パワーフィールに差異あり⁉ 違いはスタイリングだけじゃない!
今回は現在国産メーカーではスズキの専売特許ともいえる「油冷エンジン」を搭載したネイキッドスポーツモデル『ジクサー250』に試乗してきました!
いまだちゃんと乗ったことが無く、非常に気になっていたモデルです。
というのも、2020年に『ジクサー250』と同時に登場したフルカウルバージョン『ジクサーSF250』が個人的には大のお気に入りだから。
それはもう当サイトの「超個人的スズキ車ランキング2022-2023」で2位にランクインさせたくらいにオススメしたいモデルです。
【超個人的スズキ車ランキング2022-2023 石神 編】
『ジクサーSF250』のフルカウルスタイルが好みなのはもちろんですが、ポイントはなんといっても軽い車体と油冷単気筒エンジンの組み合わせ。
大排気量ハイエンドモデルのようなハイメカは搭載されていませんが、バイクの性能に振り回されることなく、等身大の走りを楽しめるので、満足感・充実感の高い走りを楽しむことができました。
『ジクサー250』も、そんな『ジクサーSF250』と同じようなフィーリングを楽しめると予想。
早速、街乗り編からお届けします!
っとその前に。
会社(モーターマガジン社)のガレージにちょうど『ジクサーSF250』もあったのでじっくり見比べてみました。
今までこの2台の違いってカウルの有無とハンドルだけだと思っていたのですが、よくよく見ると……
……タンクカバーの形状違くないかっ⁉
これは私的に世紀の大発見です!
というかごめんなさい!
今まで同じだと思ってました……。
カウルの有無で生まれるイメージの差異や、ハンドル位置によるライディングポジションの違いに合わせてこまかなデザインに配慮がされているんだなぁ、とスズキの妥協の無さに感服しました……。
少し話がそれてしまいましたが、足つき性とライディングポジションを見ていきましょう!
足つきは身長173cmのライダーでこんな感じ。
シート高は『ジクサーSF250』同様に800mmですが、154kgという軽い車体も相まって特段高いという印象はなし。
ネイキッドモデルの『ジクサー250』は、アップハンドルの採用により『ジクサーSF250』よりいくらか乗車姿勢も楽に感じました。
というのも、『ジクサーSF250』のハンドルはセパレートタイプを採用していますが、案外と高い位置に設定されているので、この時点ではすごく大幅な差異は実感できなかったように思います。
そのせいか、ここまでは「2台から選ぶならスタイリングの好み次第だろう」なんて思っていました。
しかし、走り出すとライディングポジションのちょっとの違いが如実に現れました。
あれ⁉ 思ったよりずっとパワフルに感じる⁉
身体が覚えていた『ジクサーSF250』の加速感に比べ、『ジクサー250』は目の覚めるようなダイレクトな加速を体感できます。
上体が起きている分、加速Gは体感しやすいですが、それにしても「同じエンジンかコレ⁉」ってくらいドカっと加速する印象がありました。
3000~4000回転くらいのトルクの立ち上がりが粘り強くパワフルで、1速で回転数を上げていくより、速めに2速にシフトアップしてスロットルをワイドオープンしたときに気持ちイイ加速感を感じることができます。
また、この回転域の粘り強さは4速くらいまで体感できて、一般道を走っている分には発進以外のほとんどの場面を3速でカバーしても問題はありません。
なんにせよ、走り出しからワクワクさせてくれるフィーリングです!
そして2つ目は、ハンドリングの軽やかさ。
『ジクサーSF250』に比べて、ヒラヒラと車線変更や右左折ができたように感じます。
でも、基本的な持ち味は『ジクサーSF250』と同じで、軽くてキビキビとした走りや、足つき性と軽さによる取り回しの良さが魅力です。
『ジクサーSF250』に比べ、感覚的な部分で少しのパワフルさ&軽やかさをプラスしたといったところでしょうか?
公式スペックでの出力等の差異はないので、本当にハンドルポジションから来る違いでしょう。
正直、『ジクサーSF250』に試乗してから1年以上が経過してしまっているので、少し自信のない部分もあったりもしますが……。
(下に続きます)
街乗りでこれだけ差異を感じることができたということは、ワインディングでの走りにも変化が起きていそう。
でも、なんとなく『ジクサーSF250』と同じようにはいかない予感がするんだよなぁ……。
To be continued......