今シーズンのMotoGPはスズキの『ジョアン・ミル』から目が離せない
レース興味ない人向けレース情報『100%スズキ贔屓で観るバイクレース』の時間です。
オーストリアGPに続き、9/13に行われた第7戦サンマリノGPでスズキのジョアン・ミルが3位表彰台を獲得!
今回のレースのファイナルラップで会場を最も沸かせて、注目されたのはスズキで確定です。
最終周に、生ける伝説『バレンティーノ・ロッシ』を狙いすました戦略性で一気に抜き去った瞬間は本気で震えました。
ジョアン・ミルはあのタイミングで仕掛けることを決めていたらしいです。
前戦スティリアGPでは『モヤッとしたものが残る』結果でしたけど、それを実力で奪り返したみたいでスカッとしました(笑)
最近、ミルに勢いがある!
今回ジョアン・ミルは決勝を前後ともミディアムタイヤで挑んでました(アレックス・リンスは前ミディアム・後ソフト)が、それが後半で効いたみたいですね。
スティリアGPでの悔しさと共に、タイヤの使い方への配慮が一層深まっているような気がします。
実はジョアン・ミルのランキングが……
今回のレース後のジョアン・ミル。
なんだかね、顔つきが良い感じ。
これはもう……
漢(おとこ)。
戦う『漢の顔』です。
上の写真の『今シーズンのGSX-RRのローンチの時のジョアン・ミル』とはもはや別人のような?
しかもジョアン・ミルは現在、60ポイント獲得で今シーズンさりげなくランキング4位にいます。
ですが混戦模様の2020シーズンですので、現在ランキング1位のA.ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)ですら76ポイント。
レースで優勝すると1位のライダーは25ポイントを獲得できますので、この差は僅差。いつ引っくり返ってもおかしくない状況です。
なので今、MotoGPはスズキ中心で観るのが楽しくて仕方ありません。
スズキのエース『アレックス・リンス』が心配すぎる……
リンスも怪我の影響に耐えながら、よく走ってくれました。
レース残り3周くらいまではジョアン・ミルを引っ張るようなペースでグイグイ順位を上げていって『ついに!リンス復活ー!?』と歓喜していたわたし(キタオカ)でしたが……
第2戦で怪我をした右肩に負担が大きく、腕上がりに悩まされ、ラスト数周は限界を迎え、バイクをコントロールするのに必死だったみたい。
そんな状態でレースを走れているのもスゴいですけど、中盤あたりでは3位までポジションを上げるとか信じられない才能です。
怪我はつきもの、とはいえ心配。少しでも早く全快することを願っています。
しかし、その状態で5位をキープって。リンス、あんたも漢やでぇ……
スズキのMotoGPマシン『GSX-RR』が安定して速い?
そして、ここ最近思うのがスズキのMotoGPマシン『GSX-RR』の安定した強さ。
第3戦でミルが5位。第4戦では怪我をしつつもリンスが4位。第5戦ではミルが2位表彰台。第6戦も(モヤっとするけど)ミルが4位。そして今回はミルが3位表彰台。
今回は予選でヤマハが強くて、決勝スタート時は上から4番手までをヤマハが独占状態。スズキはリンスが7番手スタート・ミルが8番手スタートでした。
そこから、ふたりともジリジリと着実に順位を上げていったんですね。
なんだかこう……バイクの戦闘力とチームの総合力が安定してる感があります。
まだ今シーズンに優勝こそ無いものの、MotoGPマシン『GSX-RR』はストレートの最高速からオーバーテイク時の加速力まで、どんなシチュエーションでも強さを見せていますしね。
各メーカー浮いたり沈んだりが激しい2020シーズンのMotoGPの中で、たぶんスズキがいちばん安定してる。
それにですね。
愚直に、真面目に成果を積み上げていって、強敵に挑む!
こういうところ、なんだか『スズキらしい』って思いません?
ホント、優勝まであと1歩!
次戦『エミリア・ロマーニャGP』は直近の9/20に決勝です。
レースに興味ない人でも、スズキファンなら今、MotoGPはかなり面白いと思う。
ゼッケン42/アレックス・リンスとゼッケン36/ジョアン・ミルのふたりだけ覚えれば、俄然楽しめるはずです。
だって、そろそろスズキは(多分)やってくれますよ。
その瞬間を、お見逃しなく!