新型カタナは『ファッションで乗る』が許される貴重な大型バイク
先の前編の最後で言ったことですが新型カタナは『走るだけ』が楽しみじゃないと私(北岡)は思っています。
なんなら走る以外の楽しみのほうが幅が広いとすら思ってる(笑)
ちなみにですけど新型カタナって、スタイルが超個性的じゃないですか?
これだけエッジの効いたスタイルだから、ライダーの服装って難しいような気がするんですけど……
逆なんです。
ジャンルに縛られないから、けっこう何でもアリだったりする。
例えばですよ?
走りのパフォーマンスは折り紙付きですから、そこをクローズアップして
上下レザーで超スポーティなスタイルとか。
新型カタナはスーパースポーツみたいに見た目からして『ガチで速そう!』っていうデザインのバイクじゃありません。
でもだからこそ、超正統派のスタイルで綺麗に峠を走ってると『アイツ、わかってるナァ』って見えるんですよネ。
お手軽にいぶし銀なムードが手に入る。カタナマジック。ちょっとズルい。
じゃあ、そこから真逆で思いっきりカジュアル路線。
これも良い感じだと思いません? ていうか個人的には、こういう街乗りスタイルで新型カタナを乗るのって大正解だと思う。
大型バイクでの街乗りって『移動のため』っていうより『乗りたいから乗る』っていう自己満足のためだと私は思ってますが、新型カタナは自己満足度が特に高いでしょう、間違いなく。
私なら、都会の街乗りで、ドヤ顔をヘルメットの下に隠しつつ走りたいです。
あとはこういうの!
全身ブラックのちょっと強面スタイル。
コスプレだと言われようが構いません。『THEライダー!』っていう世界に自己陶酔できるのも、このスタイルがあってこそ、ですもの。
ちなみにこれらは、これまで見かけたカタナ乗りの人たちを参考にしてのスタイルです。
カタナ乗りの人たちって、本当に服装とかバラバラなんだもん(笑)
みんな、それぞれが自分の好きなスタイルで自由に乗ってる印象。でも、そこがまた“イイ感じ”に見えるんですよね。
新型カタナに乗ると『周りからの目』にソワソワ……
そういうオーナーさんたちの自由さも踏まえて(スズキさんから借りた)新型カタナで走っていると、本当に頻繁に感じるのは『目線』です。
つまり……
すごい見られる!
っていうこと(笑)
信号待ちで前のバイクがミラー越しに見ている視線。横のクルマの人の視線。
いつでもどこでも視線浴びまくり。
シャイな人には逆におすすめできないと思うレベルです。
ちなみにマフラーのサウンドも注目を集めてしまう一因です。
本当に新型カタナの排気音は、ノーマルとは思えない迫力ですから。このバイクをよく知らない人なら『え? これのノーマルマフラーの音なの?』ってビビると思います。
そして我々ライダーにはマフラー音で反射的に振り返ってしまうという習性がありますが、それで振り返った瞬間、強烈インパクトのデザインに視線が集中するんでしょう。
特に高速道路のサービスエリアなど、その傾向が顕著です。
そういうライダーが集まる場所に到着すると……
チラッ!?
お、見られてる見られてる……ムフフ。
チラチラッ!
見られてるぅ~っ!?
ほぼ100%、こういうことが起こります。
で、つい視線が合っちゃったりして(笑)
『あ、ドモ』なんて感じで軽く会釈したら、向こうのライダーさんもめっちゃ笑顔を返してくれました。
不思議ですよね、お互いヘルメット被ってるのに笑顔だってわかるんだもん。
言葉を交わしてる訳じゃないのに『新型カタナ、いいですよね』って言われたような気がして……なんだか気持ちがあったかくなりました。
バイク乗りって、やっぱいいなぁ。
盆栽派のライダーにもおすすめできる新型カタナ
そんな嬉しさまで与えてくれる新型カタナですが、あまり乗る時間が無いには『ひらすら愛でる』という楽しみ方をおすすめできます。
実を言いますと私(北岡)はわりと盆栽派のライダーなのです。仕事もあるのでバイクはたくさん乗りますけど、性根の部分で言うと……
家でひたすら磨いて、愛車を眺めて。
そういうのが楽しいんです。そして、新型カタナはそういった趣味嗜好のライダーも完全に満足させてくれます。
散財しそうなところだけは注意したい
ただし、愛がほとばしりすぎて散財しないようにご注意ください。
純正カスタムパーツだけでも、けっこう心を揺さぶられます。
特に純正オプションのメーターバイザーあたりは危険です。比較的お手頃プライスなのにスタイル激変ですしね。
だけど、こういうのって1カ所に手を付けると、次はアレで、コレも欲しい! となるのが大変よろしくない。とてもリスキーなバイクです。
でも、本人的にはとても幸せな泥沼‥‥
(下に続きます)
ただし、それはバイク乗りではない人には理解されない満足感ですので、恋人や奥さんには怒られるかもしれません。
なんなら走らなくても満足できる、という非常に稀な150馬力級のリッタースポーツ。
そういう意味でもこのバイクは稀有の存在でしょう。
新型カタナ、おそるべし!?!?
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