新型「アドレス125」はどこが変わった?

先日、スズキの125ccスクーター「アドレス125」が、2025年モデルとしてリニューアルされました!
街乗りでの扱いやすさと経済性を両立した実用派スクーターとして人気の高いモデルですが、今回の新型「アドレス125」は、一見、大きく変わっていないように思えます。
だけど従来型と比較して見ると「まるで違う」くらい変わっているんです。
もちろん、見た目だけでなく使い勝手や装備の面で着実な進化を遂げています。そこで今回は2024年モデル(旧型)との違いを中心に、その魅力の変化をじっくりと見ていきましょう。

まず印象的なのはデザインの洗練です。
新型アドレス125は、全体のフォルムこそ従来の親しみやすいシルエットを踏襲していますが、ヘッドライトやテールランプの意匠が一新され、より現代的で上質な印象を受けます。

(新)アドレス125(2025年モデル)

(旧)アドレス125(2024年モデル)
フロントマスクはコンパクトながらも端正にまとめられ、メッキ加飾のエンブレムが高級感を演出。街の中で停めていてもひときわ存在感を放ちます。
先代モデルは柔らかなラインで構成された落ち着いたデザインでしたが、新型では少しシャープな印象が加わり、通勤用スクーターという枠を超えて所有する喜びを感じさせる仕上がりになっています。
新装備

新装備としては、まずリヤキャリアの標準装備化も見逃せません。
旧型ではオプション扱いだったキャリアが、新型では最初から標準装着されています。これによりトップケースの取り付けが容易になり、買い物やツーリングでの積載力が格段に向上しました。これは嬉しい!
見た目のデザインもキャリアと一体化したような自然なラインで、実用性とスタイルの両立が図られています。

(旧)アドレス125(2024年モデル)

(新)アドレス125(2025年モデル)
内側から見たデザインも全体的にシャープになりました。
街乗りの使い勝手に優れるフロントインナーラックも、旧型は左に1つのみでしたが、新型は左右に配置。これはかなり嬉しいポイントです。
USBソケットは引き続き採用され、5V/2A対応のType-Aを採用。スマートフォンの充電もスムーズです。小物用フックも使いやすく、街乗りスクーターとしての完成度がさらに高まりました。

(旧)アドレス125

(新)アドレス125(2025年モデル)
2025年モデルからはヘッドライトまわりのデザインに明確な刷新が加わっています。
旧型ではヘッドライトが比較的大きめで、フロントカウルの中央にどっしり据わっている印象があります。一方で新型は、ヘッドライトの枠がクローム処理されつつも全体のライトユニットがかなりコンパクトになっている印象。
「これが新型アドレス125だ!」という印象が強く残ります。

さらにヘッドライト下のフロントボディ中央には「U字型LEDポジションライト」が新たに配置されフロントまわりの個性を際立たせています。
ウインカーやポジションランプの形状もよく見るとシャープな意匠となり、旧型の柔らかな印象から一転して精悍な印象に。引き締まったバランスで全体のスタイリングがよりスタイリッシュに整えられています。

パーキングブレーキ(解除状態)

パーキングブレーキ(ロック状態)
このほか、新型ではパーキングブレーキが追加されたことも注目!
坂道での駐車や荷物の積み降ろし時に車体が動かないよう保持できるため、実用面での安心感がぐっと高まりました。普段から街中で利用するユーザーにとって、これは意外とありがたい機能です。
走行中のブレーキレバー操作で誤作動を起こさないように、停車時に両手でパーキングブレーキレバーをしっかり止めないと機能しない作りになっているところも、さすがはスズキ。安心感というものです。

(旧)アドレス125(2024年モデル)

(新)アドレス125(2025年モデル)
また、新型アドレス125では車体サイドに配される「ADDRESS」ロゴのデザインも一新されています。
旧型のやや丸みを帯びた文字デザインに対し、新型ではシャープで直線的なフォントへと変更され、全体の印象をよりモダンでスポーティに引き締めています。加えて、エンブレムの位置やサイズバランスも見直され、フロントからサイドにかけての流れがより統一感のある仕上がりになりました。
クロームパーツとの調和を図ることで、シンプルながらも高級感を演出。ヘッドライトやボディカラーとのトータルデザインとしても完成度が高く、日常の足としてだけでなく“所有するデザイン”としての魅力を高めています。


新型アドレス125(2025年モデル)では、給油口まわりのデザインと構造が大きく進化しました。旧型ではシート後部に給油口があダイレクトに配置されていましたが、新型では「フューエルリッド(給油口のフラップ)」が設けられ、給油口をその内部に格納しています。
フューエルリッドはキーシリンダーでの操作で開閉できるため、給油のたびにキーを外す必要が無くなったのは大きなメリットでしょう。

(旧)アドレス125(2024年モデル)
ちなみに旧型は燃料キャップがむき出しのタイプで、キーを直接差し込んで外すタイプでした。これはこれでクラシック感がありましたが、使い勝手という面では新型が一枚上手でしょう。。
まさにユーザー目線のアップデートといえる変更で、日常の使い勝手とデザイン性を同時に高めたポイントです。

新型アドレス125(2025年モデル)は、従来モデルの実用性を継承しつつ、デザイン・装備の両面で大きく進化を遂げました。
外観ではヘッドライトのクローム枠やU字型LEDポジションライトの採用により、上質感と個性を両立。フロントマスク全体が精悍な印象へと変わり、通勤用スクーターから“持つ喜びを感じる一台”へと深化しています。
またフューエルリッドの新設など日常での使いやすさも向上し、ユーザーの不満を的確に解消。ロゴやエンブレムの刷新によって全体の統一感と完成度も高まりました。
(下に続きます)
走りの基本性能は維持しながら、見た目・質感・利便性で確かなアップデートを果たした新型アドレス125は、単なるマイナーチェンジではなく、日常に彩りを添える“新しい定番スクーター”としての存在感を放っています。
ぜひスズキワールドやスズキ二輪取扱店などで実車をご自身の目で確かめてください。写真の見た目以上に別物の“シン通勤快速スクーター”になっていますから!






