安定の走りでジョアン・ミルは3位表彰台を獲得!
MotoGP2021シーズン第13戦アラゴンGPが終了しました。
先に結果を言ってしまいますけど、チーム・スズキ・エクスターのジョアン・ミルが3位表彰台を獲得。ちなみにミルは今シーズン5度目の表彰台です。
前回の【100%スズキ贔屓のバイクレース】はこちら
そこで思った。
5回目って……ここまでの13戦のうち、5回表彰台ってことは3レースに1回以上の割合で表彰台に上っている訳ですよ。門外漢なのでちょっと違うかもしれませんが、野球で言うなら打率3割越えの打者みたいな感じでしょうか?
派手さはないけど、気が付くとしれっと表彰台の上にいる。
安定感とか堅実とか、まさに『スズキ』らしいライダーですけど、それにしたってクレバーすぎるほどクレバーな気がしてます。
今回のレースだってそうです。
ミルは『狙い通り』の試合運びをする達人?
昨シーズン(2020)のアラゴンGPはリンスが優勝、ミルが3位表彰台という結果で、今年も期待したいところでしたが、蓋を開けてみるとけっこう苦戦した感じでした。
ミルは7番手スタート。リンスは珍しく調子を落としたのか20番手スタート。
だけどオープニングラップにミルは5番手、リンスは15番手までジャンプアップします。
そして、そこからのミルのレース展開に、もはや『老獪』というほどのしたたかさを感じたんです。
今回のステージとなる『モーターランド・アラゴン』っていうサーキットはタイヤに非常に負担のかかるコースらしく、後半までタイヤをマネジメントできないと勝つのが難しいとされます。
そこでミルは2LAP目からレース中盤まで、セカンドグループの中で5番手につけたまま淡々と周回を重ねていたのですが……12LAP目に『頃合い』を感じたのか、3番手&4番手のライダーを一気にパスして3番手へ浮上します。
リアルタイムでレースを見ていても『え? いつ抜いたの?』みたいにあっさり順位を入れ替えてた感じ。狙ってそうしました、と言わんばかりです。
だけど3番手に浮上した時点でトップ争いを繰り広げる前の2台とは3秒ほどの差がついていました。
そこから良い意味で『無理をしない』のがミルなんです。
これは単なる私(北岡)個人の予想にすぎませんが、3位に躍り出た段階で、前走るF・バニャイア(ドゥカティ)やM.マルケス(ホンダ)との年間チャンピオンシップのポイント差をしっかり見極め、現ランキングトップのF・クアルタラロ(ヤマハ)とのポイント差がどうなるかを考えて、今回は3位フィニッシュを選んだ。
そういう感じがするんですよね……
毎回のレースで結果を出すことはライダーの使命ですけど、それだけじゃなく、年間チャンピオンシップで考えてる。まぁ、ミルは2020シーズンの王者ですから、それくらいクレバーなのは当然かもしれません。
だけど、ミルっては9月1日に24歳になったばかり。MotoGPは3シーズン目にすぎません。
はっきり言って、こう思います。
……末恐ろしい
またそういうミルと、堅実さと努力が信条のスズキが相性がいいんでしょう。
このレースを終えてチャンピオンシップのトップからのポイント差は57ポイントまで縮まりました。その差は大きいですが、こういうミルを見ていると『残り5戦、どうなるかな~?』って楽しみになっちゃいます(笑)
一方、私の推しの『リンス様』は……
ちなみに#42アレックス・リンスは20番手スタートから15番手まで1周目にジャンプアップを果たした後も、好調にポジションを上げいきます。
レーススタートから5周目までに12番手まで浮上。8台をパスするという快調さでした。
リンスも中盤以降の勝負に備えてタイヤのマネジメントは意識していたみたいですが、途中でフロントに違和感を感じ、そこからは思うようにペースを上げられなかったみたいで、そのまま12位フィニッシュ。
リンス自身は得意だと思っていたサーキットでの苦戦にがっかりだったみたいですが、20番手スタートで12位までポジション伸ばしているって、けっこうスゴいと思うのは私だけでしょうか?
ちなみにスズキが今回のレースを終えた時点で年間のチームランキングとコンストラクターズランキングで4位から3位へ浮上。
(下に続きます)
スズキは他のメーカーと違って、ライダー2人しか走ってないのに、なんだかんだ3位につけてるってすごいなぁと思います。
残るは5戦、どうなるかな~?
決勝レースは来週9/19(日)にスタートです。
ミルの『したたかな試合運び』とリンスの『一気に爆発』みたいな展開に期待して見守りたいところです!
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