新型『SV-7GX』をカスタムするなら知っておいて欲しいこと
とうとう国内正式発表となった新型SV-7GX! 首を長くして待っていた人も多いことでしょう。
このバイクを手に入れて思いっきりツーリングを楽しむぞ! とワクワクしている人に、今回は私(北岡)からちょっとしたアドバイスです。
SV-7GXを手に入れたら、ほとんどの人がまず間違いなく『ツーリング』を主軸に楽しむことになると思います。
そうなると荷物の積載や快適性向上など、自分好みにカスタムしたくなるはず。でもSV-7GXは排気量645cc/最高出力72馬力のエンジンを搭載した大型バイクです。走らせればそれなりにスピードも出る。

なので、ツーリング用のアイテムを揃えるにしても、下手なものを選ぶと本来SV-7GXが持つ走行性能や快適性を損ねてしまう可能性があるんです。
それを踏まえたうえで『いちツーリングライダーとして』もしくは『すこし知識があるバイク業界のひと』として、SV-7GXのカスタムする際に『これは純正オプションパーツのほうが安心』というものを理由付きでお話します。

※写真はGSX-S1000GXのポットホールテスト風景
まず知っておいて欲しいのが『純正オプションのカスタムパーツ』というのは開発段階から『純正部品』として徹底したテストが行われているということ。安全性や耐久性、操縦安定性などを『メーカーとしてのスズキ』がチェックしているんです。
逆に言うと、そのテストをクリアしないと『純正オプションパーツ』を名乗ることはできません。つまり「このパーツはSV-7GXに装着しても大丈夫!」という保証がされているようなものです。
それを踏まえたうえで、SV-7GXの純正オプションパーツをいくつかピックアップしてご紹介します。
以下で紹介するパーツの装着にはパーツ本体の価格のほか、装着に必要な部品や取り付け作業工賃が発生するケースがあります。
グリップヒーターが『純正のほうがいい』理由
グリップヒーター:36,300円(10%税込)
まず、個人的にツーリングライダーの必須装備と考えているグリップヒーターについて。これは純正が絶対におすすめ。社外品で安価なものもありますが、グリップヒーターというのはかなり『耐久性』が重要になるんです。
その理由は断線したり、スイッチ部分の破損がけっこう発生しやすいから。温かさ以前に「壊れたら意味がない」でしょう?
ちなみにスズキ純正グリップヒーターは温かさの部分も完璧。性能と信頼性の観点からグリップヒーターは純正がおすすめです。
サイドケースは操縦安定性にも関わる

ソフトサイドケース 左右セット:85,800円(10%税込)
次に『これは純正のほうがいい』と思ったのはソフトサイドケースセットです。
社外品でスタイリッシュなものもありますが、純正ソフトサイドケースのメリットは『装着した時の
バッグの安定感』と『簡単に脱着できること』のふたつ。

ソフトサイドケース用ブラケット:23,760円(10%税込)
純正ソフトサイドケースは専用のブラケットを介して装着するので走行中もきちんとバッグが固定されます。
車種専用設計ではない社外品バッグの場合は、走行しているうちにバッグがズレたりしてくることも……そうなると見た目も悪いし、操縦安定性の面でもマイナス。バッグの固定が緩くなりすぎると危険なことだってあります。

だけど純正のソフトサイドケースは、スズキが竜洋テストコースなどでテストライダーが『バッグを着けたまま全開走行&フルバンクコーナリング』なんてこともやってるはず。確認していないので推測にはなるのですが、メーカーのテストはそれくらい当たり前にやります。
SV-7Xの走行性能を損なわないこと、そして安全性。この2点からサイドケースも純正がおすすめ!

※写真はノーマルの状態です
また、簡単に脱着できることのメリットも大きいです。バッグを外してもブラケットは残りますが、車体のデザインに大きく影響することはありません。
普段はバッグ無しで軽快に。ロングツーリングの時だけサイドケース登場! みたいな使い方がよろしいかと……
ちなみにこの車両に対し、スズキはハードケースを設定していません。おそらくですが操縦安定性など、そこにはなんらか理由があると思われます。なので、どうしても社外品のサイドケース(特にハードケース系)を着けたい人は自己責任で。走行時は注意するようにしてください。
トップケースを着けたい人は参考までに

樹脂トップケース45L:33,000円
SV-7GXでロングツーリングに挑みたい人にとっては強い味方となるトップケースですが、実はトップケースというのは「なかなかに曲者」だったりします。
だって車両の「重心位置から離れた」しかも「上部」に「重量物(さらに荷物も)」が加わるんです。純粋に走行性能だけを鑑みるのであればデメリットになる部分が多い。開発側としては慎重になるパーツ筆頭です。
でも利便性やツーリングでの快適性は飛躍的に向上する。なので、大事なのはそこのバランス感となります。

トップケースアダプター:6,270円
純正トップケースは専用アダプターを介して装着されますが、これも当然『トップケースを装着した状態』でテストコースをガンガン走って試験を行うわけです。
このトップケースであれば規定内の重量の荷物を入れて走行しても操縦安定性に影響はない。そういう保証がされていると思っていい。この価値、けっこう大きいと思いませんか?

ただ、SV-7GXには標準装備でタフなリアキャリアが用意されています。それぞれ予算の都合などもあると思うので、最初はここに社外品のツーリングバッグを着けて楽しむという選択肢もアリだと思う。
ただし、その際『デカすぎバッグ』だと操縦安定性を損なう可能性があるので注意が必要かも……
安心感で言えばトップケースも純正一択。社外品を選ぶ場合は『自己責任』といったところでしょうか?
ウインドスクリーンは『防風性』だけじゃない

ツーリングスクリーン:25,300円(10%税込)
次はウインドスクリーンです。
オプションに設定される『ツーリングスクリーン』はノーマルより8cmも高さがあるし、角度も若干、立っています。高速道路などでの防風性は飛躍的に向上すること間違いありません。でもスクリーンは社外品でも数多くの選択肢が出てきます。
ただ、ウインドスクリーンで重要なのは『正面からの防風性能』だけじゃありません。

まずは視認性、そして透明性の問題。スクリーン越しでも前方が歪んで見えないことは重要です。また、スクリーンを大型化するとそれに付随して『強度』が必要になるのですが、強度を上げるためにはスクリーンに厚くしないといけない。
だけど、そうすると「前方が曇ったように見えにくくなる」ことがあります。透明性が悪くなる。そのあたりも純正なら安心です。もちろん防風性や風の巻き込みなどエアロダイナミクスの面も『専用設計パーツ』として試験されている純正なら性能もお墨付き!

私(北岡)はカスタムが大好きで、愛車を(原形がわからないほどに)ゴリゴリにカスタムしていたこともあります。
でもそのバイクは長持ちせず廃車になってしまいました。2台くらい潰した。2~3年くらいはいいんだけど5年、10年となると純正用品の耐久性・信頼性はやはり圧倒的です。そのため私は『純正オプションパーツの価値』が身に染みています。
(下に続きます)
だけど社外品でのカスタムが『悪いこと』だとは全然思っていません。だって私自身、カスタム大好きだし!
ただね……要点を踏まえてカスタムしたほうが安全に、快適に、長く楽しめるのも事実なんです。
もし今『SV-7GXで地の果てまで走ってやるぜ!』と意気込んでいる人が居たら、何かの参考になれば幸いかと。以上、カスタム大好きスズバイ北岡よりの豆知識でございました!








