『所有するのは1台だけ』と考えたときバイクに求めたい条件
最近250ccバイクを手放し、大型車1台でのバイクライフを過ごしている編集部西野です。これまで最大で4台、常時2台以上のバイクを所有していましたが、久々の1台暮らしとなりました。
バイクを複数台所有するのって、いろんな面で大変です。
第一に維持費がかかる。任意保険はもちろんですが、税金もかかるし、置き場所に困ることも。何よりやっかいなのが、メンテナンス。車検はもちろんですが、オイル、タイヤ、ブレーキパッド、チェーン……消耗品がいろいろあります。
それが×2、×3、×4などとなると、お金に加えて、時間もメンテに奪われちゃうんです。
というわけで、「バイクは1台だけ」派の方はたくさんいらっしゃると思います。そんな人におすすめしたい現行車の筆頭が、僕はスズキ『SV650 ABS』だと思うわけです!
![画像: SUZUKI SV650 ABS 総排気量:645cc メーカー希望小売価格:75万2400円(消費税10%込)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/bde2ef38f30170bdda3a4cb9e6b087a129374d49_xlarge.jpg)
SUZUKI SV650 ABS
総排気量:645cc
メーカー希望小売価格:75万2400円(消費税10%込)
所有するのは1台だけ、と考えたときバイクに求めたい条件
(西野の場合)
① 通勤通学など気軽に街乗りもできる
② ロングツーリングもちゃんとできる
③ 何より乗っていて楽しいこと
以上の3つが、僕が考える大きなポイントです。
① SV650は、通勤通学など気軽に街乗りもできる
SV650は、とってもコンパクト。最大の特徴はVツインエンジンならではの「細身」だということでしょう。
![画像: ① SV650は、通勤通学など気軽に街乗りもできる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/6c2989e76bce25220ddedb8ee2398dd5d4a91b32_xlarge.jpg)
しかも軽い! ガソリン満タン状態の装備重量でわずか197kgしかありません。だから取り回しもラクラク。身長175cmの僕の場合、跨った状態でも軽々と前後に動かせます。
ちょっとコンビニに行く、そんなときも「バイクでいこーっと」と気軽に思える希少な大型バイクです。
![画像: シート高は785mm。ライダーの身長・体重:175cm・75kg。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/13135809a581014365c2d10a39d159f9f02a242b_xlarge.jpg)
シート高は785mm。ライダーの身長・体重:175cm・75kg。
![画像: かかとの低いスニーカーでもご覧の通り両足べたつき。シートが絞り込まれていて、数値以上に足つきは良好です!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/b42cf4c2721487bcf71a2f4aa1068c19501ceba9_xlarge.jpg)
かかとの低いスニーカーでもご覧の通り両足べたつき。シートが絞り込まれていて、数値以上に足つきは良好です!
② ロングツーリングもちゃんとできるSV650
今回このSV650とどこに行こうかな、と思ったとき、パッと東北に行こうと思いました。これが250ccだったら箱根や伊豆だったりします。
実際に高速道路を使いながら片道350kmくらいの1泊2日福島ツーリングを楽しんできました。
![画像: 福島県・猪苗代湖にて。 燃費も大型バイクとしてはそこそこ。20km/L以上で、乗り方で25km/Lも出ます。油種はレギュラーです。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/db812b8ee3df24dc6d66d4dc4ef67be89dd6705b_xlarge.jpg)
福島県・猪苗代湖にて。
燃費も大型バイクとしてはそこそこ。20km/L以上で、乗り方で25km/Lも出ます。油種はレギュラーです。
「次の週末はどこに行こうかな?」と思ったとき、想定するエリアの広さは400ccのバイクより、1.5倍くらいは広がると思います。
③ SV650は、何より楽しい!
初めて乗ったのは、発売間もない2016年のこと。「なんて気持ちよくて、楽しいバイクなんだ」こういうのに乗りたかったんだよ! と思ったのを覚えています。
大型バイクならではの力強さと、扱いやすい車体。
この組み合わせは、街乗りとツーリングでしかバイクを使わない僕にとって、こんなにありがたくベストバランスなことはありません。
![画像1: ③ SV650は、何より楽しい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/93cd0f2c74954ddc22dc7fcddf5f0028254f1056_xlarge.jpg)
大型二輪免許をせっかく取得したなら、大排気量バイクに乗りたいと思うのがサガってやつでしょう。
僕は長年、大型バイクの最大の魅力は「圧倒的な余裕」だと思っています。言い換えれば、加速感や力強さ。
例えば信号が青に変わった瞬間の加速力。1速でスロットルを開けたときの胸のすくようなパワフルさ、加速感は、大型バイクと中型車ではまるで別ものです。この快感のために大型に乗っているとも僕の場合は言えます。
![画像: エンジンは水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/544ddac6763f5d689032f2e5b89271a4a772c7b4_xlarge.jpg)
エンジンは水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒。
そして、高速道路での余裕もそのひとつ。時速100~120kmでも、まったく頑張らずに平然と走れるというのは、ラクなうえ、ツーリングの幅を広げてくれるものです。
(下に続きます)
SV650は、排気量645ccで、さほど400ccクラスと変わらないと思う人も多そうですが、それは完全な誤解。パワフルなVツインエンジンがもたらす力強さは、完全に大型バイクならではのそれです。
しかも強烈なパワーを感じるだけでなく、味わい深く、心地いい。まるでエンジン単体に乗って走っているかのように、Vツインの鼓動が心臓に響きます。
![画像2: ③ SV650は、何より楽しい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/45a2374cb3d55b0f85c3754c7348f89d330bda54_xlarge.jpg)
高速道路を巡航しているときも「気持ちええええええ~」と快感を得て、いざワインディングに入ると「何かいつもよりうまく走れている気がする!」と得意になりました。
SV650は素性のいいバランス型のバイク、という見方でしたが全然ちがった。Vツインエンジンが生む快感には、数値化しにくい魅力があります。
![画像3: ③ SV650は、何より楽しい!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/04/a1863133dea60f418815cde35f43afea53c1481f_xlarge.jpg)
『バイクは1台だけ』と考えたとき、人によって求める条件はそれぞれです。「オフロードが走れる」だったり「荷物がいっぱい積める」だったり、「サーキットを走れる」などを加える人もいるでしょう。
SV650は『毎日楽しく乗れるバイク』です。僕が挙げた3条件と考え方が近しい方には、ぜひおすすめしたい1台です!
文:西野鉄兵/写真:岩瀬孝昌・西野鉄兵