スズキの『Vストローム650/XT』は普通じゃない
※本記事の車両は2019年モデルです
スズキの『Vストローム650』ってご存知ですか?
このバイクは2013年に国内仕様となって正式に日本に導入。
それまで海外モデルだったため、国内ではあまり知名度がありませんでした。
ところが国内導入されて一変。
いきなり絶賛の嵐。
今、日本にVストローム250や1000があるのは、この650の成功のおかげかもしれません。
そのVストローム650のスポークホイール仕様『Vストローム650 XT』の2019年モデルで登場したホワイトにやられました。
ブルーのホイールがヤバい。
それが透き通るように上品で、見た瞬間に「あ、乗りたい!」となってしまいました。
個人的な好みなんですが、今までのVストローム650の中で、このホワイトがいちばん気に入ったんです。
ちなみに3年ほど前に乗った時にもスゴいな……と思っていましたけど、その時は時間が無くて300kmくらいしか走れませんでした。
だから今回は長距離!です。
こういうバイクって、本当に距離を乗らないとわからないことが多いですから。
でも、やってみたら想像を遥かに超えてた!
お世辞抜きで200万円クラスの高級車にだって負けないと実体験で思い知ったんです。
1泊2日/1500kmって、どう思う?
ところで週末の1泊2日で無理せず走れる距離って、みなさんはどれくらいでしょうか?
もちろんライダーの体力や、愛車の快適性能にも左右されます。
でもVストローム650の場合は、誰でも1000kmくらいは余裕だろうと予想できたので、今回は東京から和歌山の最南端“潮岬”を目指してみました。
高速道路でVストローム650に戦慄
早朝に東京を出発。まずは高速道路でひたすら西へ。
初日は紀伊半島の東側から潮岬へアプローチするので、とりあえずの高速道路が590kmくらいです。
でも「とりあえず」が590kmって、普通に考えたらけっこうな距離(笑)
人によっては無理!って思うかもしれません。
でも、Vストローム650は違います。
これに乗れば片道500kmオーバーの高速道路は余裕の距離に化ける。
しかも、その距離が誰でもそれが当たり前になるんです。
それが1000ccオーバーのスーパーツーリングバイクなら当然でしょうけれど、Vストローム650はその名の通り排気量650cc。
ところが、ライダー側が感じる快適さはリッタークラス同然なんですね。
それだけでも相当にスゴい。
なのに、真に驚くべきは、まだそこじゃありませんでした……
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ヨーロッパで鍛えられた本領
それを感じたのは新東名で試験運用中の120km/h区間です。
ちょっと(良い意味で)ゾッとしました……6速5500回転くらいでメーター読み120km/h。
速度が高まるほどに、Vストローム650が安定感を増していくんです。
欧州で鍛えられたVストローム650
エンジンが気持ちよく回る回転域、エアロダイナミクス、サスペンションとフレームの車体設計、徹底された低重心化。
設計したエンジニアの狙いがピタリと「ひとつに揃った」という感覚です。
120km/hという速度の中で、まったくブレず、路面の突き上げも感じないまま、矢のように真っ直ぐ突き進みます。
まさに、その速度こそが本領だと言わんばかり。
さすがはヨーロッパのライダーにも大きな支持を受けるVストローム650です。
真面目に言いますが、超ロングレンジを走るのにも、これ以上のパフォーマンスは必要ないと思わせるレベルに達しています。
きっと『どこまでも走れるバイク』っていうのは、掛け値なしにVストローム650のようなバイクのことだと感じました。
とにかく、疲れない。
だから集中力も切れず、安全にどこまでも走り続けられます。
最初の給油はノンストップで367kmを走ってからでした。
その給油の後も、和歌山の有田インターまでノンストップ。
特に無理をした感じもありません。
普通に走っていたら、いつの間にか着いちゃった……そういう感じ。
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ツーリングっていうのは、目的地までいかに余力を残して走れるかが重要ですが、Vストローム650はその点でパーフェクトです。
ここまでの快適性は近しい排気量帯、ミドルクラスには存在しないかもしれません。
本当にこのバイク650ccか?
ツーリングバイクって実は1000ccも必要ないんじゃないか?
そう思えるくらいの快適さとパワーが備わってる。
これは断言しちゃっていいと個人的に思ってますが、排気量が1000ccクラス以下の国産車の中では、スズキのVストローム650はアタマひとつ抜けた存在だと思う。
Vストローム650での高速道路、本当に無敵すぎる!