逆に珍しい? スズキが『ノーポイント』で終わった無念のレース
MotoGP第5戦フランスGPが無念すぎる結果となってしまいました。
フリー走行から予選までコロコロ変わる天候に翻弄されたとしか言いようがありません。
スターティンググリッドはまぁ、相変わらずで#36 ジョアン・ミルが14番手スタート、#42 アレックス・リンスが15番手スタート。予選が妙にふるわないのは最早、見慣れた光景ですので、まぁ良いのです。
だけど、スタートから勢いがあった!
特にリンス! スタート15番手から一気に9番手までジャンプアップしたかと思うと、2LAPめには5位まで浮上。4LAPめには鬼神の勢いで3位までポジションを上げ表彰台圏内へ。しかも、前を走る二人にがっつり食らいついてます。
同時にジョアン・ミルも、これまたいつもどおりな感じで、しずしずとポジションを上げていて、いつの間にか8番手。
ほほほ、こりゃ時間の問題ですなぁ……この勢いは止まりませんぞー!と歓喜、したのも束の間……
ここでっ!!!
雨っ!?
各車一斉にピットインでバイクを交換
ここでレースは全車がピットインし、レインタイヤを履いたサブ機に乗り換えることに。
車両乗り換えの流れをスムーズに決めたアレックス・リンスはピットアウト時にはポジションをひとつアップ。よし、いけるいける!と世のスズキファンたちが胸を躍らせていた次の瞬間……
・何が起こった?
え……っ!?
って感じでした。リンスがピットを出てまもなくスリップダウン。
そしてレースに限ったことではないですが、悪いことっていうのは続くものです。
ピットに向かって慎重に走っていたジョアン・ミルまでもがピット目前で転倒。
スズキのライダーふたりが一気にトップ争いから脱落するという結果になってしまいました。
なんかこう、運が無かった。なにをやっても裏目に出るような『流れが悪い時』って感じでしたね……
スタートからものすごい勢いがあったので、無念極まりなし……
勝てるチカラを見せていたチーム・スズキ・エクスター
レースの世界はシビアです。結果がすべて。『もしも』はありません。
とんでもなくサバイバルな全27周を走り切り優勝したライダーは讃えられるに値します。
でも、リンスは決勝の前日に、レースは15番手スタートだったにも関わらず『明日がドライコンディション(晴れ)だったら表彰台を獲得できる』ってチームに伝えていたんですって。
すごくないですか? 15番手スタートなのに、表彰台いけるって言うんですよ?
そして、その宣言通りにレースを運んでいた。勝てるチカラはあるんです。
もうホント、雨のバカ―っ!って思いました。
それでもリンスは再びピットに戻り、さらにバイクを換えて再出走。残念ながら『ドライコンディション用セッティングのバイクにレインタイヤを履いただけ』の状態で走らざるを得なかったため、14週目に再び転倒を喫します。
でもリンス、諦めずによくがんばったと思う!
ちなみにミルはピット目前で転倒してしまったことで気が焦って、バイクを残したままで走ってピットに戻ってきちゃったんですって。でもバイクが無いと車両交換ができないルールだということを忘れていた。冷静でなかった、と反省してました。
でもまぁ長いシーズンのこと、そういうこともあるでしょ! ミルまだMotoGPは3シーズンめだし、若いんだしネ!
(下に続きます)
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流れが悪い時ってのは何をやってもうまくいかないもんですから、こういう時は1回寝て、切り替えて次です、次!
勝てるチカラはあるって見せてるんだから問題なし。
それでは皆様、5/30の第6戦イタリアGPに、スズキの活躍を期待するといたしましょう!