Vストローム1050やVストローム250の登場によって、“ミドルクラスのアドベンチャーモデル”として位置づけられている「Vストローム650」シリーズ。でもそれは、単なる中間クラスの乗り物じゃないんです。日本の650ccアドベンチャーモデルとして『最強』と名高い「Vストローム650 XT」の乗り味をオフロード好き編集部のイワセが検証してみます!
写真・文:岩瀬孝昌(編集部)
『ミドルクラス』という枠に収まらない孤高のアルペンマスター
![画像1: 『ミドルクラス』という枠に収まらない孤高のアルペンマスター](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/09/f3232423e6116021bbdaad952135db9fb0b84f09_xlarge.jpg)
海外で『アルペンマスター』という異名を持っていたほど、ヨーロッパを中心に人気を博した「初代Vストローム650」が登場したのが2004年。
それまで日本では逆輸入モデルとして乗ることはできましたが、2013年に正式に国内モデルが発売されると、日本でもたちまち大ヒットモデルとなりました。
さらに2017年にフルモデルチェンジされ、当時のVストローム1000シリーズと共通のデザインとしてスタイリングを一新。
![画像: DR-BIG/SUZUKI](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/15/97a8cc19119cb6a3bb5d73ebc8edccc150b3c0c4_xlarge.jpg)
DR-BIG/SUZUKI
スズキのレジェンドバイクのひとつ「DR-BIG」を彷彿とさせる、現在のいわゆる“クチバシスタイル”になりました。
超が付くほどオフロード好き編集部の私(イワセ)は、このクチバシスタイルになったVストローム650と、2020年カラーの“スズキイエロー”が好みでたまりません(笑)
![画像2: 『ミドルクラス』という枠に収まらない孤高のアルペンマスター](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/09/494ff35c8aa93e992124ace08b6ec891e1f94cd3_xlarge.jpg)
だって、ひと目でVストローム! って分かるデザインだし、どこへでもいけそうなアドベンチャースタイルが抜群にカッコイイから!
タンクシュラウドをブラックにしたのもナイスデザインです。
(下に続きます)
好みで選べる2タイプ「STD」と「XT」はどこが違う?
![画像: 好みで選べる2タイプ「STD」と「XT」はどこが違う?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/10/13/5fd698f69f1618d1a67e32399b05f7b97cafb61a_xlarge.jpg)
このVストローム650シリーズには「スタンダートモデル」と「XT」の2タイプがラインアップされています。
2020年モデルは「STD」と「XT」でそれぞれカラーが異なり、同じカラーがないんです。
価格は「STD」が92万4000円、「XT」が96万8000円で、4万4000円の価格差がありますが、それぞれどこが違うのでしょうか?
今回は「XT」の仕様を基準にして解説していきたいと思います!