いまいち分かりにくい電子制御システムが視覚的にイメージできる
十数年前のバイクと現代のバイクを比べると、一番大きく変わったことと言えば、様々な「電子制御システム」が搭載されたことでしょう。
燃料の噴射や点火時期などをコンピューターが制御するインジェクションシステムを始め、ABSやトラクションコントロールなど、ライダーの走りを影ながらサポートしてくれる様々な「電子制御システム」は、現代のバイク性能に欠かせないものになっています。
最新のバイクには、そんな安全かつ快適な電子制御システムが色々と備わっているのはありがたいけれど、その分、操作やシステムが複雑になってしまう傾向にあるのかもしれません。
もちろんスズキの公式ホームページなどでは、そのバイクに搭載されている電子制御システムなどが詳しく解説させているのですが、やっぱり実際に体験したり操作してみないとよく分からないものもあったりしますよね?
そんな複雑な電子制御システムを動画で視覚的に分かりやすく解説してくれているYoutubeチャンネルを見つけましたので紹介したいと思います。
「Suzuki Global」という海外版のスズキYoutubeチャンネルに、Vストローム1050/XTを題材にして様々な電子制御システムを視覚的に分かりやすく解説してくれています。
モーション・トラック・ブレーキ・システム
例えば、Vストローム1050XT(XTのみ)に搭載されている「モーショントラックブレーキシステム」を見てみましょう。
“モーショントラックブレーキシステム”とは、ライダーがブレーキ入力した際に、前後の車輪速センサーやIMUから得た情報をもとに、システムを介入させるかどうかの要否をコンピューターが判断してくれるシステム。
Vストローム1050XTは、ボッシュ製の6軸「IMU」を搭載しているので、ピッチ、ロール、ヨーの3軸の車両の動きをリアルタイムに検出する角速度センサーが備わっています。
ブレーキングでタイヤがロックされてしまうのを防いでくれるABSは、シチュエーションによってはABSの介入が必要ないケースもあったりするので、車体の傾きなどをセンサーが感知してコンピューターが自動で判断してくれているのです。
このようにCGや動きのある映像で見るとより分かりやすいですよ。
ロード・ディペンデント・コントロール・システム
Vストローム1050XT(XTのみ)に搭載されている「ロードディペンデントコントロールシステム」は、ライダーのブレーキ入力を常にモニタリングし、先のブレーキングに対して減速度が変化している場合において、前後連動ブレーキが“ブレーキ圧を補正”してくれるシステム。
しかも、タンデム時や荷物の状態などで変わる“車両の荷重状態”も判別して、ABSユニットが連動ブレーキの効き具合を補正することで、荷物の積載が無い状態の制動距離に近づけてくれます。
コンピューターやセンサーが走行時の荷重や状況に応じてライダーの制御動作を影ながらアシストしてくれるんですね。なるほどなぁ〜、さすがです。
ヒルホールド・コントロール・システム
「ヒルホールドコントロールシステム」は、上り坂でブレーキをかけて坂道停止した状態になると、IMUが車体の姿勢をモニタリングして傾きなどを感知します。
そこから再発進する時、ブレーキを放しても約30秒間はリヤブレーキを自動的に作動させ、車体の後退を最小限に抑えながらスムーズな発進をサポートしてくれるシステムが備わっています。(ホイールの回転が完全に止まっていないと機能しません)
バイクの坂道発進は、適切な半クラッチや繊細なスロットルワーク、ブレーキリリースなどをほぼ同時くらいに行わなければならない場合もあります。
足つきが悪い場所などでは特に緊張しがちな坂道発進を電子制御でサポートしてくれているんですね。凄いわ、コレ!
ちなみに、ヒルホールドコントロールシステムが作動すると、インターパネルのディスプレイに「H」マークが点灯して知らせてくれます。
Vストローム1050/XTには、影ながらライダーをサポートしてくれている最新の電子制御システムが他にもたくさん備わっているんです。
いまいち分かりにくかった電子制御システムを、動画で視覚的にイメージしやすくなっているので、是非チェックしてみてくださいね。
(下に続きます)
Youtubeでの日本語字幕の表示方法は?
英語の音声や字幕では理解しづらい… という方にはYouTubeの自動翻訳機能がオススメです。
ナレーション音声がある動画や、字幕がテキスト入力されているYouTubeチャンネルは、画面の右下にある設定ボタンで、字幕のON・OFFや言語の設定ができます。
設定ボタンをクリックし、字幕モードから「自動翻訳」を選択。
日本語以外にも様々な言語に自動翻訳してくれます。
リストの一番下に日本語モードがありますのでクリックします。
このようにテキストが日本語訳されて表示することができます。
直訳で自動翻訳されるので、正しい日本語としてはやや正確さに欠けますが、長文の英語を理解するより、内容やニュアンスはつかみやすくなるかもしれません。
英語が苦手な方は是非、試してみてくださいね!