今やMotoGPで『追われる立場』のスズキ
世界最高峰のバイクレース『MotoGP』において、2020シーズンにライダーチャンピオンとチームチャンピオンの2冠を達成した『チーム・スズキ・エクスター』が再び走り始めました。
それに合わせて100%スズキ贔屓でお届けする我々『スズキのバイク!』の偏ったレースレポート風のエンタメ記事も本格始動です。
さて!
チャンピオンのジョアン・ミル含め、今年のスズキは他メーカーから追われる立場!
しかし、何と言うか……2021シーズン開幕戦を迎えても、完全に『いつもどおり』感があるところにスズキらしさを感じました(笑)
予選も相変わらずな感じ。
アレックス・リンスが9番手、ミルが10番手からのスタートで、昨年を思い出します。
なぜかスズキは(昨シーズンも含めて)予選がだいたいこれくらいなんですよね。観ているスズキファンをヤキモキさせる戦略の一部なんじゃないか? と疑いたくなります。
しかし、レースがスタートすると……
ですが、全22周で争われるレースがスタートすると、やはりそこも『いつもどおり』な展開。
序盤はドゥカティやヤマハがトップグループで華々しいバトルを繰り広げていますが。
じり、じり……と。
カメラっていうのは基本的にトップグループを追いかけます。しかし9周目あたり、レース中盤になると、トップグループの熱いバトルを映すカメラの端っこに……リンスがチラリ(笑)
その後にピッタリと続くチャンピオンのジョアン・ミル。
12LAPにはリンスがF.クアルタラロ(ヤマハ)をパスして5位に浮上。15LAPにはJ.ミラー(ドゥカティ)をパスして4位へ。
背後に寄り添うように、ジョアン・ミルも5位へ。
二人そろって完全にトップグループに食い込みます。
いやもう、なんて『いつもどおり』な展開!?
この派手さは全然ないけど、確実に後半、差を詰めてくる職人的な走りが、昨年から続くスズキらしさです(笑)
今回はちょっと運が無かった?
しかし! 極めて珍しいことに18週目あたりでアレックス・リンスが若干のペースダウン。
なんだ?と思ったら、序盤からの猛プッシュでどうやらタイヤを使い切ってしまったようで……ここでジョアン・ミルがリンスの前に出ます。
ペースの落ちないミルは19週目には3位へ。
そしてファイナルラップ前には、なんと2位まで食い込みます。ミル、10番手スタートだったのに。
残念ながらチェッカーフラッグを受ける直前でドゥカティの2台にパスされてミルは4位フィニッシュ。
現段階ではドゥカティがめちゃくちゃストレートが速いのでパワー&スリップストリームの力技で押し切られた感じでした。
最後ちょっと残念でしたけど、そこまでの展開があまりにもいつも通りすぎて、個人的には『あ、今回はちょっと運が無かったな』っていう程度の印象しかありません。
タイヤを使い切ってペースアップできないリンスも、なんだかんだ6位のポジションをキープしてましたし。
と、いうことで第1戦カタールGPは終始『いつもどおり』な感じでレースが終了。
惜しくも表彰台はいけませんでしたが、これは昨年後半の活躍でスズキがあまりにも表彰台常連になり過ぎていて、それに慣れた我々が贅沢になったからでしょう。
昨年2020シーズンの初戦はスズキは2名ともノーポイントでしたから、そこから考えると好発進かと。
まぁでもみなさん、ご安心ください。
はじめからクドいほど言ってますが、今年もスズキは相変わらずでいつもどおり。この堅実さと安定感で、昨年は勝利したんです。
(下に続きます)
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なので逆に、今回のレースを観ていて思ったのは……
うん、なんか安心(笑)
っていうこと!
チャンピオンシップはまだ始まったばかりだし、1戦のみの結果でこの先がどうこう、というものではありません。
大丈夫。ちゃんとやってくれますよ、スズキはライダーもチームも職人肌ですから。
我々は、どーんと構えて、来週のレースも応援すれば良いんです!