手に汗を握る。そしてため息が出るレースでした。MotoGP第5戦、スズキファン歓喜のレースの様子をお伝えしたいと思います。

素晴らしいレース……完全にスズキが主役だった!?

画像: 素晴らしいレース……完全にスズキが主役だった!?

2022シーズンのMotoGP第5戦アメリカズGP。前回のアルゼンチンGPでも強さを見せたスズキでしたが……アメリカズGPはその比ではありませんでした……

スズキを応援するファンならば、これほどエキサイティングなレースはなかなか見れるもんじゃないと思います。

このレースは本当に『別にバイクレース興味無いし』っていう人にも見て欲しい1戦です。一発でスズキに惚れちゃうかもしれないけど(笑)

スズキに偏った目線で展開する当企画『100%スズキ贔屓のバイクレース』記事も、最終LAPの最終コーナーまでもつれ込んだ激闘を制したスズキ『GSX-RR』とゼッケン42アレックス・リンスにヒートアップです。

ドゥカティだらけ、ドゥカティ強すぎの予選

画像: ドゥカティだらけ、ドゥカティ強すぎの予選

予選結果はゼッケン42アレックス・リンスが7番手・ゼッケン36ジョアン・ミルが8番手の3列目スタート。

前戦と同じ感じというか、毎レースこんな感じというか……『安定感のスズキ』は、予選結果も安定している……と言えばいいのでしょうか?(笑)

しかし今回、違ったのは予選グリッドの1番手~5番手までが全部ドゥカティだっていうこと。

2022シーズンチャンピオンのF.クアルタラロ(ヤマハ)が6番手につけていましたけど、誰が見たってトップ集団は『ドゥカティ強すぎっ!?』な状態でした。

レースは膠着するかに見えたけれど……

画像1: レースは膠着するかに見えたけれど……

トップ5を埋め尽くす強烈なドゥカティ勢の布陣は鉄壁。リンスも得意のロケットスタートを阻まれてオープニングLAPは不発。リンス7番手、ミル8番手のままレースが幕を開けます。

そのまま数周が過ぎ、レースは膠着するかに見えてました。さすがに今回はドゥカティが強すぎるか……と、歯噛みするような展開です。

しかしっ!

ゼッケン42 アレックス・リンスが動いた。

5LAPめに前を走る前年度チャンピオンのF.クアルタラロをパスし6番手に浮上。続いて、恒例の『スズキサンドウィッチ』戦法により6LAPめにはゼッケン36 ジョアン・ミルも7番手にポジションを上げます。

画像2: レースは膠着するかに見えたけれど……

この時点でスズキの前を走るのは全部ドゥカティ、という状態になりました。

レースの途中に表示された各車の最高速はドゥカティ勢のトップが時速340km。対してスズキはリンスが時速336km、ミルが時速335km。

スズキも今年はストレートの速さを手に入れましたが、それでもドゥカティはさらに上。コンマ1秒を削るレースで最高速の差は圧倒的な武器です。

画像3: レースは膠着するかに見えたけれど……

そんな状態の中だと言うのに……リンスは6LAPめに5番手を走るF.バニャイア(ドゥカティ)をオーバーテイク。その後もじりじりと追いすがり、9LAPめにはJ.ザルコのインを刺して4番手へ浮上!

ちなみに7LAPめにはリンスがファステストLAPを叩き出してました。

負けてない!? 上位ドゥカティ勢に食らいつくスズキGSX-RRとアレックス・リンス。負けてないっていうか……速いっ!?

1台、また1台とスズキがドゥカティを墜としていく

画像1: 1台、また1台とスズキがドゥカティを墜としていく

レース中盤のリンスは、見ているこっちが冷や汗レベルの猛プッシュ。リンスのオンボードカメラが3番手のJ.マルティン(ドゥカティ)に仕掛けまくるシーンが連発し、手に汗握るどころの話じゃありません。

そして、果敢なアタックで12LAPめに3台目のドゥカティ機を撃墜。

序盤はドゥカティの独壇場に見えたレースで、スズキが、リンスが3位表彰台圏内に躍り出ます。

忘れちゃいけないミルも14LAPめにはリンスの後に続き4番手まで浮上。スズキ、本当に速い!?

画像2: 1台、また1台とスズキがドゥカティを墜としていく

だけど、ドゥカティも速いんだコレが……

3番手へ浮上したリンス、残り6LAPで2番手との差は1.3秒強。普段だったら『後半に強いスズキ』として追い上げを期待したいけれど、今回はドゥカティが明確に強いし、無理せず3位表彰台でもいいんじゃないか? なんて気がしていました。

だけど、攻める。スズキが攻めます!

残り2LAPで2番手ライダーをロックオン。その差0.6秒!!!

画像3: 1台、また1台とスズキがドゥカティを墜としていく

激しい2位争いは最終LAPまでもつれ込みます。

最終LAPもリンスは攻め続け、2番手のJ.ミラー(ドゥカティ)を一瞬パスするもストレートで抜き返される始末。スズキファン全員が『ほぞを噛む』という気持ちを味わったことでしょう。

コーナーは勝ってるのに! バイクも安定してるのに……直線で負けるのか……

だが、しかしっ!

画像: 立ち上がり勝負。よく見るとフロントタイヤ浮きっぱなし!?

立ち上がり勝負。よく見るとフロントタイヤ浮きっぱなし!?

最終LAP、最終コーナーでJ.ミラーをパスしたリンスは、そのまま立ち上がり加速の勝負を制して

大・逆・転!

狙いすましたように、鮮やかに前走車を討ち取りました。

この瞬間、本気で震えた。

リンス万歳! スズキ最高オオォォォッ!

感無量なだけじゃなく……いろいろオマケつきの結果に

画像1: 感無量なだけじゃなく……いろいろオマケつきの結果に

その差は0.254秒。レースを観ていて、これほど満足できる展開っていうのはそう多い訳じゃありません。

それが推しのチーム・ライダーであれば尚更です。至福!?

トップはドゥカティが制しました。レース中盤~後半ではホンダ VS ヤマハの戦いも熱かった。特にホンダのM.マルケスは神掛かってた。

だけど、この記事は『100%すずき贔屓のバイクレース』です。いや、仮にスズキ贔屓じゃなかったとしても!

画像2: 感無量なだけじゃなく……いろいろオマケつきの結果に

2022シーズン、第5戦アメリカズGPの主役はスズキGSX-RRとゼッケン42 アレックス・リンスでしょう!?

し・か・も!

年間チャンピオンシップでもアレックス・リンスは2位へ浮上です! トップとの差はたった5ポイント!?

4位フィニッシュを果たしたジョアン・ミルもチャンピオンシップ4位につけています。

画像3: 感無量なだけじゃなく……いろいろオマケつきの結果に

さらに!?

各チームの所属ライダー2名が獲得したポイントの合計点で競われる『チームチャンピオンシップ』においてスズキは2位以下と30ポイント以上の差をつけてのトップ!

さらにさらに~!?

今回のリンスの2位表彰台はスズキに通算500回目の表彰台をもたらす結果となりました。

いやもう、素晴らしいレースでした。

最初に言ったとおり、レースに興味がない人でも、この1戦は観てほしいなぁって思います。

自分の愛車のバイクメーカーが、世界の最高峰で戦う雄姿にはグッとくるものがあるはず!

2022シーズン第5戦アメリカズGP。

スズキファンにとって、最高の名勝負でございますっ!

前回の『100%スズキ贔屓のバイクレース』はこちら

スズキファンのためのWEBサイト!

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