スズキさん、『実験クラスのバイク』で勝ちに行こうとしてる?
今年2024年のモーターサイクルショーにおいて、サステナブル燃料をはじめ、タイヤやオイルなどにサステナブルアイテムを採用したGSX-R1000Rで参戦すると発表したスズキ。
とはいえ、参加するは実験クラスとなる「エクスペリメンタルクラス」だったので、初回だしあくまで「お試し」みたいなものだろうとなんとなく予想していました。
しかし先日、ライダーが発表されて、そのメンツが見るからに本気すぎる布陣……
なんせEWC(世界耐久選手権)の最前線で戦う『ヨシムラSERT Motul』からライダーをコンバートしてきたくらいですから。
ていうか『ヨシムラSERT Motul』は今、EWC2024総合ランキング1位のチームなんですけど……
そして、6月4日~5日には鈴鹿サーキットで国内4メーカー主催の合同テストが行われ、そこで初めてサステナブル仕様のGSX-R1000Rのサーキットでのシェイクダウンが行われました。
しかしまぁ、トップカテゴリのEWCクラスとは燃料も違うし、タイヤも違うし、オイルもタイヤもブレーキも違う訳ですよ。要するに『エコ仕様』なバイクなんでしょ? トップカテゴリのバイクたちと比較できようはずは………
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え? 2分7秒台?
鈴鹿サーキットフルコース1周のタイムが?
え? なにそれ速くない???
しかも、テストでそのタイムを(しかも1回目の走行セッションで)いきなり叩き出したのは本家『ヨシムラSERT Motul』のライダーである渥美 心選手。
えええ? 渥美選手ってCNチャレンジのライダーじゃないはずだけど……もはや何でもアリか!?
しかも渥美選手は『CN仕様になっても特に違和感なく良いフィーリングですんなり乗れたので……』とコメントしてます。そりゃあベースマシンがヨシムラSERT仕様のGSX-R1000Rですから慣れてるのかもしれませんが……それにしたって、ねえ?
次いで、CNチャレンジのライダーである濱原選手もこのテスト中に2'08.029をマーク。ほとんど7秒台目前……ちなみに濱原選手はスーパーバイクで鈴鹿を走るのは1年半ぶり、加えてスズキのバイクに乗るのは7年ぶり、なのに!?
ちなみに濱原選手は『フレンドリーというか誰でも乗りやすいマシンだなと思いました』とコメント。いやぁさすがスズキのGSX-R1000Rや~!
って! そういう話じゃないから!?
うん。言っちゃおう、これ。
スズキさん、これひょっとして勝ちにきてます? 実験クラスのバイクで世界の強豪チームとガチで戦うつもり……とか?
だって鈴鹿8耐での2分7秒台って、ほとんどトップ集団の走行タイムなんだけど!?
そりゃ今回は、あくまで初テストで短い時間を走っただけ。スプリントレース、あるいは予選仕様みたいな感じで「ここ1発のタイム」が出ただけという見方もできます。8時間の長丁場を走るのとは話が大きく違うこともわかってる。
でもさ!
『初テストだけどトップ集団と同等のタイムが出ちゃった☆』
とか言われたら……期待しちゃうだろおおおぉぉぉっ!?
もちろん長時間の耐久レースにおいて、サステナブル仕様のタイヤやオイル、その他もろもろがどこまで耐えてくれるか、使用するバイオ燃料がどう影響するか等は、チームとしてもまだ読めないでしょう。
やってみなけりゃわからん、って部分もあると思う。
だけどね?
ひとつ確実に言えることが出てきた!
このチャレンジ、なんか夢がある!
どこかで見たようなエコ活動とか、表面的なポーズじゃない。スズキのガチです。
ちなみにテストに参加した渥美 心 選手はコメントの中で『今回初めてスズキのファクトリーチームで走るという経験をさせてもらい……』って言っちゃってるし(笑)
つまりもうチームスズキCNチャレンジは『ファクトリーチーム』ってことで良いのよね?
しかも6/20(木)からの事前テストに向けた集合写真が……これまたガチすぎるでしょ!?
ちょっと待てぇ……今年の鈴鹿8耐……っていうか今年のスズキ!
(下に続きます)
なんか、面白いことになってきたぞ!
現在、本家『ヨシムラSERT Motul』は総合ランキング1位でこちらも目が離せないけど、そこに『チームスズキCNチャレンジ』っていう台風の目が乱入か!?
これは……ちょっとでも興味ある人は今年の鈴鹿8耐、ちゃんとチケット取って現地観戦したほうがいいかも。
今からでもまだ遅くない!
スズキの本気、見せてもらおうじゃありませんか!?