スズキの『GSX-S1000』って偉大だと思う
最高出力148馬力!
だけど価格は115万2800円。もちろんこれは消費税10%込みで、2015年7月の発売時は111万5640円(当時は消費税8%)でした。
ちなみに現在でも消費税抜きだと104万8000円です。
いきなりおカネの話ばっかりですみません。
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スズキファン&GSX-S1000好きは必見!
これだけのパフォーマンスを持ったバイクを、みんなにとって現実的なプライスにしてくれた。
スズキって本当にユーザー想いのメーカーだと思います。
きちんとコストをかけてGSX-S1000は作られている
みんな知っていることかもしれませんが、ここはおさらいしておきます。
まずエンジンはスーパースポーツGSX-R1000(K5/K6型)をベースにしてストリート向けにリファイン。このエンジンはスーパースポーツとしてはロングストロークで、低速トルクが厚いことが特長です。
その完成度の高さからGSX-R1000のK5/K6型は好評を博した実績があります。
というわけでエンジンの素性はお墨付きのクオリティ。
そこにサウンドチューニングを徹底的に施したショートタイプのマフラーを組み合わせています。
もはやノーマルとは思えない迫力サウンドは、だいたい『え?これノーマルなの?』って聞かれるレベル。
スーパースポーツ譲りなのでエンジン単体のコンパクトさや軽さも申し分なし!
そしてアルミフレームも公道走行向けに調整済み。
おまけに言うとスイングアームはGSX-R1000と同じものが採用されています。
エンジンとフレーム、きちんとコストをかけて開発されているんです。
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エンジンとフレームだけでもありえないのに……
そしてブレーキシステムにはブレンボ製モノブロックキャリパーをラジアルマウントで搭載。
泣く子も黙るレーシングブランドの高級パーツです。
ちなみに倒立フロントフォークはKYB製。
ここけっこう重要ポイントなんですが、きちんとフルアジャスタブルなんです。
後で言いますけどGSX-S1000はけっこう尖ったキャラですので、こういう調整機構があるのはスポーツ志向の人じゃなくても重要になってきます。
ハンドルはレンサルのファットバーを採用し、見た目にも剛性的にもタフです。
そしてここ、極めつけと言っていいのが……
ABSだけじゃなくトラクションコントロールまで標準装備されているということ!
しかも3段階の介入度+OFFができる3モード・トラクションコントロールです。
しかもですね、発表当時は145馬力だったんですけど、2017年のマイナーチェンジで3馬力アップして現在の148馬力になっているんです。
その時にスリッパ―クラッチまで追加で採用されました。
ちなみに車両重量だって209kgしかないんですよ? リッターバイクとして考えたらめちゃくちゃ軽い!
他にもまだありますけど、目立つ部分はこれくらいとして……
改めて2020年の今に考えてみても、GSX_S1000って素晴らしいバイクなんです。
GSX-S1000は150馬力の世界を身近にした
当然、このパッケージのバイクが走らせて遅いわけありません。
それまで遠い世界だった150馬力は、このバイクによって『みんなのもの』になったんです。
現実的に手が届く150馬力のスポーツバイク。
そういう意味でGSX-S1000って、実はかなり偉大なバイクだと思います。
続編では、じゃあGSX-S1000って走ってどうなの?っていうところをお話しますが……これがまた、けっこうスゴいんですよ!