まるで『Vストローム1000』の走り!?
Bモードに切り替えて、2つ3つとコーナーを抜けたあとに感じました。
『これ、ほとんどVストローム1000だ……』って。
新型のエンジンはエキサイティングです。疲れなんて吹き飛ぶワクワクがどっさり詰まっている。
対して先代のエンジンは優しさの塊でした。徹底的にライダーを疲れさせない特性でした。
だから、先代Vストローム1000にも、新型に負けない魅力があったんです。
(下に続きます)
新型Vストローム1050の中にある、先代の面影
でも、ボタンひとつで新型Vストローム1050が、先代1000同様の『徹底された優しい走り』に変わってしまった。
滑るように加速する、Vストローム1000独特のフィーリングです。
さらに、車体やサスペンションにゆとりが生まれたぶん『優しさ』という面では、新型のほうがさらに上だと言っていいかもしれません。
スタイリングこそ違えど、新型1050の中には、そのまま先代の1000が内包されてる……
ボクは、そう感じています。
Vストローム1000最大の魅力だった、ライダーを疲れさせない優しいエンジンフィーリング。
それはまるごと、Vストローム1050の中に残されています。
この瞬間に、ボクは完全に新型が先代を超えた、と実感せざると得ませんでした。
だって先代Vストローム1000の良かった部分が、そのまま新型1050で味わえるんですよ?
先代のVストローム1000があったからこそ、1050の『Bモード』が最高だと感じられて、新型ならではの『Aモード』はさらに際立つんです。
これはもう、1台で2台分の魅力を持っているも同然……
新型Vストローム1050は先代から、大きく路線を変えたわけじゃありません。
あくまでキープコンセプト。
スズキらしく、目指したものを実直に追い続けたのが新型なんだと思います。
あくまで土台には先代1000の“良さ”がありきで、そこに『進化』が純粋に上乗せされている。
なんともスズキらしいバイクの造りかたじゃないですか……
でも、だからこそ言えます。
この最新Vストロームこそが、最良のVストロームだって。
ここは断言いたしましょう。
新型Vストローム1050は間違いなく、今までのスズキ『Vストローム』シリーズの中で最高の完成度になりました!