新型『DR-Z4S』をはじめて公道で走らせてみたらずいぶんと考え方が変わりました。このバイクはエキスパート専用じゃない。むしろオフロード初心者にこそおすすめできるかも?

扱いやすい38馬力が逆に初心者ライダーを助けてくれる

当初、排気量400ccの本格オフロード・トレール『DR-Z4S』に私(北岡)が持っていたイメージは『250ccじゃ飽き足らないエキスパート向けバイク』でした。オフロードはかじった程度で、特に上手いわけでもない自分には宝の持ち腐れだと思ってた。

ところがまぁ……(笑)

まさか林道をトレッキングペースで楽しむ際に『フルパワーのAモード』を使うことになるとは。本当に「Aモードは使うことはないだろう」と思っていたので自分でも驚きです。

最先端の技術できちんと躾けられたDR-Z4Sの38馬力は「電子制御の楔」を抜けばとんでもないことになりますが、制御下にある状態だとその38馬力が逆に頼もしいんです。

画像1: 扱いやすい38馬力が逆に初心者ライダーを助けてくれる

不安定な局面ですこしバランスを崩しそうになってもパワーで体勢を立て直せる。『アクセル全閉から1ミリ開けた時』の扱いやすさが半端じゃない。これがまず何よりのメリット!

そしてABSとトラクションコントロールによる安心感が凄まじいです。メーカー試乗会のオフロードコースでは「電子制御のおかげでなんとか走れている」という感想でしたが、林道の走りを楽しむペースでは私の足りないライディングスキルを自然に補ってくれる頼れる存在そのものだったように思います。

ひとつだけ問題点を挙げるとするなら、やはりそれは「足つき性」でしょうか。

画像2: 扱いやすい38馬力が逆に初心者ライダーを助けてくれる

私(北岡)は身長176cmなのでシート高890mmのDR-Z4Sも特に不都合を感じません。だけど足つき性は傾斜や凸凹だらけのオフロードではとっても大事!

実際のところ両足を着こうとすれば(見えにくいですが)ご覧のように両足カカトが浮きます。でもこの状態はつま先立ちではなく、わりとしっかり両足の母指球あたりまでが接地してる状態。十分な安心感を感じられます。

画像3: 扱いやすい38馬力が逆に初心者ライダーを助けてくれる

とはいえ、それなりに体格が要求されることに違いはありません。

だけどこれは悪路走破を前提としたオフロード系のバイク全般に言えることで、高いオフロード性能を持たせたバイクほど基本的にこうなります。でも人が跨ると、その体重でサスペンションが沈むので、こればっかりは各個人が「跨ってみるまでわからない」というのが本音です。

シンプルに『パワーがある』のは楽しい!

ちなみに先ほど「扱いやすく制御されたパワー」が林道で頼もしい、みたいなことを言いましたが、それは繊細さを要求されるオフロードでの話。

普通にオンロードのワインディングを走る時などは、シンプルに『400cc単気筒エンジン』の弾けるパワー感が楽しい!

画像1: シンプルに『パワーがある』のは楽しい!

もちろんオンロードバイクのようなコーナリングではないですが、コーナーからの立ち上がりでアクセルを開けていくときは誰もが『おっ!? いいねぇ~!』って思うはず。

5速ミッションでワイドレンジだから高回転への「伸び感」もあって気持ちいい。単気筒エンジンにありがちな頭打ち感もありません。

画像2: シンプルに『パワーがある』のは楽しい!

広々とした綺麗な舗装路はもちろん、すこし荒れた狭い簡易舗装の道でも気持ちよく走れる! オフロード以外のシチュエーションでも『楽しい』のは400ccの排気量を持つDR-Z4Sならではのアドバンテージだと思います。

一般道ツーリングの時はこれが『飽きずに走れる』につながる大事な要素なので!

画像3: シンプルに『パワーがある』のは楽しい!

総じて見ると、DR-Z4Sはオフロードのエキスパートが操ればとんでもない性能を発揮する裏側で、私(北岡)のような普通のツーリングライダーが乗っても『楽しい』を感じる要素がいっぱいある。

車検などの理由で250ccを選ぶのも正しい判断ですが、そのあたりがクリアできるなら『400ccのメリットが勝る』と思う。むしろ「オフロード初心者」とか「1台で全部こなしたい人」には250ccよりおすすめかもしれません。

画像4: シンプルに『パワーがある』のは楽しい!

あと……小市民として言わせてもらうが……

DR-Z4Sってお値段が約120万円でしょう? 『それに乗っている』という優越感がなんとなくある。だってこのバイク、ツーリング先でオフロード系に興味がある人と出会うと「けっこう見られる&話しかけられる」んです。

やっぱりワンランク上の存在としてみんな気になるんでしょう(笑)

(下に続きます)

私の環境で言うと、もしこれをセカンドバイクとして持てるなら、きっと幸せになれると感じます。でもそういえば兄弟車のDR-Z4SMに「公道で」乗った感想をお届けした際にも同じようなことを言ったかも……

そこを踏まえても言えるのは、シンプルにDR-Z4S/SMが『欲しい!』って思っちゃうバイクだということです。性能もスゴいけど……単純に乗っていて楽しいから!

やっぱりスズキはいいねぇ。

だって『乗って楽しい』っていうのは、バイクとして『最高』と同じ意味でしょう!?

よろしければ最初の【① 疑問編】からお読みください!

250ccの『Vストローム250SX』に乗ってみた感想は?

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