今どき750cc/ナナハンっていう排気量に美学を感じる理由はないかもしれません。でも、はじめて乗ってからずっと忘れられないのが、この『GSX-S750』なんです。理由はただひとつ、このバイクがいちばん“ボクを上手に走らせてくれたから”です!

GSX-S1000とGSX-S750、どっちが偉い?

SUZUKI GSX-S1000 ABS

スーパースポーツのエンジンをアップハンドルで快適に楽しめるスズキ「GSX-S」シリーズ。

上の写真は2020年ニューカラーのシルバーがやけに渋く似合っているGSX-S1000です。

価格は115万2800円(消費税10%込み)なのに最高出力148馬力で重量も209kgと軽く、ABSもトラクションコントロールも装備。

このエッジの効いたスタイルで、呆れるほどコスパも高いって……もはや反則級。

私(北岡)も、この『スズキのバイク!』で乗ってますけれど、そりゃもう開いた口が塞がらないレベルに速いバイクです。反則級なのはコスパやスタイルだけじゃありません。

なので普通に考えたら750より1000を選ぶでしょうね。私もそうします。

だって、排気量が大きいほうが偉そうだもん。

ただしこれは『1回もGSX-S750に乗ったことが無ければ』ですけど!

本当にありえない『GSX-S750』のスーパーバランス

SUZUKI GSX-S750 ABS

※本記事の車両は2018年カラーです

ちなみにこの『スズキのバイク!』では昨年2020年の4月頃にも、このバイクを紹介したんです。

なので、これが2回目。

どうして2回目?って聞かれたら、迷わずこう答えます。

『これまで乗ったバイクすべての中でGSX-S750がいちばん私を上手く走らせてくれたから!』

本気です。だから忘れられない。感動した。

もし私が愛車として隼様に乗っていなかったら、このバイクを買ってただろうと思うくらいに。

何がスゴいって、まず伝えたいのはスーパースポーツGSX-R750譲りのエンジンの異様なほどの精密さです。

ちなみに最高出力は112馬力。十分に速すぎ。

でも問題は最高出力じゃなくて、そのフィーリングにあるんです。

スズキの『GSX-S750』は4000回転以下で、エンジンが消える?

8000回転以上エンジンが回ると112馬力のパワーが炸裂しすぎます(笑)

なので高速道路クルージングなら5000回転以下がおすすめ。できれば5速とか6速の3000~4000回転がいい。

これちょっとすごいですよ? わりと感動します。

陳腐でも何でも、これほど「シルキー」っていう表現をしたくなるエンジンは滅多にお目にかかれるものじゃありません。

微細な振動すら消えて、エンジンが『無い』みたいなんです。

サウンドも低回転時は静か。ツーリングペースで流して走ると、走行中は風切音のほうが目立つくらいです。

だから、というか……走行中に風の音以外が無い。

マフラーの音量がうんぬんじゃなくて、エンジンが完全な精密さを伴って存在感を消すと、自分の世界に風の音しか残らないってこと。

衝撃です、この感覚。もはや天使のフィーリングだと言いたい(笑)

なので実はこのバイク、けっこうツーリング向きなんじゃないかな? と思いました。

本質的にはスポーティさが信条のスーパーネイキッドのはずなんですけどね。

だけどちょっと舗装が荒れたような道でも、普通に快適に走れるんですよ。

その最大の理由はフロントの倒立フォーク。これがなかなか良い仕事をする。

ゆっくり走っているときはストローク感があってしなやか。だけどペースを上げると奥で粘るからハードブレーキングもOK。

サスペンションのセッティングを変えずとも、のんびりからスポーティな走りのシチュエーションまで完全に対応します。

(下に続きます)

エンジンだけじゃなく足まわりのフィーリングが絶妙なのも、このバイクの隠れた魅力です。

なので意表をついて街乗りが得意(笑)

本質はかなりエッジの効いたスポーツバイクなんですけどね……続編ではその『意外な街乗り性能』から、ヤバい走りの性能についてお話してみようと思います。

前置きが長すぎて本当にすみません……愛情の裏返しだと思って頂けると幸いです。

でも、むしろここからが本番です!

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