10月末にジクサー150でキャンプツーリングに出かけてきました。一番頭を悩ませたのは出発前の積載。どのように荷物を持っていったか、また、合わせてキャンプツーリングに必要な持ち物を紹介します。
画像: SUZUKI ジクサー150 メーカー希望小売価格:35万2000円(消費税10%込)

SUZUKI ジクサー150

メーカー希望小売価格:35万2000円(消費税10%込)

『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

ジクサー150のリアシート周りは、ジクサー250やジクサーSF250と共通のデザインをしています。これらのバイクのオーナーさんは、一度は頭を悩ましたことでしょう。

今回、ジクサー150でキャンプして、僕もおおいに悩みました。

結論からいうと「何とかなった」のですが、参考までにどのように荷物を積んだかお伝えします。

【関連記事】20L程度のバッグなら比較的簡単に積載できます。日帰り~宿に泊まるツーリングの荷物の積む方法はこちら。ぜひ合わせてご覧ください。

まずはシート周りをチェック。

リアシートの座面は広くて、ほぼ平ら。バッグは載せやすくなっています。

画像1: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

すこし困ってしまうのは、バッグを載せた後。

後ろ側に取り付けベルトを引っかけたり結んだりするポイントが見当たりません。

画像2: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

小さなバッグの時は、グラブバーの付け根を利用して工夫しました。ただ、大きなバッグとなると、この部分を使うとどうしても荷物が前寄りになってしまい、積みきれなくなります。

今回、僕がキャンプ道具を持っていくのに使ったのは、こちらの2つのバッグです。

画像3: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

シートバッグは、リアシートに積んで、それだけでは入りきらなかったので、ザックを背負いました。

シートバッグの容量は40L。何とかノーマル状態で積みたかったのですが、どうにも上手くいかず、簡単なカスタムパーツを使いました。

画像4: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

ナンバープレートに荷掛箇所を増設する便利アイテムです。

ここにシートバッグの取付ベルトを固定しました。

画像: この便利アイテムは、タナックスの「ナンバープレートフック3」(税別2400円)。ナンバープレートと供締めするだけで簡単に設置できます。

この便利アイテムは、タナックスの「ナンバープレートフック3」(税別2400円)。ナンバープレートと供締めするだけで簡単に設置できます。

ただ、そのままだと、ベルトがウインカーに干渉してしまうのでひと工夫。

ロープで作った輪っかをエクステンションのように使って、微妙に取り付けベルトの角度を変えました。

画像5: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

バイクへの積載は、こういったほんの少しのことで、上手くいってしまうことが多々あります。

ちなみにナンバープレートに荷掛箇所を増設するアイテムを使う際、注意すべきことがあります。それは『あんまり信用してはいけない』ということ。

もともとナンバープレートのステーは強度があまり高くありません。なので、大きなバッグをぎっちぎちに留めるのは危険。

ジクサーシリーズのナンバープレートステーは強度がある方ですが、70L~80Lのバッグを留めるのは経験上「あぶないな」と思いやめました。

なので、今回は40Lのバッグを選択したんです。

画像: 積載したバッグはヘンリービギンズの防水シートバッグ「ツーリングシートバッグWR DH-733」(税別22000円)。

積載したバッグはヘンリービギンズの防水シートバッグ「ツーリングシートバッグWR DH-733」(税別22000円)。

積載する際コツは、まず前側からキメてしまうこと。

40Lのバッグにしたとはいえ、なるべく後ろ側に負荷はかけたくありません。

前側の取り付けベルトは、タンデムステップのステー(パイプ)に留められます。

なので、まずは前をカチッとキメちゃう。その後、後ろは押さえる程度の力で引いておく。それでも意外とバッグはぐらぐらしないものです。

ぐらぐらしているのは絶対にNGですよ。

4カ所留まっていればぎっちぎちに微動だにしないほど固定する必要はありませんが、手でバッグを揺らしても前後左右に動かないのが理想で、しっかりとリアシートの座面に圧がかかっている状態にするのがおすすめです。

画像: あえて前のめりに積載しています。前をビシッとキメて後ろは押さえるだけにしたためです。また同時に、ウインカーへのベルトの干渉を避けることができました。

あえて前のめりに積載しています。前をビシッとキメて後ろは押さえるだけにしたためです。また同時に、ウインカーへのベルトの干渉を避けることができました。

とりあえずシートバッグの積載は完了。でも、まだ荷物はあります。僕は今回シートバッグに入りきらなかった荷物をザックで持っていくことにしました。

ザックの容量は食材の買い出しをすることを考えて、余裕のある40Lに。こんな感じです。

画像6: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

ザックの大きさはもう少し小さいものにするのがおすすめ。この40Lサイズでぎりぎりでした。

これ以上大きいと、ザックの上部がヘルメットに覆いかぶさるように押してくるので、ライディングどころではなくなります(実際、現地で買い出しをした後、ザックの容量が増したときはけっこう苦しかったです)。

もしくは、積載しているシートバッグを背の低いタイプにすれば「ヘルメットがザックに押される問題」は解消できるはずです。

試しにシートバッグの上にザックを積んで、自分が背負うのをやめてみました。見るからに危ないですね……意外とがっちり固定できていたのですが、やっぱり見るからに危ないのはNG。

画像7: 『ジクサー150』でキャンプ道具を運ぶ積載方法の一例

とくに積載の経験があまなりない方は、無理は禁物。荷物を積載すると、バイクの挙動はけっこう変わります。身体も動かしにくくなるので、いつもとはまったく勝手が異なります。

とくに150ccや250ccのバイクの場合、その変化の割合も大きいので注意。

長く付き合っていくなら、無理せず素直にリアキャリアやトップケースを装着してしまうほうがおすすめです。

(下に続きます)

キャンプツーリングの持ち物リストの一例

キャンプツーリングでは、僕は以下のような荷物を持っていきます。

画像: キャンプツーリングの持ち物リストの一例

普段は写真の隅にある大きなバッグを使っていますが、今回は一括での積載を断念して、2つに小分けしました。

【キャンプツーリング 持ち物リスト】 
★キャンプで必ず持っていきたいもの
・テント
・テントのポール
・ペグ
・グランドシート
・シュラフ(寝袋)
・エアーマット
・ストーブ(煮炊き用の火器)
・ランタン
・ヘッドライト
・食器類(鍋・フライパン・シェラカップ)
・ナイフやハサミ、マルチツール
・タオル
 
★キャンプであると便利なアイテム
・椅子
・テーブル
・焚き火台
・ライター・チャッカマン
・着火剤
・軍手
・うちわ
・まな板
・調味料
・水筒と水袋
・保冷バッグ
 
・トイレットペーパー
・キッチンペーパー
・ウエットティッシュ
・デオドラントシート
・洗面用具(歯磨きセット・ひげそりなど)
・虫よけスプレー
・かゆみ止め
・ばんそうこうなど救急キット
 
・シュラフカバー
・サンダル
・折り畳み傘
・エコバッグ
・ロープ
・ストレッチコード
 
 
★電子機器類
・モバイルバッテリー
・スマホの充電ケーブル
・カメラ
・ラジオ
 
★衣類
・着替え(下着と靴下、Tシャツなど)
・防寒着
・レインスーツ
・バッグのレインカバー
・(メガネ)
・(コンタクトレンズ用品)
 
★その他、ツーリング時にあると便利なもの
・地図
・筆記用具
・ボディバッグ
 
(※お財布やスマホ、免許証などマストのものは記しておりません。お忘れなく~!)

小分けする際、なるべくシートバッグには目いっぱい荷物を詰め込み、ザックには残ったものを入れるようにしました。ザックが重いと疲れますからね。

ただ、走っている最中は、いい感じにシートバッグの上にザックの重量が分散するのでラク。ショルダーストラップの長さを調整して、いい具合のところを見つけます。

しかし、これはジクサー150やジクサー250のようなアップライトなライディングポジション限定のパッキング方法。

セパレートハンドルを装備するジクサーSF250の場合は前傾姿勢なので、もっとキツいでしょうね。

また、このパッキング方法自体も経験値が重要だと思います。

みなさんもトライする際は、なるべく小さなシートバッグとザックを組み合わせからスタートしてみるのがおすすめですよ!

文・写真:西野鉄兵

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