隼駅まつりの裏側で激化する『ニセブサ』の急増。足かけ3年の捜査の末についに大物を捕らえた!

はじめは気軽な気持ちだったのに……エスカレートを止められない

遡ること2年前……2023年は私(北岡)にとって『ニセブサ元年』と言える年だったのではないか? と今では思っています。

その存在が顕著に増加したのが昨年2024年。そして今年2025年、急拡大を続けるニセブサ界隈は今年も「信じられないような手口」を新たに開発し、イベントへの潜入を試みていることは先の【ニセブサ白書2025 ①】にて報告したとおりです。

ですが特別捜査本部を設置した我々『スズキのバイク!』編集部とて後手に回ってばかりではありません。

足かけ3年の捜査の末に……古株の大物をついに確保!

確保に成功したニセブサは、2023年の時点から車名だけでなくメーカー名までも完全に偽装する先駆者として広域手配されていました。

今回は我々が捜査本部を設置したことにより、警戒感を強め、イベントのメイン会場である船岡竹林公園を回避したのでしょうか。聖地『隼駅』にて当該車両と接触することに成功しました。

そして、驚くべき事実が判明したのです。

おスミさん

おスミさんの旦那さん

画像1: はじめは気軽な気持ちだったのに……エスカレートを止められない

なんと過去に2年連続で潜入していた人物「おスミさんの旦那さん」は自らの意思ではなく、何も知らない『実行役』に過ぎなかったのです。旦那さんを操っていた指示役は『妻』のおスミさんであると判明。旦那さんからの自供が得られています。

「この人が『やれ』って……」

そう言われて手を染めたニセブサ。はじめは気軽な気持ちだったのに……しかし、おスミさんの旦那さんは一度経験したニセブサの快感から抜けられなくなってしまいました。

画像2: はじめは気軽な気持ちだったのに……エスカレートを止められない

ヘッドライトの横に刻まれた英語の車名をご覧ください。

昨年までは「Hayabusa」だったにも関わらず、本年度は大胆にも『Nisebusa』を名乗っています。また、赤文字で彩られた『隼』ロゴは、以前に我々『スズキのバイク!』が隼のロゴ当てクイズ記事で不正解の選択肢に用意した「存在しない架空の隼ロゴ」を盗用したという自白が得られています。

最初は指示に従っただけだったのにエスカレートする自分を止められなかった。これは悲しい結末、なのかもしれません。

指示役のいぶり出しに成功

画像: 仲睦まじく『ニセブサ』を楽しむおスミさんと旦那さん

仲睦まじく『ニセブサ』を楽しむおスミさんと旦那さん

また、指示役の『おスミさん(妻)』は我々の特別捜査本部設置に危機感を抱き、これまでのように旦那さんの背後に隠れていることを断念したようです。

もう逃げられない……これまでは指示役に徹し、背後から暗躍してきたのですが、切迫した彼女は自らの愛車をもニセブサ化して逃走する道を選びました。

画像: 指示役のいぶり出しに成功

こちら赤ロゴも旦那さん同様に「盗用品」であることが確認されています。

隼乗りでさえも不審に思わないであろう架空の隼ロゴ……潜入の手口が年々巧妙化している証拠のひとつと言えるでしょう。

『逃げ切れんかったね……』

そう夫婦で顔を見合わせながらも、ニセブサ化に対しては『楽しい』『気持ちいい』と口にしており、反省の色は一切伺うことはできませんでした。

もしも『ニセブサ』に巻き込まれてしまったら……?

なぁ? ちょっとイイ話があるんだよ。ラクだし楽しいから一緒にやらないか?

おスミさんとおスミさんの旦那さんにそう誘われたという『けん坊』さん。

まるで闇バイトのようですが……闇バイト同様、世の中にそう上手い話はありません。

画像1: もしも『ニセブサ』に巻き込まれてしまったら……?

けん坊さんは誘われるがまま、気軽な気持ちでニセブサに手を染めてしまったそうです。

現場で捜査員が「これはニ〇ジャ1000ですよね? 隼ではないですよね?」と職務質問を投げかけたところ

『そうですねぇ!』

と安易に偽装を認めてしまいました。その後、口が滑ったことを自覚し『もうどうにでも!』と自暴自棄に。地元は岡山で、おスミさん夫妻と3台での潜入を試みたと言います。

画像2: もしも『ニセブサ』に巻き込まれてしまったら……?

特筆すべきはカワ〇キ乗りの誇りともいえる某マークを、スズキの『S』マークで(なぜかわりと上手に)偽装している部分です。

まさかこんなことになるなんて……後悔しつつも、けん坊さんは確保された後に『自由を感じました。隼駅まつりは行ってみたかったけど、ひとりは寂しかったから』と話しています。

画像3: もしも『ニセブサ』に巻き込まれてしまったら……?

隼駅まつりへの憧れ。でも自分は隼じゃない。

そんな心のスキマにつけこむニセブサの誘惑(& おスミさん夫妻の勧誘)にけん坊さんは抗うことができなかったのでしょう。

この案件には情状酌量の余地が残っていると考えられています。

(下に続きます)

長年、追い続けた大物ニセブサの確保。

しかしその実態は非常に複雑なものでした。自らの意思ではない部分でニセブサとなり、その後はエスカレートしていく自分を止められなかった。ニセブサを裏で操る手法などこれまでに聞いたことがありません。

しかし『ニセブサ白書2025』はこれで終わりではありません。

次回『ニセブサ白書 ③』では「運び屋」という衝撃の潜入方法が新たに発覚したことを報告します。また同時に現在のルールでは取り締まることができない新形態『脱法ニセブサ』についても触れさせて頂きます。

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