スズキの原付50ccスクーターは「アドレスV50」「レッツ」「レッツバスケット」の3機種
2020年7月現在、スズキは3機種の原付一種(50cc)スクーターをラインナップしています。
アドレスV50は、スズキが誇る伝統のスクーターブランド「アドレス」の名を冠した1台。1987年に「アドレス50」が発売。
スズキ車で初めて、シート下に収納スペースを設けた機種です。
その後、アドレスシリーズは原付二種のアドレスV100や、現行ラインナップでもあるアドレス110、アドレス125などさまざまなモデルが登場しました。
「アドレス」は、スズキのスクーターの中で、スポーティなデザインを持つ上級機種的な位置づけになっています。
親しみやすさNo,1のおすすめ50ccスクーターがレッツ
そして、「レッツ」と「レッツバスケット」。レッツバスケットは、その名の通り、フロントビッグバスケット(前かご)をレッツに装備した仕様となっています。
レッツの初期型が発売されたのは、1996年。その後、レッツ2やレッツ4、レッツ5など派生・モデルチェンジを重ねていきます(ちなみにレッツ3はありません)。
現行の「レッツ」は2014年に登場。レッツ6やレッツ7となることなく、シンプルに「レッツ」へと戻りました。
90年代~2000年代の以前のレッツ・シリーズは価格のお手ごろさが目立つ機種でしたが、いまのレッツは、それプラス、スタイリングも特徴的です。
一般的なスクーターは、顔(ヘッドライト)がどれも似たような感じに見えませんか?
レッツは、愛嬌のある丸目のヘッドライトを採用しているのが特徴です。
レッツバスケットは、前かごを装着しているため、ヘッドライトと前ウインカーはかごの下に備わっています。だからレッツをカスタムしてレッツバスケット化することは簡単にはできません。
ちなみに「レッツ」の新車価格(税込16万6,100円)は、ホンダ・ヤマハを合わせても2020年の新車ラインナップの中で最もリーズナブルとなっています。
エンジンはアドレスV50も合わせて3台共通のものを採用。そのため、パワーはどれも同じ。車両重量も大きく変わるものではないので、速さもほとんど変わらない、と考えていいでしょう。
いずれもシート下の収納スペースは完備。フルフェイスのヘルメットが1つ入るくらいの容量です(ものによっては入らないヘルメットもあります)。
膝前の収納スペース「フロントインナーラック」やシートの後ろにリアキャリアはどれも装備。これに加え、レッツバスケットのみ、前かごが備わっています。
スズキの50cc原付スクーター『レッツ』の足つき性は?
バイクを買う上で「足つき性」が気になるという方も多いでしょう。地上からシートの高さは、レッツとレッツバスケットは695mm。アドレスV50は、710mmとなっています。
上の写真は身長175cmの筆者がレッツにまたがった状態。
スニーカーでもかかとまでラクラク設置します。アドレスV50でもほとんど変わりません。ただ、身長150cm台の方などは、レッツとアドレスV50の15mmの差は大きく感じると思います。
購入前には必ず、スズキの販売店で実際にまたがってチェックしてみるのがおすすめですよ。
(下に続きます)
【原付50ccスクーターの選び方】見た目で惚れたモデルを選ぶのも大正解!?
収納力最優先ならレッツバスケットはありでしょう。
もっともお手頃なモデルは「レッツ」。
かわいらしいデザインよりもスポーティな方がいいと思えば「アドレスV50」。
50ccのスクーターは、性能に大差は生まれません。価格と見た目、それを購入の際の判断基準とするのは、大アリです。
あとは、シートの高さのチェックも忘れずに。
「かわいい!」とか「かっこいい!」とか「自分に似合いそう!」と思ったモデルを選ぶのが、愛情を持ちながら、長くバイクライフを楽しむための一番の決め手とも言えるかもしれませんね。
当連載では、次回以降、もっともお手頃価格でかわいらしいスタイリングを持つ「レッツ」の一週間インプレをお届けします!
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