雨の中、バイクで限界走行なんて想像もできません
みなさーん、雨の中でバイク乗るの好きですかー?
も・ち・ろ・ん
大っ嫌いですよね!
わたし(北岡)は超嫌いです。
でも、そんな中でもレースっていうのは行われます(※天候条件が悪すぎると稀に中止もアリ)。雨だから走りたくな~い!なんてのは通用いたしません。
そして今回のMotoGP第10戦フランスGPは決勝レースのスタート直前に雨! ウェットコンディションでのレース開始となりました。
全チーム、立ててきた戦略と思惑がこの瞬間に崩壊です……転倒続出!
サバイバルな展開の中でスズキのアレックス・リンスが……
まずスタートから衝撃。
ポイントランキング2位につけていて、とにかく目が離せない我らがゼッケン36/ジョアン・ミルが、スタート直後に目の前で転倒した他バイクとあわや接触!?
ギリギリで回避しましたがコースを大きくオーバーラン。結果的にポジションをいくつか下げることになりました(泣)
しかしまぁ……よく避けられるものです。普通、スピード思いっきり出してる雨コンディションで目の前のバイクが転んだら、避けるとか無理でしょ? 一緒に転びますよ。
ジョアン・ミル、やっぱり只者じゃねぇ……
ちなみに今回、活躍が光ったのがエースライダーのアレックス・リンス!
ずっと怪我に苦しんでいて心配でしたが、前戦あたりから調子を取り戻してきたみたい。
リンス様が帰ってきた!
もはやアレックス・リンス劇場
しかも今回はさらにスゴかった!
なにかこうヤキモキするのですが、ビミョーに予選が苦手なのが『チーム・スズキ・エクスター』なのですよね……しかし、リンスは16番手スタートにも関わらずスタートダッシュで一気に7番手までジャンプアップ!
その後も勢いが止まらず、早々に4番手まで浮上してセカンドグルーブを脱出します。
そこからリンス・ショーが開演!
6周目、7周面、8周目、9周目と4周連続で最速タイムのファステストラップを記録。画面に周回するたびに『リンスがファステストラップ!』と表示されるのが連続しすぎて逆に笑えるほどでした。
そのままの勢いでドゥカティ3台で独占されていたトップグループに食らいつき、18週目に一気にまとめてドゥカティ2台を抜き去ります。
あの時のリンスは神がかってました。
そして、それを実現できるGSX-RRが半端じゃない性能です。
しかし雨のレースは恐ろしいもの。
2位に浮上し、勢いに乗り、このままトップへ……と、まさかのリンス転倒!!!
あっ……!? と、全世界のスズキファンが凍りついた瞬間。
わたし(北岡)も思わず力が入り、握っていた缶ビールの缶をギュッとやってしまいました。
(下に続きます)
でも、普通ならそこで転倒リタイヤ。だけどリンスとスズキのGSX-RRってスゴい!
リタイヤせずに再スタート! ポイント圏外でのレース終了でしたが、男気に惚れます。
レース開始直後のジョアン・ミルもそうですが、本当にスズキのライダーとGSX-RRは簡単にリタイヤしない!
不屈。まさに不沈艦!!!
ジョアン・ミルはMotoGPクラスでの雨が初体験
ちなみに、スタート直後からアクシデントに見舞われたジョアン・ミルですが……実は彼、MotoGPクラスのレースではウェットコンディションは初めてだったんです。
そんな中で序盤は苦しんだけれど、徐々にペースアップ! 一時は9位までポジションを上げますが、最終的には11位フィニッシュ。
MotoGPマシンでの初ウェットレースとは思えない粘りを見せ、後半に実力をジリジリと発揮。ポイントランキングは2位をキープしました!
リンスもすごいけど、今期のミルは本当に勢いありますね!
次のコースはスズキのライダー2人のホームコース?
そして、10月18日に開催される第11戦の舞台はモーターランド・アラゴン。
スペインです。
リンスもミルもスペイン出身ですからね、アラゴンはもうホームコースみたいなもんでしょう。
次こそ躍進に期待したいですね!
それにしても、雨の中でも限界レベルで走るって……想像するだけでも背筋が寒くなるような気持ちになりません?
わたし(北岡)なんて、ツーリングペースでも雨のコーナリングは最高に嫌いです。
そんな中でも、2人それぞれが存在感を発揮した第10戦フランスGP。
結果は芳しくなかったとしても、やっぱり『チーム・スズキ・エクスター』の強さを感じたレースでした!