スズキの最新モデルを各排気量クラスごとに別けて“数値的に一番加速性能に優れたマシン”を決める「パワー・ウエイト・レシオ選手権」を勝手に開催。今回は650~800ccクラスにカテゴリーされている全8車種で検証します!

パワー・ウエイト・レシオってなんだ?

画像: パワー・ウエイト・レシオってなんだ?

リッタークラスと250ccクラスの記事が先に公開されている、排気量別の『パワーウエイトレシオ』選手権!

ところでバイクやクルマの加速性能を示すひとつの指標として用いられている『パワー・ウエイト・レシオ』って聞いたことはあるでしょうか?

「POWER WEIGHT RATIO」=日本語に訳すと「重量出力比」なるこの値は、スペック表などに直接的には載っていない数値なので、あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。

そんなことを言うと「何か小難しい話になるのでは……?」と思われるかもしれませんが、どうぞご安心を。

パワーウエイトレシオは実はとっても簡単に算出できて、そのマシンの加速性能や瞬発力などの参考になる数値なんです。

でも『スズキ車』においてこの比較は……実はほとんど意味がない

ちなみにスズキファンの人には「釈迦に説法」なのですが、スズキのバイクはエンジンが全般的に『最高出力重視』ではなく、トルク特性とその扱いやすさを主眼に開発されているモデルが多いことで知られています。

そのためにあえてエンジンの最高出力を抑えたモデルがほとんど。なのでスズキというメーカーのバイクにおいて、この数値を比較することは、実のところあまり意味がありません(笑)

なのでこの企画はあくまでお遊びだと考えてください。というか、スズキが理想とする最新のバイク設計方針の真逆に近い数値比較でもあるんですが、ちょっと面白そうだからやってみました。

実際のところスズキ車は、このパワーウエイトレシオの結果に反する走りをするバイクが大半ですので……むしろ注目すべきはそっちかも?

画像1: でも『スズキ車』においてこの比較は……実はほとんど意味がない

ちなみに、このパワーウエイトレシオがどんな値なのかをざっくり説明すると、バイクの車両重量をエンジンの馬力(最高出力)で比較して、1馬力あたりが何kgの重量を負担しているのかを計算したものになります。

パワーウエイトレシオの計算方法はとっても簡単で、下記のように車両重量を馬力で割って算出するだけです。

車両重量 ÷ 馬力(最高出力)= kg/PS

※この企画ではパワーウエイトレシオの数値は小数点2桁以下は切り捨てにしています

例えば、車両重量が200kg、最高出力20PSのバイクのパワーウエイトレシオは10kg/PSになり、1馬力あたり10kgの重さを負担している、と言うことになります。

机上の数値ではありますが1馬力が負担している重量が軽ければ軽いほど、理屈のうえでは加速力や瞬発力などに優れるということになります。

現実的にはライダーの体重やそのバイクのエンジン特性、ギヤ比なども加速性能を左右する要因となるので参考値でしかありませんが、このパワーウエイトレシオって比べてみると結構おもしろいんです。

そこで、今回はスズキの650~800ccクラスにラインアップされている全モデルの車両重量と最高出力(馬力)をSPEC表から調べ、このクラスで一番パワーウエイトレシオの性能に優れているマシンをランキング形式で発表してみたいと思います!

画像2: でも『スズキ車』においてこの比較は……実はほとんど意味がない

650~800ccクラスのパワーウエイトレシオ選手権にエントリーされたスズキのマシンは、ロードスポーツモデルの「GSX-8R」&「GSX-8S」、アドベンチャーモデルの「Vストローム800DE」&「Vストローム800」さらには「Vストローム650/XT」に加えて、「SV650/X」シリーズも加えての計8台!

さあ、この中で一番「軽量&ハイパワー」のモデルは一体どれだ⁉︎

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