衰えることを知らない人気の250ccフルカウルスポーツですが、実際のところツーリングに使うとどうなんでしょう? 250ccのフルカウルスポーツでいちばん『ツーリング適正』が高そうなスズキのGSX250Rで走ってみます!

※本記事の車両は2017年カラーです

GSX250Rで朝から晩まで走ったら、どこまで行ける?

バイクの醍醐味はやっぱりツーリングです。

そしてわたし(キタオカ)は根っからのツーリング野郎。

だから愛車としてバイクを選ぶときは、楽しくツーリングできるか? が重要ポイントになります。

画像1: GSX250Rで朝から晩まで走ったら、どこまで行ける?

で、前から気になっていたんですけど人気の250ccフルカウルスポーツって、実際のところツーリングはどうなんでしょう?

画像2: GSX250Rで朝から晩まで走ったら、どこまで行ける?

というワケで人気の250ccクラスの中でも、最もツーリング適正が高そうなスズキのGSX250Rを選んで走り出します。

このバイクがたぶん、今ある250ccスポーツバイクの中ではいちばん快適に走れるはず。

だってエンジンが大人気250ccツーリングバイクの『Vストローム250』と同じなんですから!

画像3: GSX250Rで朝から晩まで走ったら、どこまで行ける?

1年でいちばん日が長い夏至の前日、日の出と共に東京/お台場を出発しました。

朝日の中のGSX250Rがやたらカッコいいのでテンションも上がります!

画像: 日の出は4時24分。撮影でモタついて5時に出発となりました。

日の出は4時24分。撮影でモタついて5時に出発となりました。

とりあえず目的地は決めずにGSX-250Rと日本海方面へ!

中学生の時に「自転車でどこまで行けるかやってみようゼ!」 って走ってたのを思い出します。

バカバカしいけど、こういうのけっこう好き(笑)

大人になっても、こういうことができるのはバイクの良さのひとつだと思いません? わたしはそう思ってます(笑)

GSX250Rの高速道路はどんな感じ?

画像: 夏でも旅の時は防寒具必須ですよ。実体験として……

夏でも旅の時は防寒具必須ですよ。実体験として……

朝日を背にしてガラガラのレインボーブリッジを通過。意気揚々です!

でも東京ってあったかいんですね……この後、山間部に入ったらまだ秋には早いと思ってたのに、激的に寒くて、いきなりピンチに(笑)

読みが甘かった。ツーリングあるあるです……

画像: 中央道を長野方面へ北上。八ヶ岳がクリアに見えて気分爽快!

中央道を長野方面へ北上。八ヶ岳がクリアに見えて気分爽快!

だけど、ここはGSX250Rに助けられました。このバイク、防風性能が予想以上に高いです。

寒かったりすると、余計にありがたさがよくわかります。

軽い前傾姿勢でスクリーンにもぐりこみ、寒さを凌ぎつつ……

防風性能だけで言えば、新型のジクサーSF250以上に頼れるのは間違いありません。

250ccバイクでの高速道路はペースを乱さないことが重要

ちなみに経験上、長距離の旅では『ここ一番の速さ』があっても、あまり意味がありません。

いかに時速100kmをキープし続けられるか、がいちばん大事。

時速90km~100kmが粘り強くて快適なエンジン特性のGSX250Rはその点、すごく強かったです。

寒いと思ったら、今度は暑い……

その後、諏訪ICで高速を降りて、ビーナスラインを目指します。

画像1: 寒いと思ったら、今度は暑い……

高原はもっと寒いだろう、と怯えていたら一気に気温が上昇。

今度はとんでもなく暑い! さっきまで手が痺れるくらい寒かったのに……

でも、これもツーリングってやつですね(笑)

画像2: 寒いと思ったら、今度は暑い……

そして来ました!

ツーリングのメッカ、長野のビーナスラインです。

早朝出発が効いているので、この時点でまだ朝9時なのでガラガラ。

ワインディング独り占め状態でヒャッハー!いたしました。

GSX250Rのワンサイズ太い前輪の安定感

ボディのコンパクトな250ccなのにコーナーでもフラフラしない。どんなシチュエーションでも安定感が高いのがGSX250Rの長所です。

タイトなヘアピンカーブもどっしりしていて安心して曲がれる。

運転することに不安を感じさせない、という部分では、250ccスポーツバイクでナンバーワンだと確信しています。

GSX250Rは前輪のサイズが110/80-17で他よりもちょっと太いんです。安定感のヒミツの一端!

それにしてもこのバイク、やっぱり力強いですね。

ロングストローク設計というスポーツバイクとしては珍しいエンジンを搭載しているGSX250Rならではの強みですが、低速トルクが厚いのでギアチェンジが忙しくありません。

(下に続きます)

250ccってけっこう小忙しいんですけどね。400ccクラスみたい……とまでは言いませんが、走っている時の余裕が250cc以上に感じることも事実です。

わかりやすく言うと……ラク(笑)

ビーナスラインの上り坂のラクさに驚かされました。

画像: GSX250Rのワンサイズ太い前輪の安定感

いやぁ、来てよかったと思える瞬間です。

寒い暑いはありましたけど、ここまでほとんど疲れは感じていません。

やっぱり快適性は高い。やるなぁGSX250R!

……まぁ、今日の段階ではまだ序盤戦ですけど(笑)

痛恨のミスコースは『GSX250R』のせいだと思う

じゃ、次は近いし白樺湖でも寄って…と走り出します。

しかし、行けども行けども白樺湖は見えず……

GSX250Rでワインディングを走るのが楽しすぎて、ミスコースしてました。

ノンストレスで気をつかわずに走れる快適性も、ある意味問題かもしれません。本来の目的を忘れ、気持ちが緩んでいたのかも。

結果、痛恨のタイムロス1時間でAM11時に。

気を引き締めて再出発!

それじゃあ『ドラマが足りない』と言われまして……

じゃ、ビーナスライン降りて、ぼちぼち日本海を目指して北上かな!と思ってましたが、同行のカメラマンより無責任なひと言。

「それじゃあさ『ドラマが足りなくない?』と……」

………ほほう?

それでは、やったろうじゃないですか!

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