大型バイクも無条件に高速が快適なわけではないっぽい
【ワインディング編】の続きです
バイクを使う主な場面といえばツーリング。ツーリングのとき、目的地までの快適な移動を提供してくれる高速道路。
皆さんも使いますよね?
学生時代まで250ccクラスに乗っていた私。やっぱりこれだけの排気量とパワーがあれば高速道路もさぞラクチンなんだろう、とゲートを通過して本線に合流。
それ! っとアクセルを開けると余裕で車両の流れに入り込むことができました。その後もミッションペダルをほとんど触ることなく法定速度近くまで加速。その間もスルスルと滑らかに吹けあがっていい感じ!
このままみなぎるパワーを開☆放! と思いきや意外な落とし穴が。
ちょ、これめっちゃ風受けるじゃん(汗)
今までのバイク歴において、セパレートハンドルかつ、カウルをまとった防風性能の高いバイクばかりに乗ってきたためか“風”への耐性が少ない私。
新型カタナって外から見ると結構立派なカウルを持っているように見えるのですが、跨ってみるとコックピット周りはスッキリしてて、ネイキッドバイクみたい。
アップハンドルの採用で上半身が起き上がることもあって、けっこうしっかり身体に風を受けました。
そんなワケで風に淘汰された私は、体感的に疲れないスピードでのんびり流していたのでした。
しかし、そのライディングポジションのおかげで長時間の高速走行において上半身へのストレスが圧倒的に少なくて逆にイイ感じ。
視界を遮るものがないカタナ独特のコックピットビューも高速道路にかかわらず、ツーリング場面において解放感があり、窮屈さがないのでライディングへの不安感も少なく好印象。
私に風への耐性が無いのを除けば、余裕のあるエンジンと苦を感じさせない姿勢で長距離の快適な移動ができました。
まぁ、気づけば風にも慣れて100km/h弱でスイスイ走れてましたしね。
ただそれでも個人的には3500回転弱、80km/hくらいで走るのが気持ちよかったです。
燃費にもいいし、ガソリンも安くはないですからね。
リアルタイム燃費表示が便利
燃費といえば、この新型カタナ。リアルタイムの燃費をインストルメントパネルに表示してるんですよ!
ちょっとわかりにくいですが、写真液晶モニターで45km/hの数字の下にあるグラフです。
街中やワインディングではアクセルのオープン・クローズとストップ&ゴーが多いのであまり気にしていませんでしたが、走行中スロットルを開ければバーグラフが動いてリアルタイム燃費がぐぐっと下がっていくので、アクセルワークによる消費燃料の変化が目で見て実感できます。
(下に続きます)
停車することのない高速道路では航続距離をある程度コントロールできるので、残りの燃料に不安があったときに重宝しました。
そんな理由も含め、ワインディングとは違い、高速道路では堂々と、ゆったり流すのがこのバイクの作法なのでは? と感じました。
とあるカタナの実測燃費
今回4回の給油ポイントで記録した満タン方式による実測燃費がコチラになります。
ポイント | 走行距離 | 給油量 | 燃費 |
1 | 149.1km | 7.42L | 19.1km/L |
2 | 150.5km | 6.35L | 23.7km/L |
3 | 184km | 9.42L | 19.5km/L |
4 | 151km | 6.37L | 23.7km/L |
トータル | 634.6km | 29.56L | 21.5km/L |
※小数点第2位以下は四捨五入して切り捨て
概ね19~24km/Lの間を推移していて、19.1km/Lの時は街中・ワインディング多めで、23.7km/Lのときは高速道路多めでした。
トータルで計算すると21.5km/L。
走り方によって振れ幅はあるけれど、ツーリングでも平均して20km/Lくらい走れそうなカンジがします。
余談ですが、下が公表されている燃費消費率の表。条件は異なりますが、定地燃費値とWMTCモード値が自身の測ったものとほぼ同じで、ちょっと面白かったので報告します(笑)。
燃料消費率 | 国土交通省届出値:定地燃費値※1 | 23.8km/L(60km/h)2名乗車時 |
WMTCモード値※2 | 19.1km/L(クラス3、サブクラス3-2)1名乗車時 |
※1:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※2:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
次回は、前回までの街乗りとワインディング、今回の高速道路を含め、新型カタナがどんなバイクだと感じたのか、最後のまとめ編をお送りします。
To be continued……