刀(カタナ)

GSX1100S KATANA<1981年>
皆さまご存知の「刀」は、1981年に「GSX1100S KATANA」として登場しました。
1980年のドイツ・ケルンショーにてプロトタイプが発表され、それまで見たことがない斬新なデザインと、日本刀をイメージさせる直接的なネーミングとカラーリングで登場したことで“ケルンの衝撃”と称されるほどのバイクになりました。
バイクファンの間では広く知られる有名なハンス・A・ムート氏が率いるターゲットデザイン社が、鋭い切れ味の「日本刀」をイメージしてデザインスケッチを描いたのはご存知の通り。

KATANA<2025年モデル>
その後、2000年のファイナルエディションから18年の時を経て、新世代「KATANA」として衝撃の復活を果たしたのが2018年。そこからわずか3年後には新型KATANAは第二世代へと進化しています。
電子制御システム「スズキ・インテリジェント・ライド・システム(S.I.R.S.)」や「スズキクラッチアシストシステム(SCAS)」も標準装備されレベルの高い操作性を手に入れています。
2025年モデルの「KATANA」は、刀ブルーが印象的な『パールビガーブルー』と、スタンダードなシルバーを基調とながらも、オレンジカラーのホイールと、テールカウルをマットブルーに彩った「ミスティックシルバーメタリック」の2つの新色がラインアップされています。
隼(ハヤブサ)

GSX1300R Hayabusa<1999年>
1999年にスズキの“アルティメット・スポーツ”として登場した初代「隼」は、GSXの血統を受け継ぐ「GSX1300R Hayabusa」という名称で登場しました。
初代ハヤブサは、輸出仕様としてアメリカや欧州を中心に絶大な人気を誇っていましたが、日本では逆輸入車としてしか乗ることができませんでした。日本仕様として正式に発売されたのは2014年の二代目「隼」になってからで、この時点で“GSX”の名称は外れ「Hayabusa」だけで全世界に通用するネーミングになりました。

Hayabusa<2025年モデル>
当時の隼の開発者は「隼という鳥は、普段は上昇気流に乗って悠々と空を飛んでいますが、必要な時は何の苦もなく、ものすごいスピードで飛ぶことができる。その優れた特性が、我々の考えていたアルティメット・スポーツのコンセプトにマッチしているのでこの名前をつけました」と解説しています。
見た目の迫力からは想像しがたいほど優しい乗り味も秘めつつ、ひと度スロットルを回せば世界最高クラスのスピードにまで到達するエンジンスペックは、コンセプト通りという他にありません。
2025年カラーは完全新色となる個性的な「マットグリーン(マットスティールグリーンメタリック)」の追加が印象的ですが、隼らしい安定感のある「ミスティックシルバーメタリック」に加え、シックで高級感すら漂う「グラススパークルブラック」の3色展開で登場しています。