GSX-S1000Fの足つき性とライディングポジションは?
ハンドルバー自体はネイキッドのGSX-S1000と同じなので、基本的な乗車姿勢は同じ。
わずかに上半身が前傾するようなスポーティ感のあるポジションです。
ステップ位置はすこし高めで『ツーリングバイク』というより『スポーツバイク』と言われたほうが納得できる位置にあります。
アップハンドルながら、基本は走りを楽しむことを重視したライディングポジションにまとめられています。
足つき性は150馬力級のスポーツバイクとして考えると、かなり良好です。
シート高は810mmでライダー身長176cmの場合は両足カカトまでべったりと接地。重量も4気筒エンジンを搭載しながら214kgと軽量なので、跨ったままのバックも問題なく行えます。
軽量な車体なのでエンジンOFF時の取り回しが軽いのも印象的でした。
スズキGSX-S1000Fで実際に走ってみた燃費は?
GSX-S1000Fの燃料タンク容量は17Lの容量を確保。
使用燃料はハイオクガソリンです。
高速道路403.3kmを走った場合の合計ガソリン給油量は21.93L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり18.39kmでした。
また、一般道をツーリングペースで113.7kmを走った場合のガソリン給油量は5.47L。
満タン法で計測した燃費はガソリン1リットルあたり20.78kmでした。
安心感を持ってツーリングするなら200~250kmくらいの距離毎に給油するのがひとつの目安となります。
走り方によっては航続距離300kmも可能だと思われます。
GSX-S1000の装備/ディテールを解説!
ブレーキキャリパーはブレンボ製の対向4ポットモノブロックキャリパーを装着。ディスクローター径はΦ310mmとなっています。
インナーチューブ径43Φの倒立フロントフォークの剛性感もあり、ダイレクト感のあるブレーキタッチです。さすがの高級キャリパーだけあって、ブレーキリリースも気持ちよく『スッ』と離れてくれる操作感が気持ちいい!
初期制動から確かな制動力を発揮しつつ、扱いやすさも失っていない上質なブレーキングが楽しめます。
スーパースポーツGSX-R1000(K5/K6型)の4気筒エンジンをベースにストリート向けにチューニング。
発売当初は最高出力145馬力だったが、2017年のマイナーチェンジを受け最高出力が148馬力にまで引き上げられています。
サウンドチューニングを施されたマフラーからのサウンドは、ノーマルとは思えないほどの迫力。
サウンド目的でのマフラー交換の必要性は感じません。
はじめての場合、メーカーのマフラーもここまで来たか!?と驚くことになります。
倒立フロントフォークはKYB製。
フルアジャスタブルで、サスペンションの特性を自分好みに変更することも可能です。
初期設定ではネイキッドのGSX-S1000よりも、Fのほうがしっとりした動きに感じます。
リアサスペンションはかなりソリッドな味付け。
路面状況が整っていれば、初期設定のセッティングのままかなり強気な走りでも受け止めてくれます。
トラクションコントロールが標準装備されているのは本当に嬉しい限り。
ウインドスクリーンは上半身胴体部分に当たる走行風をカットしてくれるので、高速道路のクルージングでは疲労を軽減してくれます。
ただし、GSX-S1000Fは素性がツーリングバイクではなく、純粋なスポーツバイクの立ち位置のため、高速道路クルージングの快適性に主眼を置くならば純正オプションのロングスクリーン(2万6400円)に交換するのがおすすめです。
ハンドルバーにはレンサル製のファットバーを採用。剛性感と共に見た目の高級感もアップしています。
シートは肉厚が薄めで、コーナーで後輪のトラクションを感じやすいスポーティなタイプ。
長時間乗車ではお尻が痛くなりそうに思えるけれど、スズキのシートは完成度が高いものが多く、GSX-S1000Fのシートも見た目に反して、長時間乗車でも快適性が高いのが特徴です。
剛性の高いアルミスイングアームはスーパースポーツGSX-R1000と共通。
このスイングアームとフレームの強固さが、GSX-S1000Fの走りを支えるすべての土台となっています。
最近のスズキのバイクラインアップの中では珍しい左右2眼のヘッドライトが採用されています。
ヘッドライトバルブはハロゲンです。