タンクにヘルメットが入るのが画期的だった250ccバイク!
スズキ「アクロス(GSX250F)」は1990年に発売された250ccのスポーツツアラーモデルです。
80年代の250レーサーレプリカブームが少し落ち着き始め、フルカウルのバイクでも快適にツーリングを楽しめるようにとツアラー性能を高めて開発されました。
最大の特徴は、何と言っても燃料タンク部分をトランクスペースにしたこと。
通常、燃料タンクがある位置をメットインスペースとして実用化したのはこのアクロスが世界初で、フルフェイスヘルメットも収納できる25リットルのメットインスペースを装備していました。
また、キーを抜かずにフタを開閉することができ、開けると照明も付くなど、どこまでもゴージャス&使い勝手に優れた作りになっていました。
スズキは1990年に、もうマスの集中化に気づいていた?
そして、実際の燃料タンクはシート下に置かれ、テールカウルを開けて給油するという、当時としてはとても斬新な発想とコンセプトで、1990〜1998年まで生産されました。
ちなみにシート下部分に燃料タンクがあるバイクは現代にもあり、その場合はだいたい『重量マスの集中化によりハンドリングが……』と説明されます。
ひょっとしてスズキさん、30年も前にもうマスの集中化に気づいていたんでしょうか。真相はわかりませんが(笑)
エンジンは248ccの水冷4ストロークDOHC4気筒を搭載し、最高出力は45PS/14500rpmを発揮しました。
アッパーカウルにデザインされた「X913」は、1989年に東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル「X913」を市販化したことに由来されます。
現在ほど映像技術が発展していなかった当時でも、様々な角度からの走行シーンが撮影されており、いま見ても迫力満点です!
なんかこう、見ているだけで嬉しくなります(笑)
映像は2分程度のショートムービーですが、いまとなってはなかなか見ることが難しくなった貴重な走行シーンをお楽しみ下さい。
ところで250ccでツーリング性能に秀でたバイクっていうと、今のスズキだとGSX250Rとか、ジクサー250が近いバイクでしょうか? 個人的にはGSX250Rが最も近いイメージです。車名もアクロスはGSX-R系じゃなくGSX250Fですしね。
今も昔も、スズキは独自路線を突っ走る。その変わらぬ姿勢を感じます。
(下に続きます)
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