今となってはなかなか見ることが難しくなった貴重な「スズキの歴代バイク」を紹介する連載企画。 そんなスズキの歴代バイクを振り返りながら、もし「今のバイクに例えるなら…?」と、編集部 岩瀬が独断と偏見で選んでみたいと思います。今回は500ccの2ストローク2気筒エンジンを搭載した1968年登場の『T500』です!

SUZUKI T500(1968年)

「当時世界最大の2スト500cc!最高時速181km/hを突破した市販車最速マシン」

SUZUKI「T500」(1698年)

1960年代当時、世界一速い250ccと呼ばれていた「T20」や「T250」、スズキ市販車初の本格オフロードモデルとなった「ハスラーTS250」など、高性能な250ccの2ストロークモデルを登場させ、マン島TTレースやモトクロス世界選手権などでも次々と好成績を収めていくまでに成長しました。

当時、2ストロークエンジンを得意としていたスズキは、エンジンの振動や冷却などの問題をクリアするのが難しいと言われていた、大排気量500ccの2ストローク2気筒エンジンの開発をスタート。

1967年に「ファイブ」という名称の500cc試作バイクを東京モーターショーに出品し「2ストで500cc」という、当時として画期的なエンジンのバイクを誕生させました。

翌年1968年に、その量産モデルとして登場したのが、今回紹介する「T500」です。

500ccの空冷2ストローク2気筒エンジンで、最高出力47PS/6.500rpm、最大トルク5.5kgm/6,000rpmという高スペックの市販車の発売を実現したんです。

ロードレーサー「TR500タイタン」

量産車としては世界初となった「500cc 2ストローク2気筒エンジン」を搭載したT500は、2サイクルファンのみならず、世界中のバイクファンから高い評価を得て「2ストロークのスズキ」の名を確固たるものとします。

「T500」は”タイタン”の異名を持つ市販レーサー「TR500タイタン」のベースマシンとなったモデルでもあり、アメリカ・カリフォルニア州で開催された12時間耐久レースで1-2-3フィニッシュを為し遂げるほどレースシーンでも大活躍しました。

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その後、T500は翌年の1969年には早くもマイナーチェンジされ、高速時の走行安定性を増すため、キャスター角やフロントフォークのオフセット化、トレール量を増やすなど、ハイウェイ走行に最適化した2型を発売。

さらにその2年後となる1971年には、レジェントモデルとなる「GT500」を発表し、そこからスズキ「GT」シリーズの快進撃が始まっていくことになるのです。

現行車に例えるならどんな車種?

さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。

世界初の「500cc 2ストローク2気筒エンジン」を搭載した「T500」を、もし現在のスズキ車で選ぶとしたら、現代版のスーパースポーツ「GSX-R1000R」シリーズに近いかもしれません。

「T500」は500ccの2ストローク2気筒エンジンを搭載した当時の“スーパースポーツ”と言えるモデルなので、排気量こそ異なりますが最新スーパースポーツモデルとなる『GSX-R1000R』と比べてみたいと思います!

GSX-R1000R ABS(2021年カラー)マットブラックメタリックNo.2/グラスマットメカニカルグレー

レースで培った技術を投入し、さらに進化したスーパースポーツモデルが「GSX-R1000R ABS」です。

『No.1スポーツバイク』をコンセプトに開発され、2017年に完全新設計の6代目へとモデルチェンジされました。

「GSX-R1000R ABS」の2021年モデルは、ストリート感たっぷりのカラーリングで登場した「マットブラックメタリックNo.2/グラスマットメカニカルグレー」の新色が追加され、全3色展開で2021年7月30日(金)から発売されています。

スズキ『GSX-R1000R』の試乗インプレ記事はこちら!

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