東京を朝に出発して7時間。走行距離305kmで日本海へ到達したまでは良かったんです。しかし、その後のジクサー150が、ヤバいことになってきた!

5速4000回転あたり。時速60kmフラットのジクサーは……

東京から新潟県の柏崎市へ出て、日本海へ到達。

燃料計は約半分のガソリンを消費したことになっています。

その後は、なんとなく進路を西にとり、新潟県上越市方面へ向かいました。

単なる思いつきですけど、もしガス欠したら爽快な長野側から東京方面へ帰ろうカナ?っていう淡いイメージ。

事前の暫定燃費は37.7km/Lだったから、東京→日本海→新潟県上越市から南下して長野方面へ。予想では長野の松本市あたりで走行距離450kmを超えて、その後にガス欠を迎える。

そんなスマートシナリオが頭に浮かんだんです。

もともとがルートを決めていなかったので、なんとなく日本海沿いの国道8号を西に進み、上越市から国道18号線を南下。

空いている幹線道路やバイパスでは、ジクサー150は普通に5速4000回転/時速60kmでペースが落ち着きます。

ジクサー150はこの速度域が本当に快適!

だけど、違和感。

あれ……燃料、減らない?

ようやく3目盛り目が減った時には15時を過ぎていました。

13時過ぎに日本海に到達して、そこから『ほぼ走りっぱなし』なのに、ひと目盛りを削るのに2時間以上かかった。

走行距離は353.2km。ここまで残っていた4目盛りで燃料タンクの半分。つまり12Lタンクの6Lを4目盛りで表していることになります。

そして前に燃料計の目盛りがひとつ欠けたのが279km時点でした。

ということは、1.5Lのガソリンで……84km走ったってことなのか?

まさか……ねえ?(笑)

それが、スズキ『ジクサー150』というバイクの正体か?

5速トップギアでの時速60km走行に魔物が棲んでいる気がする。

わたし(キタオカ)は、恐ろしいことをはじめてしまったのかもしれません……

そんな考えが頭をよぎります。

1目盛りで80km以上走るとしたら、残り3目盛りで240km走ることになる。

そうしたら、ガス欠まで600km走るってことだ。

ちょっと待ってくれ。

ジクサー150は超弩級アドベンチャーバイクのように20Lオーバーとか30Lとかの大容量タンクを持っているバイクじゃない。

燃料タンク容量が12Lしかない、普通の小柄な150ccのロードスポーツだ。

航続距離600kmは……ありえない、だろう?

みなさんもそう思いません?

【投票してね】 ジクサー150はガソリン満タンで何キロ走れると思う?

ここで第3回!/ジクサー150燃費チャレンジ大予想!

【その①】でお伝えしている通り、出発前の暫定燃費結果はリッターあたり37.7kmでした。

でもこの時点で、ボクはもうそれを信じる気持ちはありません。

この後は高速道路は乗りませんよ!峠はガッツリ行くつもり。

さて、ジクサー150はガソリン満タンで何キロ走れるんでしょうか!?

ジクサー150のエンジンって……

南下途中、国道18号線の傍らに『野尻湖』の看板を発見。

いい加減、幹線道路の時速60km走行にも飽きてきたので休憩がてら寄ってみました。

実際は1度通り過ぎたんですけど、軽いバイクって、こういう寄り道が得意ですね。

クルッとお気軽Uターンです。

すこし日も傾いて、夕方目前。

ボクは大型バイクも乗りますけれど、ジクサー150を眺めながら、軽く恐ろしさを感じました。

こんなにも気持ち良く、快適にツーリングできるのに、この先が想像できないほど燃費がいい。

こんなエンジン、他に知りません。

ロングストロークの設計に強いスズキならではの名機エンジンなのでしょう。

その後、長野市内で渋滞にハマりながら、いきあたりばったりで宿をとることにしました。

おそらく長期戦になる……もう150ccだからってナメてはいません

無理はいけないと判断です。

そして、その場で探したホテルについた瞬間……減った。

やった1目盛り減った!

(下に続きます)

これまでのバイク人生で『ガソリンが減って嬉しい』と感じたのは初めてです。

それにしても、今回は353kmから412kmの区間距離59kmで減ったな……まったく先が読めねぇ。

何にせよ、残り2目盛り!

明日は残敵の掃討戦みたいなもの。ガス欠という名の勝利は目前です。

そして、この状況から卑劣にも『登り坂の峠』をジクサー150にぶつけます。

ふふふ……残り2目盛りにトドメを刺しにいきますよ!

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