レースに興味無くても、スズキファンなら気持ち良くなるご報告
レース興味ない。よくわかんない! そういう人はたくさんいると思いますけど、スズキが好きだったら、ちょっと知っておいて欲しいのでご報告です!
だいぶざっくり結果を言いますと、24時間走りっぱなしのバイクレースでスズキのGSX-R1000Rが無双でした。
ホンダもヤマハもカワサキもBMWもドゥカティも、並み居る強豪チームをすべて寄せ付けない完全勝利っ!!!
そのレースっていうのはEWC(世界耐久選手権)の開幕戦で、フランスのル・マン ブガッティサーキットを舞台に行われた24時間の耐久レースです。
耐久レースって、華やかなMotoGPに比べるとマイナー感ありますが、困ったことにスズキは耐久レースがめっぽう強い(笑)
昨年(2020年)もスズキのSERT(スズキ エンデュランス レーシング チーム)が年間チャンピオンを獲得して、現状はスズキが王者。その王者が今シーズン(2021年)は日本の名門『ヨシムラ』とタッグを組んでスズキのファクトリーチームとして参戦しているんです。
チーム名も『ヨシムラ SERT Motul』と、名前からして既に強そうな感じ。
とりあえず、スズキは今シーズン、世界耐久選手権に超本気の態勢で挑んでいるってことだけ覚えておいてください。
そして迎えたシリーズ4戦のうちの初戦で……
期待を裏切らない圧勝!!!
レーススタート直後こそ混戦の中でバトルもありましたが、前半が終わる8時間経過あたりではスズキは既に独走状態。
だけど超長丁場の耐久レースでは、調子よく走っていた次の瞬間『うそっ!?』みたいな展開で急落することも普通にあることです。
ただ、今回そういったトラブルに見舞われたのはスズキ以外のライバルたちでした。
でも、スズキは一切のトラブル無し。ちなみにこのレースで走っているバイクは市販車の『GSX-R1000R』がベースです。もちろん市販車なので、我々だってお金を出せば買えます。
このGSX-R1000Rの信頼性とパフォーマンスの高さがすべての土台。
そしてスズキはGSX-R1000Rを24時間ぶっ続けで、恐ろしいペースで走らせるレースにおいて、2位のチームに対して8周もの差をつけ大勝したんです。
これ、なんかちょっと嬉しくないですか?
スズキが『圧勝!』と言える理由
しかも、完全勝利!とか圧勝!っていう理由は他にもあります。
耐久レースって、MotoGPなどと違って、年間チャンピオンシップを戦うポイントの獲得方法も独特なんです。
なんせ決勝レースが始まる前の予選でも上位に入ればポイントが獲得できちゃう(※スターティンググリッド ボーナスポイント)
さらにレース開始から8時間、16時間を経過した時点の順位でもボーナスポイントが上位チームには加算されます。
で、これらのポイントを総ナメにすると、今回の開幕戦の場合は最高65ポイント獲得できるんですが……
スズキのファクトリーチーム『ヨシムラ SERT Motul』は今回なんと64ポイントを獲得!
あまりピンとこないかもしれませんが、当たり前のように起きるトラブルの中で、大きく順位が入れ替わる耐久レースにおいては、これはけっこうスゴいことなんです。
予選だけ2位だったので1ポイント落として4ポイント獲得からの、8時間経過時点でもトップ(10ポイント獲得)、16時間経過時点でもトップ(10ポイント獲得)、そして合計855周を走って1位でフィニッシュ(40ポイント獲得)と正にパーフェクト・ゲームでした。
もちろんこの結果には、GSX-R1000Rを駆るライダーたちの技量やチームの総合力も大きく関わっています。
だけど、スズキのGSX-R1000Rが最も機械的にトラブルが無く、安定して速かったことも紛れもない事実!
スズキのバイクは、こういったレーシングマシンに限った話じゃなく、トラブルが少なくって、低速から力強くて乗りやすいから疲れない。だから安定した速さがある!
レーシングマシンも市販車も基本はおんなじ。
そう考えると、スズキ乗りとして、なんだか自分のバイクが誇らしくなりますよネェ……
(下に続きます)
そして、この世界耐久選手権の2021シーズン最終戦は11月7日に日本で行われる『鈴鹿8耐』です。
今年もスズキは耐久レースの王座を守れるか?
だけど、とりあえずは見事な勝ちっぷりをありがとう!
なんかこう……
スズキが無双すぎてスカッとしました!