スズキ コレダ ツインエース 250TA 1960年 1月
スピード感溢れる「ジェットラインボディ」に魅了された
![画像1: スズキ コレダ ツインエース 250TA 1960年 1月](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/07/10/ef56c35c0110528127206e5a24b14d222e3738f1_xlarge.jpg)
1950年代前半の免許改正で原付二種の排気量条件が125㏄までに変更されたことで、スズキの人気モデルの「コレダ」シリーズも125㏄モデルに進化しました。
しかも、125㏄のコレダシリーズは、4ストロークモデルとなる「コレダCOX」に加え、2ストロークモデルとなる「コレダST」の2種類があり、異なるエンジン形式がほぼ同時期にラインアップされていたのも、今となっては珍しいことに思えます。
そして、今回紹介する「コレダ ツインエース 250TA」は、スズキ初の250㏄の2気筒エンジンを搭載した2ストロークモデルとして1960年に誕生しました。
![画像2: スズキ コレダ ツインエース 250TA 1960年 1月](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/07/16/238ca774b67249967bb8f4eb8f362ec559706cf3.jpg)
「ツインエース」という車名の由来にもなっている246ccの空冷2ストローク並列2気筒エンジンは、7000回転で18馬力を発揮するほどの最高出力を誇りました。
ナセル形状の大型ヘッドライトや足にあたる走行風を軽減するレッグシールド、二人乗りも可能なフラット形状のロングシートなど、実用的かつ鋭角的なデザインは「ジェットラインボディ」と呼ばれていました。
その使い勝手の良さとマシン性能は「バイクのキャディラック」と呼ばれていたほど高性能なものでした。
前後共にドラムブレーキですが、前後同時制動の油圧式ブレーキを日本で最初に採用し、さらにセルスターターが備わっていたところも見逃せません。
翌年の1961年にはこのエンジンを20psまでアップした「コレダ ツインエース 250TB」も登場しました。
現行車に例えるならどんな車種?
さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。
もし今のスズキ現行車種で選ぶとしたら、同じ排気量クラスとなる250ccロードスポーツモデルの『ジクサー250』と比較してみたいと思います!
![画像: ジクサー250(マットブラックメタリックNo.2)2021年カラー/448,800円(消費税10%込み)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783548/rc/2021/07/10/ebc5ac1aba63d47aeb368d74c1cbd3c3daeac0e3.jpg)
ジクサー250(マットブラックメタリックNo.2)2021年カラー/448,800円(消費税10%込み)
ジクサーシリーズの250ccネイキッドモデル「ジクサー250」は、日本では2020年6月に販売が開始されたニューモデルです。
完全新設計となるスズキの次世代型油冷エンジンを搭載し、薄型のLEDヘッドライトに加え、オイルクーラーシュラウドのデザインや分割式シートの採用、スイングアームマウントのマッドガードを装備するなど、充実した装備を誇ります。
スズキが常に新しい事に挑戦する試みは今も昔も変わっていませんね!
2021年モデルは新グラフィックに生まれ変わり、写真のマットブラックメタリックNo.2とトリトンブルーメタリックの2カラーをラインアップ。
「コレダ ツインエース 250TA」を、もし“スズキの現行モデル”に置き換えたとしら、通勤や街乗りに便利で燃費性能に優れたストリートモデルの『ジクサー250』がピッタリではないでしょうか?