2017年の登場から約3年経ったにも関わらず人気も評価も高止まり安定。むしろ発売当初より今のほうが価値が高まっているVストローム250ですが、改めて乗ってみると『あ、これは人気あって当然だわ』となりました。その理由が、ひとつどころかたくさんありすぎて…

スズキの『Vストローム250』の人気が止まらない

画像1: スズキの『Vストローム250』の人気が止まらない

一般的にバイクの人気っていうのは、話題性があって発売当初にドカーン!と売れて、そこから徐々に下降線っていうのが常識。

だけどVストローム250は違うんです。

発売当初の2017年も予想以上に売れたけれど、そこから2018年は2300台以上、昨年2019年は2600台以上のセールスを記録。いわゆる『後伸び』している状態です。

※販売台数は二輪車新聞紙を参照

画像2: スズキの『Vストローム250』の人気が止まらない

これは本当に、Vストローム250が実力で認められてきたっていうことの証明に他なりません。

さらに言うと、アドベンチャーバイクっていうカテゴリは人気のフルカウルスポーツなどと違って、今のメインストリームではありません。

だけどその大人気カテゴリに匹敵するほど売れているというのが事実なんです。

Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

画像1: Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

なんでこんなに売れたのか?

こういうのは乗ってみるのがいちばん話が早いので早朝、日の出を目前に出発しました。

画像2: Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

この時は1月でした。

おりしも大寒波とやらが来ていて東北や信州、日本海側を目指すのは無謀と判断。

選択肢は西方面しかなかったのですが『とりあえず日が暮れるまで、走ってみよう!』と単純な発想で走り始めます。

先に結論から言うと、ナメてましたVストローム250。

画像3: Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

対向車線の通勤渋滞と朝日を背に首都高から東名高速をつないでいきます。

先にも言ったのですが、よりにもよってのタイミングで大寒波が来ていて気温は1度。

ここで本当にありがたかったのが……

画像4: Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

防風性の高いウインドスクリーンとナックルカバーです。

特にナックルカバー。アドベンチャーバイクとしてウインドスクリーンが装備されているのは当然としても、ナックルカバーが標準装備なのは嬉しい。普通はオプション品です。

そういえばVストローム250って、センタースタンドも標準装備なんですよね。

画像5: Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

おまけにエンジンのアンダーカバーも標準装備。

これがあると無いとではオーナーの満足度も大きく違います。

通常だとオプション設定のパーツがほとんど標準装備されていて、価格が税込でも58万800円(ABS搭載車は61万3800円)からですからコストパフォーマンスは抜群と言えると思います。

画像6: Vストローム250が『売れてる』の理由はひとつじゃない

ざっくり言えば、サイドケースとかトップケースをつけたら、そこでもうアドベンチャーバイクの様式美として必要なものが揃ってしまうんです。

こういう配慮がスズキの良心。

良い製品を『若い人にとっても手が届く範囲』で用意してくれる。いつだってライダーみんなのことを考えてくれている感じです。

長距離を『乗らなくてもわかる』Vストローム250が売れる理由

画像1: 長距離を『乗らなくてもわかる』Vストローム250が売れる理由

東名高速を走り、海の見える由比PAでひとやすみ。

ここは大きな施設などは無いですけど、空いていて静かで、景色がいいからお気に入りです。

画像2: 長距離を『乗らなくてもわかる』Vストローム250が売れる理由

静かな場所で、缶コーヒー片手にバイクを眺める。

こういう時に、無性にワクワクしてくるのがVストローム250っていうバイクなんだと気づきました。

今日の場合は『これからどこまで行けるんだろう?』って期待感。

その気持ちを支えるのは、短いけれど、ここまで走ってきた中で感じるVストローム250の特性が理由です。

Vストローム250の快適性は250ccのバイクとは思えない

なんといっても高速道路での直進安定性が素晴らしい。

これははじめて乗った2017年にも思いましたけど、もはや250ccクラスとは思えないレベルにあります。

そもそもVストローム250はGSX250Rと同じく、すこし太めのフロントタイヤをチョイスして安定感を確保していますが、それだけじゃありません。

画像: ライダー身長/176cm

ライダー身長/176cm

最も大きな違い。それは189kgの車両重量です。

身長176cmのライダーが跨っても小さく見えない堂々とした体躯と、センタースタンドなど装備品含め、兄弟車となるGSX250Rに比べて11kgほど重くなっています。

画像1: Vストローム250の快適性は250ccのバイクとは思えない

この重さが高速クルージングの速度域で抜群の安定感に変換される。

ロードスポーツなら軽さが正義かもしれませんが、長距離を走るバイクには一概にそれが当てはまりません。

Vストローム250はその重さを逆手にとって、快適性へとつなげているんです。

画像2: Vストローム250の快適性は250ccのバイクとは思えない

でも重くなったぶん鈍重になるのでは? という心配もありますよね。

ところがファイナルギアをすこし低速型にすることで、そこをきちんとカバーしているんです。

(下に続きます)

もちろんこの変更によって最高速はわずかに落ちるかもしれません。

とはいえ新東名の120km/h区間だって十分に走れるパワーは確保されているので、実際に走っていて何ら問題は感じませんでした。

画像3: Vストローム250の快適性は250ccのバイクとは思えない

それよりも驚くのは低速で粘るエンジン特性です。

高速道路を走っていて、工事区間に入って時速50km以下に速度が落ちても6速トップギアのままでOK。

その後工事区間が終わっても、シフトダウン無しでそのまま時速100kmまで速度回復が自然にできます。

2017年に乗ってから久しぶりのVストローム250だったけど、この余裕には改めて驚かされました。

さすが他にはないロングストローク設計のエンジン。

250ccのバイクで高速道路を長距離走るなら、最適解のひとつかもしれません!

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