スズキ流スポーツツーリング『GSX-S1000F』を解説
※本記事の車両は2018年モデルです
ネイキッドのGSX-S1000にスポーティなフェアリング(カウル)を装着させたのがGSX-S1000F。
エンジンやフレームなど基本的な部分はGSX-S1000と同じとなります。
カウルの装着によって高速道路のクルージングなど防風性能が高いことが最大の特長。
重量的には大型のカウルが装着された分、ネイキッドのGSX-S1000よりも5kg重くなっていますが、パワーは最高出力で148馬力もあるので、その重量増により『遅い』と感じることはまずありえません。
同時にカウル装着による重量増・重量バランスの変化に対応するためサスペンションのセッティングが変更されています。
ABS、トラクションコントロール標準装備。
スズキ「GSX-S1000F ABS」主なスペックと価格
全長×全幅×全高 | 2115×795×1180mm |
ホイールベース | 1460mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 214kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 998cc |
ボア×ストローク | 73.4×59.0mm |
圧縮比 | 12.2 |
最高出力 | 109kW(148PS)/10000rpm |
最大トルク | 107N・m(10.9kgf・m)/9500rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25.00゜ |
トレール量 | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70 ZR17M/C 58W・190/50 ZR17M/C 73W |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 120万7800円(消費税10%込) |
GSX-S1000F(2020モデル)のカラーバリエーションは3色
GSX-S1000Fの足つき性とライディングポジション
ハンドルバー自体はネイキッドのGSX-S1000と同じなので、基本的な乗車姿勢は同じ。
アップライトで快適だけれども、わずかに状態が前傾するようなスポーティ感のあるポジションでした。
ステップ位置も『ツーリングバイク』というより『スポーツバイク』と言われたほうが納得できる位置。
アップハンドルながら、基本は走りを楽しむことを重視したライディングポジションにまとめられています。
シート高810mmの足つき性は150馬力クラスのスポーツバイクとして考えると、かなり良好。
ライダー身長176cmの場合は両足カカトまでべったりと接地。重量も4気筒エンジンを搭載しながら214kgと軽く抑えられているので、跨ったままのバックも問題なく行えます。
日本人の標準的な体格の男性であれば、扱いに不安を覚えることはないと思います。
軽量な車体なのでエンジンOFF時の取り回しが軽いのも印象的でした。
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