GSX250R乗りだけが知っている、他とは違うフルカウルスポーツの楽しみかた。前回に続き④~⑥をご紹介いたします!

GSX250R乗りの幸せ④/その気になると、けっこう速い。

注目して欲しいのはピークパワーじゃありません。

ロングストローク設計のエンジンは最大トルクを6000回転で発生している! っていうところです。

本記事の車両は2017年カラーです

ちょっとマニアックですが、曲がりくねったワインディングでモノを言うのは最高出力よりもトルクです。

その最大トルクの数値というのはターボなど過給器でもない限り排気量に準じるので、勝負はそのトルクをいかに低い回転数で発生できるか、ということになります。

そして、GSX250Rは最大トルクを6000回転で発生。いわゆる高トルク型エンジンってやつです。

しかも、こういう特性のエンジンは走りでミスってもリカバリーがしやすいというオマケつき。

うまく操ってやると思ったよりエキサイティングに走れるし、何より面白いです。

ナメてはいけません。

マニアックついでに……

ちなみに、メーカー推奨ではないので、あくまで個人の意見として。

GSX250Rにソロで乗ることが多いなら、リアサスペンションのプリロードを7段階中でいちばん柔らかい「1」にすると、さらに低~中速のトルクを活かした走りができるようになると個人的には感じています。

わたし(北岡)の体感としては、リアタイヤの接地感がわかりやすくなって、早い段階からスロットルを開けられるようになるイメージ。

コーナーを『攻めたい!』人には向かないかもしれませんが、ワインディングの楽しみ方がちょっと変わりますので、ご興味あるかたはお試しください。

調整方法は、リヤシート裏にある車体工具の六角レンチを使ってフロントシートを外します。その中にある車載工具のフックレンチでリアサスを調整。初期値は7段階中の「3」です。

5分でできます。

このバイクの特徴でもある前輪の高い安心感を活かして、後輪のトラクションで曲げる感じですね。

GSX250Rの走り、けっこう変わります!

※タンデムするときなどは初期設定に戻しましょう、念のため。

GSX250R乗りの幸せ⑤/快適なのに越したことはない。

GSX250R最大の謎が、このシートです。

薄くて、座り心地も固め。すぐにお尻が痛くなりそうな気がしますが、不思議と1日ずっと乗っていても快適です。

滑りにくい表皮もいいです。腰下が安定して疲れないし、コーナーでもライダーをがっちりホールドしてくれて文句なし。

逸品と評価すべき完成度です。

乗車姿勢もわずかな前傾がちょうどいい。腰を後ろに引けばスポーティに走れますし、のんびり走る時は直立に近い姿勢もとれて視界も広々、快適に走れます。

そして、身長176cmでも膝の曲がりが窮屈じゃないのは、すごく嬉しい!

ロングツーリングも快適です。

そして言わずもがな、どんな時でも足着きが良いのは正義です。

足着きが悪くて得することなんて、ひとつもありませんから。

GSX250Rはボディがスリムで足も下ろしやすく配慮されているため、シート高790mmの数値以上に足着き性は良好。

地味かもしれませんが、愛車として考えるとありがたい。

じんわりと幸せを感じるポイントです。

GSX250R乗りの幸せ⑥/高速道路クルージングが快適すぎる

大人気の兄弟車「Vストローム250」と共通の車体ですから、当然かもしれませんが、高速道路でまったくヨレません。

ちょっと太めのフロントタイヤと、申し分のないフレーム剛性の合わせ技です。ま、フレーム剛性に関してはスズキ車はいつも鉄壁ですけどネ。

ちなみに先に言ったリヤサスペンションの設定変更をすると、さらにしっとりしたクルージングを楽しめます。

110/80-17のフロントタイヤ。この扁平率の80っていうのが効くんです。

ちなみに高速道路ではトップギア6速・6750rpmでメーター読み90km/h、7500rpmで100km/h、8250rpmで110km/h。

おすすめは余裕のある90km/hのクルージングです。

トルクが太いから、その速度からでもスロットルオンだけで追い越しだってラクラクいけます。

ライダーのズボラさにも寛容(笑)

らくちんって幸せですよね。

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