今となってはなかなか見ることが珍しくなった貴重な「スズキの歴代バイク」を紹介する連載企画。 そんなスズキの歴代バイクを振り返りながら、もし「今のバイクに例えるなら…?」と、編集部 岩瀬が独断と偏見で選んでみたいと思います。今回はモペット風デザインの原付バイク「ファンファン」です。

SUZUKI FUNFUN(1982年)

「オートマチック2段変速機のファッショナブル・バイク」

画像1: SUZUKI FUNFUN(1982年)

SUZUKI FUNFUN(1982年)

見るからに愛らしいデザインと、誰にでも扱いやすい乗り心地を実現した『ファンファン』は、1982年にスズキのファミリーバイクとして登場したモデルです。

自転車をそのまま小さくしてエンジンとサイレンサーを搭載したようなスタイルは、ヨーロッパなどで人気だった“モペット”と呼ばれるペダル付きの原動機付き自転車のデザインを取り入れたファッショナブルな「モペット風」バイクになっています。

画像2: SUZUKI FUNFUN(1982年)

ファンファンには自転車用としてのペダルはなく、一般的なバイクと同じようなステップタイプになっていますが、フットブレーキやシフトペダルはなく、ブレーキや変速機の操作はすべてハンドルで行う仕様になっています。

ATスクーターのようなスロットル操作だけで走れるフル・オートマチックではなく、スロットルを戻して操作するオートマチック2段式の変速機を搭載していたのも特徴です。

画像3: SUZUKI FUNFUN(1982年)

エンジンは空冷2ストローク単気筒で最高出力は3.2PS/5500rpm、最大トルクは0.5kgm/4000rpmを発生。

自転車のように乗り降りしやすいルートボーン(√)型フレームは、スカートを履いた女性でも気軽に運転できるようにデザインされ、乾燥重量48kgと軽い車体は、誰にでも操作しやすく乗りやすいバイクでした。

また、アップハンドルや座席シート前のフレームに設置したフューエルタンク、後輪の泥跳ねを防ぐカバードタイプのリヤフェンダーなどの新感覚なデザインと、カラフルなボディーカラーで、女性やエントリーユーザーに広く受け入れられました。

現行車に例えるならどんな車種?

さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。

もし今のスズキ現行車種で選ぶとしたら……誰にでも乗りやすい原付一種クラスの『レッツ』と比較してみたいと思います!

画像: レッツ(サンディベージュ)車両価格:17万1600円(10%消費税込み)

レッツ(サンディベージュ)車両価格:17万1600円(10%消費税込み)

街乗りや買い物などの普段使いはもちろん、通勤・通学などの快適な移動手段としても扱いやすい「レッツ」。

原付一種モデルとなる50ccスクーターは、単体での免許取得も用意で、クルマの普通自動車免許を持っていれば運転できることもあって、バイクを趣味としない人にも気軽に乗ることができるコミューターとして人気のモデルです。

シート下のラゲッジスペースやフロントインナーラックなど、荷物の積載にも便利で、日常の足として最適なスクーターになっています。

車両価格も17万1600円(10%消費税込み)とリーズナブルで、国土交通省に届出した定地燃費値は66.0km/Lを誇るほど低燃費なこともあって、諸々のコストも安く抑えることができるのが魅力です。

2023年カラーは他にも「ソリッドスペシャルホワイトNo.2」「ブラヴォドブラック」「パーセクブルーNo.4」などがあり、「サンディベージュ」と合わせて全4色展開となっております。

ファミリーバイクとして幅広い世代に支持されたファンファンは、現行モデルに例えるならこちらの「レッツ」に近いのではないでしょうか。

スズキ『レッツ』の記事は他にも!

スズキファンのためのWEBサイト!

This article is a sponsored article by
''.