走ればわかるさ、スズキ『レッツ』の親しみやすさ
![画像: スズキ・レッツ 総排気量:49cc シート高:695mm 車両重量:70kg メーカー希望小売価格:税込16万6,100円](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/9c57aca42f33ea922a53fb08306ba0ad650ce15b_xlarge.jpg)
スズキ・レッツ
総排気量:49cc
シート高:695mm
車両重量:70kg
メーカー希望小売価格:税込16万6,100円
10日間ほどスズキ・レッツと過ごし、気づいたこと。
結論からお伝えします。
いままで乗ったバイクで一番扱いやすい!
筆者のバイク歴は約17年。乗ったバイクの種類は軽く100台は超えています。そんな中、もっとも気兼ねなく乗れる、という点では間違いなくレッツはナンバーワンといえます。
![画像: 走ればわかるさ、スズキ『レッツ』の親しみやすさ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/d16462f857d45c4c244a6c04c83b1b57a0cae289_xlarge.jpg)
バイクに乗るのには、ある種「覚悟」のようなものが少なからずあると思います。
大型なバイクほど、それは強く感じるもの。足があまり届かなかったり、車体が重くて取りまわすだけでも緊張したり、あまりに速くて自分の腕では乗りこなせなかったり……。
そういった心配がレッツの場合は皆無です。
走る道路環境によりますが、単純にバイクに乗ることの抵抗はまるでありません。
バイク初心者でも安心できる50cc原付スクーター
![画像1: バイク初心者でも安心できる50cc原付スクーター](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/bda0bf6a8c1da2eaa601cc3b98779d34efca54d3_xlarge.jpg)
その理由は、クラストップレベルの軽量ボディと、シート高の低さ。
レッツの車体重量はガソリン満タンでもわずか70kgで、シートの地上からの高さは695mm。これほど軽くて、シートが低く安心感があるバイクはほかにありません。
走りだすとすぐに身体に馴染みました。わずか1日で、まるで手足のような感覚に。
![画像2: バイク初心者でも安心できる50cc原付スクーター](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/c7241fb65e8d632068b5cfd0ec1aee1f5fb1434c_xlarge.jpg)
スクーターは基本的にエンジンをかけて、右手のアクセルを回せば進み、両手のブレーキを握れば減速し止まる、運転操作が極めてシンプルな乗り物。レッツもそうです。
思ったんですよ。これって自転車よりも何倍も簡単なんじゃないか、と。使うのは両手のみ。あとは曲がりたい方向を意識するだけで、曲がれます。
身体でバランスを取らなきゃなんて感覚も自転車と比べれば相当薄いもの。
もちろん足で漕ぐ必要もないからラクです。
スズキの『レッツ』は色んな事がわかりやすい
![画像1: スズキの『レッツ』は色んな事がわかりやすい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/f9e5f8e181d0311b612afc6f6eb0374d839e80d6_xlarge.jpg)
アクセルはスムーズかつ穏やかなもの。このくらい開ければ、このくらい進む、ということがとっても分かりやすい特性です。
ブレーキも同様に感覚をつかみやすい。握った力の強さで、減速の具合を自在に調整できます。
当たり前のことしか言っていませんが、走る・止まるはバイクの運転の基本。これが分かりやすいということは、そのまま「運転のしやすさ」に直結します。
手足のような感覚に感じたのは、タイヤの小ささによるものもあるでしょう。
![画像2: スズキの『レッツ』は色んな事がわかりやすい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/ec03bf588ba423545875c6b46ec9d45723609669_xlarge.jpg)
タイヤサイズは前後10インチ。昔から50ccスクーターに採用されているスタンダードなサイズです。自転車と比べると小径なので、初めて乗るとキビキビと走れるうえ、小回りもきくため驚くと思います。
住宅街や路地など細道も安心。加えてレッツは、現代の50ccスクーターに共通することですが、とっても静か。街ゆく人に威圧感を与えることもなく、深夜や早朝の住宅街を走っても、音はほとんど家の中までは届かないでしょう。
逆に静かすぎるため、周りの歩行者は気づきにくいかも。その点は注意が必要です。
![画像3: スズキの『レッツ』は色んな事がわかりやすい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/36d5ebe4237311429f6c32c6531d671ded05e3c1_xlarge.jpg)
また、小径タイヤは段差に弱いので、10cmを超えるような段差に飛び乗ったり、下りたりすることはやめておいたほうがいいです。
それさえ行なわなければ、街を普通に走る分には軽快感だけが際立ち、気持ちよく走れるはず。
![画像4: スズキの『レッツ』は色んな事がわかりやすい](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/eb7e3bf45a5a6b4b8cbc56a07fa7b66dccb2f73d_xlarge.jpg)
エンジンはスズキ独自の先進技術であるSEP(SUZUKI ECO PERFORMANCE)エンジンを搭載。ちょっと専門的なことをいうと、空冷4ストロークの単気筒エンジンとなります。
かつて90年代まで、50cc原付スクーターのエンジンは2ストローク車が主流でした。4ストローク車は、穏やかな出力特性を持ち、驚くほど燃費も良好です。
(下に続きます)
スズキ『レッツ』の驚異的な燃費性能!
日々、生活の足として使う上で燃費は気になるところですよね。スズキが国土交通省届出値として出しているのは66.0km/L。リッター当たり66km走れるということですが、これは定地燃費値といい、時速30kmの車速をキープして実測されたもの。
ただ、実際にははこの数値より大きく劣るというが、一般的。
そこで実際に筆者も燃費を計測してみました。結果は……
ガソリン1Lあたり60.17km!
満タンから139kmを走り、2.31Lのガソリンが入りました。計算をするとこのような数値となります。
筆者の体重は75kg。さらに荷物をけっこういっぱい乗せて走った時間も多かった。そのうえで60km/Lの数値を叩き出しました。
レギュラーガソリンはこのとき1L=127円。つまり127円で60kmも走れちゃうわけです。
とくにアクセル操作を穏やかにして燃費を伸ばそうと思ったわけでもありません。
![画像1: スズキ『レッツ』の驚異的な燃費性能!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/a7456b290c0e5b51367e9ae6e7648d5abb110a12_xlarge.jpg)
ストップ&ゴーの連続となる、都心での使用でこの数値。自転車で60km走ろうと思ったら、絶対途中で飲み物を買っちゃいますよ。それを考えると、コスパはチャリ以上ともいえそう! 小柄な女性が本気で燃費を意識すれば、さらに5~10km/Lほど伸びてもおかしくありません。
経済面でも優れる「レッツ」。この燃費の良さを知ってから、ますます気兼ねなく乗れるようになりました。
![画像2: スズキ『レッツ』の驚異的な燃費性能!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2020/07/14/9673045c064e7dc035b926ad35dbac62218ea5af_xlarge.jpg)
レッツとともに過ごす生活は、ただただ便利で快適。
風を浴びるのは気持ちよく、なんだか乗っているだけで得ばかりしているような気分です。
文:西野鉄兵/写真:岩瀬孝昌、西野鉄兵