MotoGP第2戦『ドーハGP』が終了しました。さすがにこのサーキットは最高速に勝るドゥカティが強い! だけど、それをコーナーで切って返すスズキにはある意味、ロマンを感じます。

先週の第1戦と同じサーキットで連戦

画像: 先週の第1戦と同じサーキットで連戦

先週3/28日のMotoGP開幕戦から1週間。第2戦『ドーハGP』が開催されました。

このサーキットは後半に高速セクションが続き、そこから1km以上のメインストレートにつながっていくレイアウトなので、MotoGP全レースの中でもパワー&トップスピードがモノを言います。

だから毎年、ここは最高速に勝るドゥカティが強い。逆に言うと『バランス型』を極めているスズキはちょっと苦手なサーキットでもあるんです。

チーム・スズキ・エクスターが序盤から存在感!

画像1: チーム・スズキ・エクスターが序盤から存在感!

予選はまぁ、いつもどおりな感じですが、開幕戦からちょっとポジションを上げて、チーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスは8番手スタート。チャンピオンのジョアン・ミルは9番手スタート。

だけどスタートは前回と違いました。

レーススタート直後の1週目からリンスは5番手、ミルは6番手へジャンプアップ。

3周目にはリンスが3番手へ浮上し、前を走るドゥカティ2台に食らいつきます。ミルも5番手で淡々と機会を伺っている感じ。

今回のチーム・スズキ・エクスターはなんだか序盤から強い!?

画像2: チーム・スズキ・エクスターが序盤から存在感!

ただし、このサーキットではやっぱりドゥカティが速い! リンスやミルがコーナーで刺しても、後半の高速セクションやストレートで抜き返される……

見ているとなんだか釈然としない気持ちになります 。コーナーはスズキのほうが速いんだぞ!ってなる(笑)

画像3: チーム・スズキ・エクスターが序盤から存在感!

それが証拠に、ドゥカティ勢を抜き返すシーンが何度もクローズアップされます。

その時のパッシングが実に鮮やか! ストレートでやられても、返す刀でスパッ!と切る感じ。

じわーっと競り合いながら抜き返す、っていうより、ブレーキで詰めた後に加速で一瞬で抜き返すんです。その時には余裕すら感じます。

この抜き方はリンスもミルも同じですから、GSX-RRのコーナーは本当に速いんだなぁ……って感心するしかありません。眼福。

画像4: チーム・スズキ・エクスターが序盤から存在感!

レース中盤はもはや完全にドゥカティ祭り。そこに食らいつくのはスズキの2台のみ。

いっけえぇぇぇっ! がんばれスズキ!!!

って気持ちになります。

ところが14週目、6番手のJ.ミラー(ドゥカティ)が前を走るジョアン・ミルをパスしようとする瞬間に接触。ミラーもストレートで謝るなど紳士的なふるまいでしたが、残念ながらミルは9番手までポジションダウン。

レースにアクシデントはつきもものですが、ちょっと無念……

ヤマハのF.クアルタラロが逆襲

画像1: ヤマハのF.クアルタラロが逆襲

ここから後半に向けてレースの流れがちょっと変わってきて、ヤマハのF.クアルタラロがトップグループに食い込んできます。

このレースの後半、クアルタラロはちょっとスゴかった。勢いがありました。

その勢いはリンスですら止めきれず、最終的にレースはクアルタラロがトップでチェッカーを受けることになります。

画像2: ヤマハのF.クアルタラロが逆襲

ただまぁ……今回のレースは終始、大混戦の大接戦だったんですけど、スズキの2台は淡々としてた。

見ていて心配がない。転ぶ予感がしないんです。

ここ一発の速さは一歩譲ることがあっても、長いレースディスタンスの中では着実にポジションを上げてくるんです。

画像3: ヤマハのF.クアルタラロが逆襲

その証拠にアレックス・リンスはファイナルラップで1台を抜き去り4位フィニッシュ。惜しくも表彰台は逃しましたが、安定感があるのでむしろ今後が楽しみ。

中盤の接触によってポジションを落とし、ファイナルラップ直前まで9番手だったジョアン・ミルもレース終了時にはちゃっかり7番手へポジションアップしていました。

スズキは本当に後半が強いです。しかも安定して強い。

画像4: ヤマハのF.クアルタラロが逆襲

第2戦が終わった程度では、何とも言えるものではありませんがポイントランキングでもトップのヨハン・ザルコ(ドゥカティ)の40ポイントに対し、リンスが23ポイントで5位。ミルが22ポイントで6位につけています。

(下に続きます)

次戦は4/18(日)のポルトガルGP。

今度は起伏に富んだテクニカルなコースが舞台ですから、スズキの活躍に大きく期待したいところです!

開幕戦『カタールGP』の様子はこちら!

スズキファンのためのWEBサイト!

This article is a sponsored article by
''.