見知らぬ土地で同姓の『北岡さん』を探す方法がない
全国に「鈴木さん」はたくさんいるらしいが、私(北岡)は自分と同じ姓の人間にこれまで出会ったことがなく、鈴木さんのようなメジャーな姓に対して強い憧れがあります。
そこでAIに聞いてみたところ、なんと三重県に『北岡さん』が多数いるという情報が!? しかし東京から片道約430kmのツーリングになるので長距離に強いGSX-S1000GTをスズキさんからお借りして出発することに……
さすがAIは全知全能! 検索だけじゃ上手く集まらない情報を簡潔にまとめてくれたことには感謝しかありません。
そのうえでGSX-S1000GTは快適・快速!

なんだかあっという間に三重県の松阪市に着いてしまいました。
ざっと体力・気力ともにほぼ100%のまま。『やっと着いたか……』なんていう感覚とはGSX-S1000GTは無縁です。これからが本番!
人生初の(自分じゃない)北岡さんとの幸せな出会いはカウントダウンがはじまったも同然だ!

あれ? でもちょっと待てよ……
AI様の言う通りに三重県の松阪市へ来たのはいいけど、どうやって『北岡さん』を探せばいいんだ?

どうしよう?
しまった考えていなかった。
今回の相棒であるGSX-S1000GTも『それは流石に知らんぞ』とそっぽを向く感じ。ひとくちに松阪市と言っても広いわけで、アテもなく彷徨っても収穫はないと思われます。
今回はAIが悪いわけじゃないけど、昨年2025年にAIに振り回されたVストローム250でのツーリングが脳裏をよぎりました。あれはヒドい目にあった……
やばい。このままでは三重県まで来たことが徒労に終わってしまう。だが手ぶらでは帰れん!
とはいえ具体的な方策が思いつかないので……

近くの交番に駆け込んでみた。結果はもちろん玉砕。
そりゃそうよね……
警官の人も『このあたりに「北岡さん」という姓の人がいないか教えてください』とか言われても怪しさ満点だろうし。
そして、この時点で私の中には八方ふさがり感が強く湧き上がっていました。

加えてこの『松阪市』という街はいたるところに焼肉屋さんの看板が乱立しており、朝から走ってきた私を強烈に誘惑します。
でも『松阪牛』によってお腹がいっぱいになったら、もうそれで満足してしまいそうな自分がいる……逃げちゃダメだ!

でもGTよ……どこへ行こうか。
松阪市のほかに伊勢市にも「北岡さん」は多いとAIが教えてくれていたので、伊勢まで移動してみるか。だけど場所が変わっても状況は変わらないだろうな。

立ち止まっていても状況は変わらないのでGSX-S1000GTを走らせ、走りながら民家の表札を横目に確認しつつ。だけど最近は個人情報の兼ね合いで表札が出てない家も多い。
ちなみにGSX-S1000GTはMAX150馬力にも関わらず、低速域も非常に扱いやすいバイクなので、こういった偵察任務は得意分野のようです(笑)
それにしてもまいった。バイクが優秀なので体力的には余裕があるものの、時間だけが過ぎていく。
このままじゃ見つかる気がしな……ィィィッ!?

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嘘だろ。
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嘘だろ!?
しかも人がいる! あの人が夢にまで見た「私ではない北岡さん」なのか!?
お仕事の邪魔になることに恐縮しつつ、やんわりお声掛けさせて頂いたところ……

めちゃくちゃ良い人だった!?
私が『北岡さん』を探して走ってきたことを打ち明けると、笑って『ちょっと呼んできます』と。どうやら北岡建設の社員の方だったらしい。そしてここから奇跡が起きた。
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私は同じ苗字の『北岡さん』を求めてここまで来たわけですが……

嘘だろ?※本日3回目
ちなみに私の名前はフルネームで「北岡博樹」です。渡された名刺にあった名前は代表取締役の「北岡広樹」さんと専務取締役の「北岡大樹」さん。
え……まさか全員「きたおかひろき」なの!?

実際のところ専務の『大樹』は「ひろき」ではなく「だいき」と読むということでしたが……命名した社長(広樹さん)の意図は明らか。事実、狙って名付けたとのことでした。
さらに社長の広樹さんは土地に伝わる北岡姓のお話までじっくり聞かせてくださいました。やっぱり北畠氏がルーツにあるらしい。というより、アポイント無しで突然訪ねてきた私に対して社長も専務も笑って対応してくださったことに何より感謝!
私の生涯において、これを超える『北岡ひろき写真』はもう撮れないでしょう。めちゃくちゃ驚きました。流石にこれは奇跡すぎる(笑)

北岡建設……社長も専務も社員さんもみんな明るくて良い雰囲気でした。きっと良い会社に違いない!
ちなみに社長からは『このへんに北岡建設だけで3つあるぞ』と信じられない情報まで!? なんなら他の「北岡建設」に行く予定の荷物や資材が間違って届いちゃったりすることもあるそうな(笑)
(下に続きます)
バイクという乗り物に乗っていると、いろんな人との『旅の縁』ができることはライダーご同輩のみなさまであればご存じのことでしょう。
だけど今回、GSX-S1000GTが引き寄せた『縁』は特級レベル!
今回のような奇跡は滅多にないだろうけど、こういうことがあるからバイクでのツーリングってやめられません。今回はソロだけど、もう俺はひとりじゃない!(笑)

そして、この結果を引き寄せたのはGSX-S1000GTの『長距離が快適だから』でもあります。
現地に着いてからの体力的余裕がなければ探索はもっと困難を極めていたはず……結果としては日が傾く前にあっさり念願が達成されてしまったけど(笑)
だがまだ時間がある。私はテンションが上がって元気いっぱい! 傍らにはGSX-S1000GTがスタンバイ!?
そうとなればバイク乗りとして、このまま『トンボ帰り』なんてできるわけがありません!









