GSX-S1000Fのココがすごい!
ブレーキは豪華にブレンボ製のモノブロックキャリパーを装着。初期制動から確かな制動力を発揮しつつ、扱いやすさも失っていない上質なブレーキングが特長。
インナーチューブ径43Φの倒立フロントフォークの恩恵もあり、ダイレクト感のあるブレーキフィーリングです。
スーパースポーツGSX-R1000(K5/K6型)の4気筒エンジンをベースにストリート向けにチューニング。
発売当初は最高出力145馬力だったが、2017年のマイナーチェンジを受け最高出力が148馬力にまで引き上げられています。
サウンドチューニングを施されたマフラーからのサウンドは、ノーマルとは思えないほどの迫力。
サウンド目的でのマフラー交換の必要性は感じません。
はじめての場合、メーカーのマフラーもここまで来たか!?と驚くことになります。
倒立フロントフォークはフルアジャスタブルなので、サスペンションの特性を自分好みに変更することも可能。
初期設定ではネイキッドのGSX-S1000よりも、Fのほうがしっとりした動きに感じます。
※2020年モデルではフロントフォークのカラーがブラックに変更されています。
リアサスペンションはかなりソリッドな味付け。
路面状況が整っていれば、初期設定のセッティングのままかなり強気な走りでも受け止めてくれる。
トラクションコントロールが標準装備されているのは本当に嬉しい限り。
ウインドスクリーンは上半身胴体部分に当たる走行風をカットしてくれるので、高速道路のクルージングでは疲労を軽減してくれます。
快適ツアラーというよりもスポーツツーリングといった立ち位置のため、高速道路でのロングクルージングに主眼を置くならば純正オプションのロングスクリーン(2万6400円)に交換するという選択肢も有効です。
ハンドルバーにはレンサル製のファットバーを採用。剛性感と共に見た目の高級感もアップしています。
シートは肉厚が薄めで、コーナーで後輪のトラクションを感じやすいスポーティなタイプ。
長時間乗車ではお尻が痛くなりそうに思えるけれど、スズキのシートは完成度が高いものが多く、GSX-S1000Fのシートも見た目に反して快適性は高い。
剛性の高いアルミスイングアームはスーパースポーツGSX-R1000と共通。
タンク容量は17Lを確保。
安心感を持ってツーリングするなら250kmくらいの距離で給油するのがひとつの目安となりますが、走り方によっては航続距離300kmも可能だと思われます。
スズキのロードスポーツとしては珍しい左右2眼のヘッドライトが採用されています。
ヘッドライトバルブはハロゲンです。
GSX-S1000Fは何がスゴい?
スーパースポーツ譲りの高出力な4気筒エンジンを搭載し、最高出力は148馬力。重量も214kgに抑えられている快速スポーツツアラーです。
しかもABSとトラクションコントロールも標準装備。
ネイキッドのGSX-S1000には一歩譲るものの、この性能と走りが120万7800円(税込)で手に入るというのは、一般的に考えたらありえない。そのうえ『F』ならツーリングも快適に楽しめる。
それがスズキの人気バイク『GSX-S1000F』です。