400cc以下限定という『縛り』からステップアップしたくなる
今さら言うほどのことでもありませんが日本のバイク免許は『400cc以下限定の普通二輪免許』と『大型二輪免許』のふたつがあります。
排気量400cc以下のバイクにも魅力はたくさんあるし、今は排気量がデカいほど偉いという時代でもないと思う。だけど400cc以上の大型二輪クラスだと様々な選択肢が広がるのも事実です。
そして現代の忙しい大人はお金の問題以上に『大型免許を取りに行く時間がない』という事情もありつつ……
それでも今回スズキからリリースされた新型SV-7GXを見ていると『このバイクに乗るために大型にステップアップするのはアリ』だと思えてなりません。ツーリングが好きならライダーには特におすすめ!
その理由はたくさんありますが……まずもって何もかものバランス感が絶妙すぎる!?

大前提として私(北岡)は『バイクはカッコいいことが命』だと思っていますが、新型SV-7GXはそれを余裕でクリア。多くの人がこのバイクを見て「いいよね!」と思うデザインになっていますが、SV-7GXの場合はその他の部分にも隙がない。
改めて考えてみても、弱点とか欠点が見当たらないんです。
まずエンジンについてですが……

スズキがこれまで50万基以上を生産してきたという645ccV型2気筒エンジンは、電子制御スロットル化されることによって、過去最高の完成度に至ったと思います。
ボタンひとつで走行シーンに合わせてパワー特性を選べるSDMS(スズキドライブモードセレクター)を『B』モードにセットすれば、長年愛されたVツインフィーリングでツーリングも快適。そこからフルパワー『A』モードに変更すると、これまでにない加速力を披露してくれます。
だってコレを見てください?
出力特性のイメージですが、フルパワーAモードと扱いやすさ重視のBモードが『どれくらい違うか』を想像しやすいでしょう? 高回転域に向かう時のパワー感は想像以上です。
実際の最高出力73馬力という数字以上に『楽しい!』を感じるエンジンに仕上がっていました。

そのうえで『90度Vツイン』というレイアウトは不快な振動の抑制面で理想的とされています。しかもその形状から車体を単気筒エンジンなみにスリム化することもできる。スリムな車体は軽快感を生み、最大バンク角の確保にも貢献。
バイクをつくる側(←メーカー)としては製造にコストがかかるのが難点ですが、我々ユーザーにとってはメリットが多い。そしてVツインエンジン好きな私の個人的意見として『Vツインにはロマンがある』と思っています。
同じ2気筒でも並列2気筒と同じだとは思わない。根拠はありませんが、そこには人の感性に届く独特の味わいやフィーリングがあると信じています。

そして『バイクとしてのサイズ感が絶妙』です。
大型バイクとしてちゃんと所有感を満たすボディサイズでありながら、跨ってみると驚くほどフィットする。車体の大きさをまるで感じさせない。そのうえでこういったジャンルのバイクとして考えると……

足つきが抜群にいい!
バイクのツーリングは長時間を走るので、どうしたってある程度は疲れます。でも信号待ちや休憩も含めて足を着く機会はいっぱいあるし、道を間違えたり、旅先で「ここ寄りたいかも」と思ったらUターンだってすることが多い。
ツーリングバイクにおいて『良好な足つき性』は絶対的正義です。

さらに付け加えておくと、SV-7GXはめちゃくちゃ『Uターンがしやすいバイク』です。
先に言った跨った時のフィット感と足つき性に加えて、完全に扱いやすく整えられたパワーは『このバイクが人生最初の大型バイク』という人にも恐怖感を与えないと思う。事実として、スズキ開発陣も低速域での扱いやすさにはこだわった、と言っていました。
はじめての大型バイクでもSV-7GXなら安心できる、というか自信を持って運転できるはず!
充実すぎる装備の数々
そして、車体のパッケージがノーマルの時点でもうかなり充実しています。
まずは機械的な部分からですが……

前後のサスペンションは従来型SV650のサスペンションをベースに、現代の最新データと技術をベースに内部のシムまで見直して改良。柔らかすぎず、かといって硬質でもない。従来型と同じものだとは思えないレベルの乗り心地を実現していました。
シートも肉厚になって、乗り心地の快適さは従来型とは比較にならないレベルです。

そしてウインドスクリーンとハーフカウル装着によるウインドプロテクション性能も文句なし。
先に言った『エンジンの味わいとエキサイティングさ』の二面性や乗り心地の良さとの三位一体で、どこまでも高速道路を走っていけそうな予感しかしません。
そのうえでSV-7GXは……うれしい『標準装備』が3連発! その内訳は……(次ページへ続きます)


