「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー
![画像: DR800S(1990年)●エンジン形式:空冷4ストOHC4バルブ単気筒●総排気量:779cc●最高出力:52.5PS/7000rpm●6.06kg-m/5500rpm●乾燥重量:185kg●シート高:876mm●燃料タンク容量:29L●タイヤサイズ(前・後):90/90-21・130/80-17■輸出車](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/355e94f3abb45eadee3c15bf21f6f5f4afff9b01_xlarge.jpg)
DR800S(1990年)●エンジン形式:空冷4ストOHC4バルブ単気筒●総排気量:779cc●最高出力:52.5PS/7000rpm●6.06kg-m/5500rpm●乾燥重量:185kg●シート高:876mm●燃料タンク容量:29L●タイヤサイズ(前・後):90/90-21・130/80-17■輸出車
今から約30年以上も前、「アドベンチャーバイク」というカテゴリが存在するずっと前の1990年に登場したスズキのビッグオフローダーが「DR800S」です。
当時、世界最大と言われた、779ccの油冷4ストOHC単気筒エンジンを搭載し、過酷なラリーレイドでも快適に走ることができる、まさにアドベンチャーバイクでした。
今回紹介する「DR800S」(1990年型)は、1988年にデビューした「DR750S(727cc)」の後継機モデルになります。
スズキのパリダカールラリーのファクトリーマシンである「DR-Zeta」のスピリットを受け継いだデザインが印象的で、そのクチバシのような形状のフロントフェンダーから『ファラオの怪鳥』という異名を持っていました。
![画像: Vストローム1050/XT(2021年)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/09/10/f4ea180cbdd1276a2ab5604e3f8b776c7660cba9_xlarge.jpg)
Vストローム1050/XT(2021年)
ご存知、現在のスズキのフラッグシップ・アドベンチャーモデルである「Vストローム1050/XT」シリーズのデザインには、このシリーズのモチーフが多く取り入れられていると言われています。
四角いヘッドライトやフロントスクリーン、フェンダーやタンクシュラウドなど、まさにDR-BIGが現在に蘇ったかのようなデザイン。
当時、DR-ZやDR-BIGを担当したデザイナーが、Vストローム1050シリーズの開発チームに加わっていることもあり、スズキの「伝統」を受け継いだデザインになっているのが分かります。
![画像1: 「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/7dd0620702e2416dfa6692326276134553ec9338_xlarge.jpg)
フロントには、小ぶりながら走行風を否してくれるスクリーンや四角いヘッドライト、フロントフェンダーなどが備わっていました。
今から約30年以上も前に登場していますが、いま見てもカッコいいデザインです。
諸説ありますが、今となってはアドベンチャーバイクの定番デザインとも言える、オフロードバイク的なフロントフェンダー、いわゆる「クチバシ」スタイルは、スズキのDR-BIGシリーズが最初とも言われています。
![画像2: 「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/6f943d908020d4f2deaee80e637b7d2bfe697625_xlarge.jpg)
1988年登場のスズキのパリダカレーサー「DR-Z」のモチーフも取り入れられ、大陸を横断もできるように、燃料タンク容量は29リットルも確保されていました。
![画像3: 「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/0196f6a1e7ae43534f052b64ac7fb11b7455bac1_xlarge.jpg)
フロントスクリーンの後ろ側にはスピードメーターとタコメーターのアナログ二眼メーターで、中央にウインカー、ハイビーム、ニュートラルランプがセットされるメーターパネルが配置。
オフロードも想定し、アップライトで幅広なテーパーハンドルが採用されています。
素早くガソリンを入れられるように、燃料を入れる口が2つあるのも、DR800S(1990年型)の特徴。
![画像4: 「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/8aa29f5d5e21b35f7538f0eb35575df1ea176cd9_xlarge.jpg)
1988年のデビュー当時は727ccだったエンジンは、1990年型で排気量を779ccまで拡大。
当時の単気筒エンジンとしては世界最大級の「油冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒」を搭載していました。
また、スズキの油冷システム『SACS(Suzuki Advanced Cooling System)』を採用し、2軸バランサーも搭載することで、熱対策と振動軽減に貢献していました。
![画像5: 「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/928aaac353cc5baa53e35e0b6a4a4f7c07a4c7ef_xlarge.jpg)
フロントには280mmの大径となるディスクブレーキを搭載。
オフロード走行の際に、砂などがディスクに付着しにくいように、キャリパーまで覆われたディスクブレーキガードが標準で備わっていました。
(下に続きます)
![画像6: 「DR-BIG」の愛称で親しまれた油冷単気筒のビッグオフローダー](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/8e3eb4b8f9c33b44b1282c056acee01f06e889d1_xlarge.jpg)
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![画像: www.youtube.com](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/06/07/a3ee2a3185dc132d56f1c5202cb63cc4dabc59c4_xlarge.jpg)