疲れないのが『GSX-S1000F』の強み
最高のパラダイスだった渋峠をクリアして元気いっぱい!
意気揚々と長野県側へ下ります。
《毛無峠~渋峠編》からの続きです!
そして次なる峠を目指して、信州中野インターから高速道路へ!
これがGSX-S1000Fの強みです。
高速道路で次なる峠へワープする。疲れないから、こういう選択ができるんですよ。
それに、やっぱりウインドスクリーンがあるのは快適です。
GSX-S1000Fのスクリーンは高速道路だと上半身の胴体全部&ヘルメット下部あたりまでの走行風をしっかりカットしてくれます。
高速道路の疲労感がまるで違いますよ!
ということで、信州中野から高速で佐久方面へ。昨日の妙義山方面へ戻るイメージです。
でも連続10峠をクリアするには、このライン取りしかないと考えました。
そして次なる目的地は……最“凶”国道と名高い十石峠です!
148馬力の『GSX-S1000F』は極低速でどうだ?
STAGE8:十石峠/気分はほとんど教習所
ここだけはあまり全国的には“有名”じゃないかもしれません。でも一部のライダーには有名です。
その名は十石峠。国道299号線。
この国道は酷道とも呼ばれています。
今回は佐久市側からアプローチ。
十石峠を目指す国道299号線は快走路から始まりますが、峠まで残り4キロ地点で牙を剥くんです。
【十国峠/GoogleMap】
デカい穴ボコ、えぐれたアスファルトは当たり前。
砂利の浮いた超ヘアピンは、さらに途中で曲率が変わる複合コーナーというえげつなさ。
道路に大きく張り出した草が視界を遮り、最上級のブラインドコーナーが連続します。
ライダーにとって、すべての嫌なコーナーがここにある!(笑)
ここでGSX-S1000Fはものすごくニーグリップがしやすいバイクだということを伝えておきます。
こういう道ではスピードなんて出ませんからね。
停止寸前の徐行スピードで、バイクを操るために、とにかく車体を二ーグリップで押さえます。
(下に続きます)
そしてリアブレーキを軽く引き摺り、トラクションをかけながら極低速でバイクをコントロールするんです。
教習所の一本橋のイメージ。このテクニックが、まさか峠道で必要になるとは……
GSX-S1000Fのリアブレーキが扱いやすくて本当に助かりました!
それにしても、148馬力もあるのに低速でも操りやすいとは……なんとも懐の広いバイクです。
しかも、この峠をボクは1500回転~2000回転くらいの超低回転で走ってたんですけど、本当に粘り強いエンジンでした。
ノッキングひとつしないし、困った時には瞬間的に必要な力が引き出せる。
こういう時にキツい時にこそ思いますけど、スズキのエンジンって本当に優秀ですよね。
たったの4キロがやたらと長く感じる十石峠ですが、上りきるとなぜか小奇麗な展望台が(笑)
ちょっと冒険気分。しかも、昨日までに走った峠たちを一望できます。
ただですね……おわかりだと思いますが、走る道としての爽快感はゼロです。
いろいろヤバい。
帰り道は走行中、目の前に全長2メートルくらいの木の枝がドサッ!っと落ちてきて急ブレーキのシーンもありましたし……
さすがに上からモノが落ちてくる峠は初体験でした。
だから、みなさんへ伝えることがあるとすれば……
「Don't go!」
でもね、洒落がわかる人は怖いもの見たさ&安全第一でどうぞ。
一部の人に、極めて一部の人たちに人気があるのが少しわかるかも?
あとはそうですね……咄嗟の危険対応力が磨かれる峠だと思います(笑)