MotoGP最終戦バレンシアGPでスズキが存在感!
2021シーズンのMotoGPの最終戦が終了し、今シーズンの全戦が消化されました。
スズキはゼッケン36ジョアン・ミルが年間のライダーチャンピオンシップで3位を獲得、そしてチーム・スズキ・エクスターはチーム所属ライダーの獲得ポイントの合計によって競われるチームチャンピオンシップでも3位を獲得する結果となり、シーズンを終了しています。
最終戦バレンシアGPはスズキのゼッケン36 ジョアン・ミルとゼッケン42 アレックス・リンス共に2列目からのスタート。
スタートダッシュからミルが3番手までジャンプアップし、リンスも5番手につけるなど、期待のできる展開でした。
そして、そこからのレースは完全に『スズキ VS ドゥカティ』の構図に……
6人もライダーが走っているドゥカティ勢に対して、スズキは2人のみ。
一時は前も後ろも完全に多勢にドゥカティ機に挟まれる状態。まさに多勢に無勢というべき状態でしたが、2人は果敢にプッシュを続けます。
その結果、一時はリンスが2番手までポジションを上げ、ミルも4番手につけているという白熱した展開となりました。
本当にリンスの攻めっぷりがハンパじゃなかった! 鬼神のごとき走りでした。
しかし……残念ながらレース中盤にラインを外し、痛恨のスリップダウン!?
無念のリタイヤとなってしまいました。転倒直後のリンスの悔しそうな姿に胸が締め付けられたスズキファンは、世界中にたくさんいたことでしょう。
その後、単独でドゥカティ勢4台と、終盤に背後に迫ってきたF.クアルタラロ(ヤマハ)を戦うジョアン・ミルは、相変わらずの冷静沈着さな走りを武器に4位でフィニッシュ。
レース単体での結果を見ると『2人とも惜しかった!』ということにはなりますが、最近、速さを見せているドゥカティに対して、スズキだけが食い込む実力を示したレースだったとも言えます。
シーズンを通して、いつも2人が一丸となってライバルに挑む姿は、まさにスズキスピリットを感じさせるものでした。
昨年2020シーズンに続いてのチャンピオン獲得は敵いませんでしたが、個人的には『挑むスズキ』の姿が好きなので、来シーズンも楽しみにしたいと思います。
今年、誰もその勢いを止めることができなかったチャンピオンのF.クアルタラロ。そして、ドゥカティも速い!
(下に続きます)
来シーズンは、それら強敵を相手にどうスズキが戦っていくか、楽しみなところです。
なにはともあれ2021シーズンも、我々スズキファンを楽しませてくれたことに対してライダーとチーム・スズキ・エクスターに『ありがとう!』って言いたい。
そして最後に、今レースをもって引退となるレジェンドライダー『バレンティーノ・ロッシ選手』に最大級の感謝を。
今まで、たくさんの感動をありがとうございました!