チームもライダーも一丸となって戦った結果として!
連戦に次ぐ連戦。群雄割拠と言うに相応しかった2020シーズンのMotoGPがすべてのスケジュールを終了しました。
最終戦ポルトガルGPはジョアン・ミルがまさかのマシントラブルでリタイヤ。
アレックス・リンスもうまくセットアップが決まらず15位でフィニッシュ。かなり苦しんだ最終戦となりました。
それでもジョアン・ミルは前戦の第14戦までにチャンピオンを決めているし、アレックス・リンスも積み上げた成果でライダーとしての年間チャンピオンシップでは堂々の3位です。
特にエースライダーたるアレックス・リンスはシーズン序盤で負った怪我によって、相当苦しい思いをしたはず。
でも、シーズン中盤まではまるで結果が出せなかったにも関わらず、調子を取り戻してきてからは表彰台に上がるだけでなく、シーズン初の優勝をスズキにもたらしました。
さすがチーム・スズキ・エクスターのエースライダー。既に貫禄すら感じます(笑)
そして、怒涛の追い上げにより、最終的にはアレックス・リンスも年間チャンピオンシップで3位ですから、本当に立派なものです。
スズキ100周年、レース活動60周年の節目に大金星
そして、ジョアン・ミル。
本当に堅実にポイントを積み上げた結果、-シーズンに7回もの表彰台を獲得。3位表彰台3回、2位表彰台3回。優勝1回。
他チームの結果が乱高下する中、ミルだけは抜群の安定感を見せて、年間チャンピオンを獲得!
ちなみにジョアン・ミルは昨年2019年にMotoGPへの昇格を果たしたばかり。2年目でチャンピオン獲得なんて本当にすごい……
この成果はスズキ100周年記念、そしてレース活動60周年記念にこれ以上ない華を添えてくれました。
ありがとう、ジョアン・ミル!
チーム・スズキ・エクスター総合力の勝利!
そして、ライダーふたりを支えたチーム・スズキ・エクスターも最高でした。
レースっていうのは、ライダーが抜群の才能を誇っていても、バイクが遅ければどうあっても勝てません。それほどまでにバイクの性能差は結果を左右します。
だからライダーたちは常に『速いバイク』を用意してくれるチームを渇望するんですが……そういう意味でチーム・スズキ・エクスターは今シーズン最高の仕事をしたと思います。
ライダーと、それを支えるチーム、そして世界最高峰のバイクレースで戦える速さを持ったMotoGPマシンGSX-RR。
すべての歯車がうまく噛み合って、地道にコツコツ、序盤から結果を積み上げ、最終的に勝利した。
シーズンを通してのライダーふたりのポイント累計によって争われる『チーム・チャンピオンシップ』においてチーム・スズキ・エクスターがナンバーワンとなったことが、それを証明しています。
2冠達成、おめでとう!としか言いようがありません。
来シーズンのスズキは追われる立場?
スズキにとって華々しい結果で幕を閉じたMotoGP2020シーズン。
最高でした……いちファンとして本当に『ありがとう!』って言いたい。
でも、ここから来シーズンに向けての戦いが始まります。
来シーズンは、どのチームを『打倒スズキ』を掲げてくるはず。
新王者となったジョアン・ミル。そしてエースライダーのアレックス・リンスのふたりは来年も移籍することなくチーム・スズキ・エクスターのライダーとして戦います。
でも『追われる立場』なんてスズキにはあまり関係ない気もしますけどね。
(下に続きます)
できることをコツコツとやって、一歩一歩、着実に前に進むのがスズキです。
巨額のレース予算投入などパワープレイじゃない。小さな努力を積み上げて、チームが一丸となって、結果として頂点へ上り詰める。
世界最高峰のレースが舞台でも、ボクたちが知っている『スズキらしい姿勢』は変わりません。
そしてボクらは、そういうスズキが大好き!
来シーズンが、今からものすごく楽しみです!!!