモデル」
ジクサーシリーズの150ccネイキッドモデルの「ジクサー150」は、2020年1月にフルモデルチェンジされた150ccネイキッドスポーツです。
ルックスは兄弟モデルの「ジクサー250」と瓜二つですが、車両重量139kgとオフロードバイクなみに軽量で、最高出力は14PSを8000回転で発揮します。
街乗りやツーリングなどで気軽に使え、維持費やランニングコストにも優れているので、特にエントリーユーザーから絶大な支持を得ています。
また、“低燃費王”の異名をもつほど燃費がよく、ガソリン満タンの走行距離は450kmを超えるほどで、燃費はリッター40km/Lを超えることもあるほど低燃費なんです。
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2021年モデルのジクサー 150は、蛍光イエローが印象的な「トリトンブルーメタリック」がニューカラーとして追加されました。
「コレダ CO」を、もし“スズキの現行モデル”に置き換えたとしら、通勤や街乗りに便利で燃費性能に優れたストリートモデルの『ジクサー 150』がピッタリではないでしょうか?