GSX-8Sは扱いやすさをパワフルさ両立する?
ミラノショーで発表された新型GSX-8S。新設計776ccエンジンにコンパクトなボディ、軽い車体などかなり期待できるパッケージになっていますが、その走りを補完する装備&ディテールにも注目です。
まず何よりも注目なのが電子制御スロットルの採用!
GSX-S1000シリーズが進化した時に痛感しましたが、電子制御スロットルの搭載は走りを大きく変える要因となります。
そのうえでGSX-8SはパワーモードセレクターのSDMS(スズキドライブモードセレクター)が搭載されています。パワーモードは3段階(Active/Basic/Comfort)から選択が可能な様子です。
ていうかメーターがフルカラーTFT液晶というゴージャスさ。
オーナーにとってはこういう部分に高級感があるのは、なんだかんだ嬉しいところです。
ちなみにSDMSの採用と共に双方向クイックシフターも搭載されることになりました。
もちろんトラクションコントロールもあり。セルボタンをワンプッシュでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」や極低回転時の回転の落ち込みを抑制する「ローRPMアシスト」も搭載されてます。電子制御は必要にして充分なものが揃っていると言えるでしょう。
GSX-S1000イメージだけど、また違った雰囲気のヘッドライト
GSX-8SのヘッドライトはGSX-S1000イメージ? と思ったけど、良く見ると縦目2灯です。
ヘッドライト左右のLEDはポジションランプとして機能する模様。デザイン的なアクセントにもなってます。
横から見ると、かなり尖ったデザインです。シュラウドの存在感も強くて、このバイクが『GSX-S』シリーズだっていうことを強く感じさせてくれます。
エンジンは新設計の並列2気筒エンジン
エンジンは先にも軽く触れていますが水冷の並列2気筒で排気量は776cc。6速ミッションを搭載し、アシストスリッパークラッチも採用されています。
また、新たな特許技術となるスズキクロスバランサーを搭載することでエンジンの小型化・軽量化に成功。
低速域ではトルクが厚く、高回転域までスムーズに伸びていく特性になっているとのことです。
マフラーはかなりショートで、マスの集中化に貢献。2-1構造になっています。もちろん最新の排ガス規制EURO5に対応済み。
サウンドはSV650シリーズのようなエキサイティングな2気筒サウンドを奏でてくれるそうです。
前後サスペンションはKYB製
フロントフォークはKYB製の倒立フォークでストロークは130mmを確保。ローターはΦ310mmのフローティングディスクをダブルで装着しています。NISSIN製のキャリパーがラジアルマウントされているので、ブレーキはかなりいい感じになりそう!
リアサスペンションはKYB製のリンク式ものショック。プリロード調整が可能です。
フレームも当然、完全新設計!
新設計となるスチールフレームは走りの楽しさを最大化するためにコンパクトさと軽さが追求されています。重量が202kgに抑えられているのはエンジンだけじゃなくフレーム単体の軽さも影響が大きそう!
直進安定性と軽快なハンドリングを実現しているとのこと。
また、スイングアームは軽量で高剛性なアルミ製スイングアームを採用。このあたりも『GSX-S』としてかなりこだわりが見えるディテールです。
車体は基本的に新エンジンを活かすために設計されているようです。どんな走りをしてくれるのか、今から楽しみすぎる……
ちなみにタイヤですが、GSX-S1000シリーズも履いているダンロップのRoad Sports2を採用しています。150馬力のGSX-S1000にも対応するタイヤですから、かなりグリップ感にも期待できそう。
乗り心地も良いタイヤだし、このチョイスは嬉しい!
シートのデザインもかなりシュッとしています。
見た感じではスポーティな方向だと予想されますが、スズキのシートは不思議なほど快適性が高いものが多いので、見た目だけでは判断できない。実車が走り出す日が待ち遠しい……
とにかく期待値がめちゃくちゃ高いGSX-8Sですが、とりあえず駆け足で情報をまとめてみました。
もっと突っ込んだ情報はこれから随時アップしていく予定です。
日本導入は……どうなる?
なんにせよスズキの新しい2気筒スポーツ『GSX-8S』は、かなり期待していいスポーツバイクになるのではないかと思われます!