GSX250Rが立派になって涙が出そう……
実を言うと私（北岡）はGSX250Rとの付き合いがけっこう長いです。話はそれこそ2017年の初登場にまでさかのぼるくらいに。
発売当時は250ccフルカウルスポーツ人気の機運が高まりつつあるなかで、各メーカーがこぞって250ccフルカウルスポーツを市場に投入。そんな中でスズキもGSX250Rを発売する流れとなりました。
GSX250R（2017）
2024年現在ではスズキが狙った「他と違う」コンセプトに対しての理解も浸透して、なんなら他の250ccフルカウルスポーツとは違う確固たる地位を築くに至っているけれど、発売当時は今よりも不遇だったように思います。
理由は低～中速域の力強さを重視したエンジン特性による最高出力24馬力。この数値により、やれパワーが無いだの、遅いだのと言われる始末。スズキの『最高出力ばかりを求めない』という考え方も、今ほどには理解されていなかったので……
だけどGSX250Rは、その扱いやすさからジワリジワリとファンを増やし、バイク初心者のみならずベテランのライダーからも一定の評価を得るようになっていくんです。
250ccフルカウルスポーツの中ではツーリングがズバ抜けて快適だったというのも人気が高まっていった理由のひとつかもしれません。
でも私（北岡）にはひとつだけ、ずっと気になっていることがありました……
※写真は2023モデルです
それがまさしく『ヘッドライトが電球の色』だったこと！
だってね？ GSX250Rって2017年の初登場当時からヘッドライト脇にポジションランプとして面発光LEDを採用してたんですよ？ しかもテールランプも面発光LED採用でめっちゃ高級感あり！ ぶっちゃけこのテールランプデザインなんて2024年の今日でも普通にカッコいいと思えるレベルです。
※写真は2023モデルです
なのに、なんでヘッドライトだけ電球の色やねん……と。
スズキは基本的な方針として、いろいろ付けないぶん車両本体価格を抑えてくれるので、LEDライトが今ほど一般的でなかった当時にヘッドライトがハロゲンだったのは理解できます。
だけどもし私がGSX250Rのオーナーになったら、真っ先にLED電球にカスタムするだろうな……と常日頃から思っていました。
だってこういうバイクってさ……
ライト、白い光のほうがカッコいいでしょ!?
※写真は2023モデルです
ちなみに言うと過去の記事でも、GSX250Rに関してはなるべくヘッドライトを点灯させない状態で写真を撮っていたくらいなんです。これはGSX250Rを（私なりの価値観ですが）よりカッコよく見せたい！ という想いからそうしていました。
これ、GSX250Rに対する私なりの愛情だと思ってご容赦頂けると幸いです……
だがしかしッ！！！
ああ、もう……感無量。
GSX250Rのヘッドライトを点灯させた状態で「写真を撮りたい！」と思う日がとうとうやってきたのです。
私は小学校の卒業式の帰り道、母親に『アンタも立派になったねぇ』と言われたことが何故かすごく嬉しくて今でも鮮明に覚えているのですが、今日は同じことをGSX250Rに言ってあげたい。
立派になったねぇ……GSX250R（涙）
もはや子の成長を見守る親の気持ち。しかもバルブ（電球）が白い光のものに換装されただけじゃなく、ヘッドライトユニットまるごと最先端に進化ですよ！
こういうのは後付けのカスタムじゃ対応できない部分だから、2023モデルまでの従来型とは圧倒的な差だと言っていいでしょう。
昨年2023年の大幅なエンジンアップデートでGSX250Rは従来型の持つ魅力をそのままに、ワインディングをさらに楽しめるバイクへと進化しています。
そして今年のLEDヘッドライト採用……私は自分が身を置くバイクの業界において、他の誰よりもGSX250Rというバイクにたくさん乗ってきたと自負しています。そして、そんな私をして断言させていただきましょう。
GSX250Rは2024モデルが歴代最高の完成度だ！ と。
（下に続きます）
見た目も、走りも、どこに出しても恥ずかしくない自慢の子……じゃない、バイクです。
なんだか気持ちまで晴れやか！
この日は天気も良かったので、ひとっ走り行きたい衝動を抑えることなんてできません。 そういや前回2023モデルに乗った時は、最高に楽しかったワインディングで突然の豪雨に水を差されたんだった……
よし！ じゃあ、あの時に感じたことを再検証がてら、ちょっと走りに行ってきますか！
【文／北岡博樹】
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