高速道路からワインディングまでバイクにおまかせで超らくちん! 走っている間ずっとそう思っていたあの時の自分に私は喝!を入れたい。その認識、ぜんぜん間違ってるぞ!

スズキ流『電子制御サスペンション』が予想外すぎた……

快適ツーリングの化身&安心コーナリングの権化。このバイクなら大型二輪免許を取ったばかりの人でも無敵っしょ! そんな風に感じていたGSX-S1000GXというバイクですが、結果的にこの印象は大きく間違いでした。

なんでそうなる?

その理由は、私(北岡)がGXに乗った後日に行われたスズキの「新商品説明会」での話です。GSX-S1000GXのGXは『グランドクロスオーバー』の意味なのですが……

それと同時に『GSX-S1000GXは“スーパースポーツクロスオーバー”でもある』と……

もちろん私が感じたように快適なツーリングもその範疇には含まれています。だけど根本的に軸足が全然違った!

その話を聞く限り、ここまでお伝えしてきた私のGSX-S1000GXへのアプローチ方法は(スズキさんからそうは言われてませんが)最もNG行為だったようにしか思えていません。

画像1: スズキ流『電子制御サスペンション』が予想外すぎた……

そして無知なる私は『乗って思ったんですけどぉ~なんかGXってぇ、あんまりスズキらしくないバイクじゃないっすかぁ?』などとトンチンカンな発言を開発陣に浴びせかけていました。

これはその一部始終ですが……

画像: 宮川敬太郎さん(プラットフォーム設計グループ)

宮川敬太郎さん(プラットフォーム設計グループ)

そもそも電子制御サスペンションを除いたとしたら、GXは基本的にどういう設計方針なんですか? 穏やかなツアラー? クイックなスポーツバイク?

『穏やかな方向か、クイックか……と言われれば車体としてはクイックです。根本的にGSX-R1000のエンジンやフレームがベースですし。実は電子制御サスペンション無しの仕様も試しています』

……え?

内心では「穏やか方向です」という回答へ誘導してやろうくらいの気持ちで投げかけた質問に、真逆の回答が返ってきました(汗)

画像: 田畑 廉さん(テストライダー/品質管理グループ)

田畑 廉さん(テストライダー/品質管理グループ)

どうやらGXの車体の基本的な土台は「クイックに動く車体を電子制御サスペンションで(セッティングによっては)穏やかにしている」というのが正しい様子……

さらに!

『電子制御サスペンションっていうのはやりすぎると”ライダーの走る楽しみ”を奪ってしまうと思っているんです。だから「やりすぎないこと」には相当気を付けました』

ああああ……それド真ん中でやっちゃってた。バイクにぜんぶ丸投げでOK、だと思ってた。非常にヤバい展開。おれピンチ。

画像: 野尻哲治さん(チーフエンジニア)

野尻哲治さん(チーフエンジニア)

そんな中で、むしろ「してやったり」な表情を浮かべ、こちらを眺める開発チームのリーダー野尻さん。視線が痛い。

なんならこの人がチーフエンジニアを担当した別のバイク(2023モデルのGSX250RとVストローム250)でも一杯喰わされた記憶が蘇る……

画像: 柳田祥之さん(電子制御グループ)

柳田祥之さん(電子制御グループ)

『過保護ではないように、だけど自然なサポートを。ブレーキでも姿勢制御は入りますが、ピッチングも(あえて適度に)させています』

電子制御で姿勢を完全に制御してしまうと、ライダーは逆にうまく乗れなくなることがあるとのこと。あくまでライダー感覚を優先。スズキは電子制御サスの開発においても「走る楽しみ」を追求していたんです。

画像2: スズキ流『電子制御サスペンション』が予想外すぎた……

『電子制御サスペンションを使って「サスペンションの性能」を余すところ無く全部使えるようにしよう! と考えていましたから』

そっちなの! ラクするためじゃなくて? 普通、逆じゃない!?

なんとまぁ……蓋を開けてみたら、スズキの考える電子制御サスペンションは「全自動おまかせ快適」ではなく「走りを追求するため積極的に使うもの」だったんです。そんな電子制御サスペンション聞いたことないような……予想外すぎるって。

画像3: スズキ流『電子制御サスペンション』が予想外すぎた……

ベースとしてはクイックに動く車体設計の方針に、サスペンションの性能を(乗り手に)全部使わせてやろうと思って組まれた電子制御サスペンション。そこに搭載されるのはスーパースポーツ血統の4気筒エンジンという……

ちくしょう、これはダメだ。完全にやられた。予備知識ゼロで乗るべきじゃなかった!

なので、いまこの記事を見ていて「GXちょっと気になってるんだよなぁ……」という人がいたら、私と同じ轍を踏まないように注意してください。

GSX-S1000GXへのアプローチは『なるべく”極端に”いろんなセッティングに変えてみる』のがおそらく正解です。

画像4: スズキ流『電子制御サスペンション』が予想外すぎた……

ワインディングで一瞬だけ試した”一人乗り”設定のサスペンションモード。あっちが本性だった!

じゃあそこでサスペンションモードだけじゃなくAD(アクティブダンパー)もH(ハード)にして乗ったら、このバイクはどういう動きをするって言うんだ!?

画像5: スズキ流『電子制御サスペンション』が予想外すぎた……

今回は色々と後の祭り…でした。

なのでGSX-8Rに続き、GSX-S1000GXもリベンジマッチを組もうと思っています。それにしても2024年のニューモデルは2台とも手強いな!?

ただ、今の時点でひとつ言えるのは、GSX-S1000GXは「スズキらしくない」のではなく、むしろ逆に「めちゃくちゃスズキ」だったということです。

(下に続きます)

でも本当だろうな? その「スーパースポーツクロスオーバー」だという話!

じゃあ次はGXを「スーパースポーツ」として扱うからな?

本当にいいんだな?

ちくしょー! 次はやってやるからな。覚えてやがれーっ!

よろしければ最初の【前編】からお読みください!

2024新型『GSX-8R』の記事もあります!

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