10000rpmから先でGSX-S125は原付二種の限界を超える
絶好バランスに整えられたボディを持つGSX-S125。
それがあるからこその『走り』だというのは嘘じゃありません。
だけど、その究極はやっぱりエンジンでした。
それを最も体感するのがピークパワー15馬力を発揮する10000rpm、そして「その先」の一瞬です。
次のコーナーの進入まであと少し、あと1秒。
でも回転数は10000rpmを突破。ここでシフトアップしたら回転が落ちて、走りのリズムが崩れてしまう……
小排気量バイクだとよくあることです。
その時、このエンジンは「もうひと伸び」する。粘る!!!
判断に迷うギリギリの瞬間に、スロットルを戻さない。
大丈夫、GSX-S125は応えてくれるんです!
そして、吹けきる寸前の威勢のいい排気サウンドから一気にスロットルオフ&ブレーキ。滑るようにコーナーに飛び込み、再び全開で飛び出していく瞬間の気持ちよさ。
この時の快感が、ヤバい……
心の中で「やった!」ってガッツポーズしたくなる!
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た、たのしい……。
もっと上手く走りたくて(走らせたくて)、ああでもない、こうでもないってヘルメットの中でひとり呟きながら、たっぷり2時間くらい、ぶっ続けで乗ってました。
その後に訪れるのは、125ccに乗っていたとは思えない心地よい疲労感と爽快感です。
この達成感に似た感覚って、大げさかもしれませんが、バイクでスポーツすることの醍醐味のひとつじゃないでしょうか。
スゴいのは、ダンロップ製タイヤのD102によるオールラウンドで優しいハンドリングのおかげで、ビギナーだってこのエキサイティングな気持ちを味わえちゃうことでしょうね。
上級者のかたはコーナーへのアプローチでいかに素早く、スムーズに向きを変えるかを楽しんでください。
なるべくバイクの動きを邪魔しないように、繊細に。
無駄を削れば削るほど、GSX-S125はエッジの効いた走りでライダーを楽しませてくれます。
前後17インチのタイヤのハンドリングをどれだけ活かせるか……そこがキーです。
かなり奥が深い……底が見えてません。
まだまだ見えない実力が潜んでいるような予感がしています。
峠ではGSX-S125の、この顔に要注意!
バイクを停めて『オマエ、けっこうやるなぁ』なんて気持ちでバイクを眺めちゃいたくなります(笑)
このバイクは紛れも無いホンモノです。
だから……
下りのタイトな峠道で、GSX-S125がバックミラーに迫ってきたらご注意ください。
下り坂ではパワー差がアドバンテージになりにくいし、切り返しは軽量でスリムなほうが有利ですから。
先にも言いましたけど所詮は125ccだろ?ってナメちゃいけません……
万が一、手練れのライダーが操っていたら、125ccのバイクにプライドを崩壊させられる危険性だってあるんですよ?
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乗り手の要求にどこまでも応えてくる125ccのリアル・ファイター。
みなさま、峠道でこの顔を見たら要注意です。
原付二種の枠を超えた、エッジで走る125cc。
スズキの小排気量バイクは、やっぱり他とはちょっと違う!